新商品。アイルランドの女性テキスタイルアーティスト、リズ・クリスティの手織りスカーフ。トランクに詰めて数枚持ち帰りました。色のイメージはモネの絵画。

アイルランドはモナハン在住の女性リズ・クリスティによる手織りのスカーフ(マフラー)です。

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彼女のことは実は19年前、私が初めてアイルランドを訪れたときから知っていて、
個人的には気に入っていたのですが、
果たして仕入れて店で売れるか、ということに自信が持てなかったので、
ずっと取り扱いを躊躇していたのでした。

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でも約20年間というもの、彼女のスカーフは今でもアイルランドで
変わることのない人気を博してきて、
私は私で今見てもとても魅力的な作品に思えるので、
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初見から19年にして初めて店で売ってみようということで、
トランクに数枚入れて持ち帰りました。

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とても多色使いのその配色のイメージの多くが、
彼女が大好きなモネやゴーギャンの絵画からインスパイアされています。

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または、住んでいるモナハンの大地のイメージであったりもしていまして、
何しろ配色の妙が素晴らしいです。

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組成としては、コットン、メリノウール、モヘヤ、アンゴラ、のまぜこぜです。

使っている素材は、アイルランドの糸。
それも、私の大好きな、ドネガルの旧キルカーラ(現ドネガルヤーン社)のメリノウールと
キルケニーのクッシェンデールのモヘアが主体。

だから、モネやゴーギャンの配色を取り入れていても、
全体としてまとまると、それはなんだかとてもアイルランドらしいイメージになる、
ということなのでしょう。

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ぐるぐると巻きつけても軽く、
空気を包み込むことで生まれるやさしい温もりを感じます。

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一番の定番の長さである140cmの短いマフラーで\12,600。

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織り方に緩急のふくらみを付けた200cmのロング版は\17,850です。

まずはテスト販売という扱いなので数は少しです。
評判によって秋の発注枚数を考えたいと思っています。

リズ自身が実際に機織りをしている動画はこちらから見られます。


入荷速報。アランセーターの始祖の婦人が考案した、隠れた逸品クラフト、クリス・ハットです。

アランセーターは1930年代にアラン諸島イニシモア島に住むボストン帰りの名ニッター、
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マーガレット・ディレインが、
その原型を作り上げたものです。(詳しくは拙著をお読み下さい)

彼女が創り出したのはアランセーターだけではありませんでした。
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その昔からアラン諸島の男性が腰に巻いていた、
指編みでカラフルに編み上げるクリスというベルト、
このクリスベルトを応用してユニークな帽子を考案したのです。

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帽子のボディはこのベルトを輪状にしたもので、
そこに編み棒で編んだニットを付け足し、
飾りにかぎ棒でクロシェ編みのフリンジを取り付けました。

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指編み、棒編み、カギ編み、の三種の編み方が一体となった、
三位一体(トリニティ)なクラフトが、クリス・ハットです。

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今もこれを作れるのは島でもごくわずかで、
現地の島ではほぼ入手不能、
唯一ダブリンのクレオでのみ販売されています。

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十数個しかなかった在庫のうち少しだけ譲ってもらって、
トランクに詰めて持ち帰りました。
9,660 。


詳細案内。英デンツのレザーグローブ。おなじみメンズの手縫いペッカリーから新作レディスのムートンも。

英国の革手袋と言えば、ご存じデンツDENTSです。
もう何年も続けているので、ブランドストーリーは省略して、
商品紹介へ進みます。

※メンズ・ペッカリー/手縫い/裏なし/スナップ釦付/英国製/
サイズ7.5と8.0/\43,050
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デンツと言えば、の代表的商品がこのアマゾン産ペッカリーの手縫いものです。
指のマタの菱形のパーツはデンツの手縫いものだけの技術です。

この「コルク」という色はペッカリーでなければ出せない色ですので、
当店の扱いはこのコルクだけとしています。

(ペッカリーは手袋には最適といわれる素材ですが、
ワシントン条約で厳格に捕獲が規制されている「レッド・データ・アニマル」ですので、
当店では、絶滅の恐れのある野生動物を保護する観点から、
ペッカリーの取り扱いは必要最低限にとどめる方針としています。)

※メンズ・ディアスキン/手縫い/カシミアの裏(ライナー)取り外し可/
スナップ釦付/英国製/サイズ7.5と8.0/\39,900

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当店ではロングセラーのメンズの定番品です。
手縫いの技術はペッカリーと同様のテクで、指の股の菱形もちゃんとできています。

色は、おなじみのブラックとバーク(焦げ茶)に、新たにタバコ(中茶)が加わりました。

ライニング(カシミア100%)は外せます。
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外せる、というのは、寒暖の調整、ということだけでなく、
ステッチが外れたとかライナーが破れた、というときの補修も簡単にできる、
というメリットがあります。

続いてレディス。

※レディス・ヘアシープ/裏シルク/機械縫い/英国製/\22,050

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手袋をしていないような感覚で、エレガントに身に付けたい人向けです。

色はコニャック(ライニングはパイングリーン)、ネイビー(ピンク)。
サイズは7のみ。

※レディス・ヘアシープ/裏ウール/機械縫い/英国製/\19,950

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店頭で一番人気のモデルです。
手を入れた瞬間から暖かいのがいいの、という人に。
自転車通勤の方にもお薦めです。

色はブラック(ライニングはピンク)、ネイビー(ターコイズ)、モカ(オレンジ)。
サイズは7のみ。

※レディス・ヘアシープ/裏カシミアライニング/機械縫い/英国製/\23,100
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ジャケットやベルスリーブのコートの時でも袖口から冷たい空気が入らないように、
手首が深くなってます。
ライニングはカシミア100%で、肌触りもばっちり。

モカとネイビーの2色。
ライニングの色はいずれもナチュラル。
つまんないかもしれませんが、こんだけ手首が深ければ見えないところなので、
ま、いいじゃないですか、カシミアなんですから。
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サイズは7のみ。

※レディス・ムートン(羊革)/手縫い/ポルトガル製/\17,850
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素材がモコモコと厚手で、手縫いのステッチとの相性がいいですね。
指先がとにかくよく冷えるのなら、これでしょう。

色は写真のマホガニーのみ。
サイズ7。


詳細紹介。イタリア・ジエレGierreのカシミア100%スカーフ。

イタリアでネクタイのブランドとして知られるミラノのジエレ。
そこから拾い買いしたカシミアのスカーフです。

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チエック柄ですが、柄は裾部分やサイド側など部分的にしか入っていないので、
コテコテしていません。

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縦にふたつ織りしてマフラーとして巻いてもいいですし、
拡げてストール状にも使えます。

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性別や季節を超えて工夫して使える汎用性がありそうだと思い仕入れました。
ネイビー系、パープル系、サンドグレー系。
サイズ40x180cm、イタリア製、\19,320。


詳細紹介。英国(スコットランド)ジョンストンJohnstonの極薄メリノウールのスカーフ。

カシミアのセーターでもよく知られている
英国スコットランド・ジョンストンJohnstonのスカーフです。

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ご覧のように中央から4分割の色合いになっています。
縦糸と横糸に濃淡2色の糸を組み、
濃x濃・淡x淡・濃x淡(2ヶ所)の3つの明るさの違いを柄にしています。

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これをきれいに畳んでもいいし、
クシャクシャとしてもいいのですが、
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重ね重ねてミルフィーユのように3つの濃淡を取り混ぜて巻いて下さい。

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グレー系、ネイビー系、レッド系。50x210cm。\11,550。


詳細紹介。英国(スコットランド)ギルバート・ウィルソンのフェアアイル柄のニットマフラー、一工夫のアイデアが面白い。

インポート卸の展示会でたまたま見つけた、いわゆる拾い買いモノです。

数々のニットファクトリーがあるスコットランドはホーウイックの
ギルバート・ウィルソンの製品で、
マシンニットのフェアアイル柄で編んだウールのニットマフラーなんですが、
なんとループ状にしてしまった、というのがウリのミソであります。

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こうすれば端っこがくるくる丸まってこないので、
薄手のまんまで巻けるというわけで、
今まで思いつきそうでいて誰もやらなかったうまいアイデアですね。

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二重巻き、三重巻き、にもトライして下さい。

23 x 210cm(全周)。3配色あり。\10,920。