追加入荷ありで再掲です。乗馬マック、マッキントッシュ・レインウェア社 Mackintosh Rainwear Ltd.(Ireland)よりFrancisCampelliのブランドで。男女で大きな価格差があります、それは……

サイズ補充の追加入荷が届きました。
定番商品の位置づけなので、価格以外の変更はありません。
ですので、過去の原稿を再利用して、紹介いたします。
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防水素材をコットンでサンドイッチした生地で仕立てたレインコートを
英語でMacマックといいます。ちょっとパリッとした感触がなんとも英国らしいコートです。
マックの呼称は、原点であるゴム引き生地を発明したチャールズ・マッキントッシュ博士にちなんでいます。


アイルランドのマッキントッシュ・レインウェア社 Mackintosh Rainwear Ltd.(Ireland)が
古くから作っていた乗馬用コートのデイテールを盛り込んで、
特に作ってもらった別注品が当店の「乗馬マック」です。

水洗いもドライクリーニングもできる、というのは、他社のマックと違う大きなウリ。
ボタンには社名が刻まれています。

☆メンズは3色。115,500円(税込)。


INK(濃紺)
ジャケットを着た上からSサイズを着ています。

胸留めの錠、脚通しのストラップ、裾のボックスプリーツ、など、
乗馬のデイテールを盛り込んでいます。
ただ、コートのシルエット自体は、かつてのAラインではなく、
細身のストレートラインにしています。

OLIVE(オリーブグリーン) このところ人気急上昇のカラーです。
ブリティシュカーキというか、英国の軍人さんっぽい男っぽい感じです。



TAN(モカブラウン)
ジャケットは着用せずシャツの上からXSを着ています。

ビジネス用のコートとしても、スーツ・ジャケットの上からも着用できます。
サイズは、XS(=日本のS~Mに相当)とS(=日本のM~Lに相当)の2つ。
スーツでの着用を考えて、少しゆとりのあるサイズ取りになっています。

在庫状況は動きます。在庫の有無はwebshopでご確認ください。

☆レディスは3色。レディスは追加はなく昨年在庫そのままなので、
価格はセールで値下げしたままもとに戻さずに78,760円(税込)です。
XSとSの2サイズです。


TAN(モカブラウン)メンズと同色。XS着用。

メンズとは合わせが逆なのは当然として、
最大の差は、背中両サイドに細腹(さいばら)が入り、ウェストシェイプが効かせてあること。


INK(濃紺)メンズと同色。XS着用。

上着着用前提のメンズと違って、それほどのゆとりは取ってないし、
細腹も効かせているので、ウェストあたりにはフィット感があります。


RED(レッド) 着用はXS。Sもあり。またREDのみLの在庫(価格応談)もあります。

在庫状況はwebshopでご確認ください

ラグランスリーブの縫製も丁寧です。

こういう伸縮性に乏しい生地をイセ込みして立体的にシワなく仕上げるのは、
結構大変な技術ですが、昔からこのファクトリーはうまいです。
カンペリ氏とは20年来の付き合い。その間いろいろとトラブルもありまして、
しばらく絶交していた時期もありましたが、
やはりこの商品の出来栄えの良さは他にはなく、その魅力に負けて昨年仲直りしました。
乗馬スタイルはかつての当店の売れ筋。それを特に復活してもらい、乗馬マックに仕上げたのが、何よりの復縁の証拠でしょう。
今私が一番勧められる綿コート、それがこの「乗馬マック」です。

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余談。スコットランドのドクター・チャールズ・マッキントッシュというと、
ゴム引きを発明した上記の人とよく混同されるのが、
建築家でデザイナーでもあるチャールズ・レニー・マッキントッシュです。

初めてのグラスゴー訪問の際、私は彼のアレコレに「ハマって」しまって、
挙げ句に使わせてもらったのがコレ。

これマッキントッシュさんが考案したフォントを元にしてます。


入荷速報。アイルランド・クッシェンデールCushendaleのスローthrow。アイリッシュウール、ブランケットステッチ、特注サイズ、など、売り言葉たくさん、です。

一番大好きなアイリッシュを一人だけ挙げなさい、と言われたら、私は迷わずフィリップ・クッシェンを推します。
それくらい大好きで、ここのことを話し始めるとついつい情に傾いた長い話になってしまうので、
それはブランド紹介の方に譲るとして、
とにかく、品物の話を始めましょう。


こういうひざ掛けサイズの布のことをスローthrowと言います。
スローイングとかアンダースローとかいうときのスロー、
つまり「投げる」と同じ言葉。投網みたいにぱっと投げられるぐらいの大きさ、という意味なんでしょうか。
本来はダブルベッド用のブランケットとして作られたものを、4分の1のサイズにカットしたものです。
ヨコ115cm x タテ95cm、22,000円(税込)。
色は、モスグリーン、ネイビー、ブルーグレー、パープル、の4色。

モスグリーン

ウリの一。原料。アイルランド原種の唯一の羊、ゴルウェイシープが原料です。
当店ではアランセーターの新ネタ、ゴルウェイウールですでに知られた白い羊ゴルウェイシープですが、
クッシェンデールではかなり以前からこのゴルウェイシープに注目していたのです。
軽くて弾力があるだけでなく、バイニンとも呼ばれる黄みがかった優しさあふれるナチュラルホワイトは他のウールにはない大きな特徴です。

ネイビー

ウリの二。フリースからスローまでを一箇所で一貫製造。
今更言うまでもないことでしょうが、クッシェンデールのミルの最大のウリは、
原毛から製品までをこの小さな坂道の場所の一箇所で内製してしまうところ。
こんなところは、アイルランドはもちろん、ヨーロッパでもまず聞いたことないです。

ブルーグレー

ウリの三。ブランケットステッチ。四方に丁寧に掛けられているステッチ、
これはクッシェンの先代が1946年に購入したSingerの特殊ミシン。

80年も前のミシンがちゃんと稼働している、というのもクッシェンらしいですね。
俺じゃなきゃ直せないよ、ってフィリップは自慢してました。

パープル

ウリの四。最後の関門はサイズでした。これ、本来はブランケットなので、
一番小さいものでもダブルベッドの大きさがあります。こうです。

さすがに躊躇していたところに、娘のミリアムが拡げてくれたのがこれ。

「ベイビー用かな。このミルだけの限定品なんだけど、ヤヒロー(どうもヤイチロウがうまく発音できないみたい)せっかくここまで来てくれたんだし。特別に作っちゃうわよ。どうかしら」
そう、ダブルベッドサイズを4分の1にカットしたんです。どうもこうもない、採用決定。

ということで、グレイグナマナのミル以外では世界で当店だけ、のスローです。
初年度だし、インテリアものはあまり得意じゃないので、最低の枚数しか入れてません。売り切れたらすいません。
なお、本来のブランケットも、ご注文いただければ取り寄せます。上記サイズ表を参考にお考えください。

 


入荷速報。英ジェイミーソンズJamieson’sのフェアアイルマフラー。最長リピートは100cmと判明、セーターとおんなじ柄です。

このマフラーを頼んだ動機。どこまでリピートが続くのか、それが見たかったんです。

幅約18cm、長さ約160cm(ニットなので幾分個体差があります)。
毛100%(シェトランドウール)、スコットランド製。18,480円(税込)。

この柄のセーターを「リピートがない」と売り出したものの、
それはセーターの着丈の範囲内でのこと、永遠にリピートがないまま続くはずもないだろう、
一体どこまで続くのか、それを知りたくて発注したのがこのマフラーです。


測ってみました。異なるパターンが9つ続き、リピートはちょうど100cmです。
もちろん過去最長、野澤屋100周年を祝うかのような偶然です。

配色は4パターン。セーターと同様にベースカラーで呼び分けます。巻き方も遊んでみました。

まずブルー。カーディガンと同じです。

最も一般的な巻き方。二つ折りからループに両端を突っ込んでます。

次、ミックスネイビー。セーターと同じです。

頭に巻くとなんか風呂上がりみたい。

新色、ブラック。

目出し帽的な巻きは極寒ならアリかも。

これも新色。ベージュ。一番ファンシーです。

ひと結びしてダラリ、です。

製造工程としては、倍の幅(35-40cmぐらい)で編み地を作ってそれを両側で閉じて筒状にしています。
こうしないと編地が丸まってきちゃうからなんですね。

つまりもともと二枚重ねのようになっているので、伸縮性と保温性は抜群です。

ことさらにセーター、カーディガンとのお揃いを勧めるわけではないですが、
セーター、カーディガンの記事はこちらです。




 


入荷速報。英グローヴァオールGloverall、Pコート・チャーチルと ヘリンボーンのダッフルコート。

グローヴァオールから今年はPコートを買いました。
Pコート、正しくは、リーファージャケットreefer jacketと言います、
チャーチルという品名が付いていまして、その名の通り、英国式のスタイルです。
83,600円(税込)。


風向きによって左右どちらにも合わせられます、ということを実証してみました。

チャーチルのネームラベル入り。上のボタンはチンウォーマー留、下のボタンはダブルブレストの内留めボタン。

チンウォーマーは右前裏の下に付属してます。

素材はウールメルトン、ちょっと重ためです。色はネイビーだけを採用です。
写真によっては明るく見えたりしていますが、実際はごくごく普通の濃いネイビーです。
サイズはSとM。私はMを着てみました。Sでも着れなくはなかったのですが、ちょっと着づらかったんです。

後ろ姿。センターベント、です。この写真の左腕だけそのままの袖丈で撮ってます。
だいぶ長いので袖詰めが必要になるかも。店頭ご購入の場合には無料でお詰めします。

次は、昨年からの継続です。508-58。昨年復活したヘリンボーンです。
あの名品キングストンKingstonをベースにして、現代のシルエットに修正されています。

ネイビーとキャメルの2色展開。

ネイビーはやや赤みがかった少し明るい紺です。

キャメルは、杢糸ではなくてベタの単色、やや濃い目の色合いです。

ウール100%の太畝ヘリンボーン織、一枚仕立て総パイピング、
袖裏地付き、袖口タブ付き、3枚ハギの立体的フード、
と、すべての最高のレベルを施した、グローヴァオールのトップポジションの商品、
日本だけで復活した、日本別注品です。

袖裏付きなのでスーツやジャケットの上から着てもすんなりと腕が通ります。
ビジネス対応を前提に仕入れていますので、サイズは38″を選択しました。私が着ているものです。
これで日本のM~L、と言ったところでしょうか。
大人向きのふんわりと軽いダッフルに仕上がっています。これから肩の上がりにくくなった立派な?オトナでも難なく着られます。
そして、これ大事なポイントです、脱いだときの置き場に困りません。スタバの椅子にもすんなり置けます。
価格116,600円(税込)、円安で少し上がりました。グ社では最上価格になりますが、同業他社の同様商品と比較したら未だにとっても良心的プライスだと言えます。


入荷速報。ブラックシープBlackSheepのニットキャップ。かつての定番ですが、製造不能で最後の在庫を分けてもらいました。

何年か前に、ブラックシープの古い機械が壊れたとかでもう作れなくなったそうです、
と聞いていた、ニットキャップです。

ニットキャップなんてどこでもありそうなんですが、違うんです、
これじゃなきゃダメ、という人間が私以外にも何人かは絶対にいるはずでして、
先方に残っていた最後の在庫を少しだけ譲ってもらいました。
ウール100%、フリーサイズ、4,840円。英国製。
左から、ブラックウェルシュ(焦げ茶)、グレーツイスト、ネイビー。この3色だけです。

深さは折り返しの量で自由にしてください。
初めは少しきつめですが、これが長持ちの秘訣、
しっかりと暖かい、冬の必需品です。