入荷速報。アイルランド・クッシェンデールCushendaleのスローthrow。アイリッシュウール、ブランケットステッチ、特注サイズ、など、売り言葉たくさん、です。

一番大好きなアイリッシュを一人だけ挙げなさい、と言われたら、私は迷わずフィリップ・クッシェンを推します。
それくらい大好きで、ここのことを話し始めるとついつい情に傾いた長い話になってしまうので、
それはブランド紹介の方に譲るとして、
とにかく、品物の話を始めましょう。


こういうひざ掛けサイズの布のことをスローthrowと言います。
スローイングとかアンダースローとかいうときのスロー、
つまり「投げる」と同じ言葉。投網みたいにぱっと投げられるぐらいの大きさ、という意味なんでしょうか。
本来はダブルベッド用のブランケットとして作られたものを、4分の1のサイズにカットしたものです。
ヨコ115cm x タテ95cm、22,000円(税込)。
色は、モスグリーン、ネイビー、ブルーグレー、パープル、の4色。

モスグリーン

ウリの一。原料。アイルランド原種の唯一の羊、ゴルウェイシープが原料です。
当店ではアランセーターの新ネタ、ゴルウェイウールですでに知られた白い羊ゴルウェイシープですが、
クッシェンデールではかなり以前からこのゴルウェイシープに注目していたのです。
軽くて弾力があるだけでなく、バイニンとも呼ばれる黄みがかった優しさあふれるナチュラルホワイトは他のウールにはない大きな特徴です。

ネイビー

ウリの二。フリースからスローまでを一箇所で一貫製造。
今更言うまでもないことでしょうが、クッシェンデールのミルの最大のウリは、
原毛から製品までをこの小さな坂道の場所の一箇所で内製してしまうところ。
こんなところは、アイルランドはもちろん、ヨーロッパでもまず聞いたことないです。

ブルーグレー

ウリの三。ブランケットステッチ。四方に丁寧に掛けられているステッチ、
これはクッシェンの先代が1946年に購入したSingerの特殊ミシン。

80年も前のミシンがちゃんと稼働している、というのもクッシェンらしいですね。
俺じゃなきゃ直せないよ、ってフィリップは自慢してました。

パープル

ウリの四。最後の関門はサイズでした。これ、本来はブランケットなので、
一番小さいものでもダブルベッドの大きさがあります。こうです。

さすがに躊躇していたところに、娘のミリアムが拡げてくれたのがこれ。

「ベイビー用かな。このミルだけの限定品なんだけど、ヤヒロー(どうもヤイチロウがうまく発音できないみたい)せっかくここまで来てくれたんだし。特別に作っちゃうわよ。どうかしら」
そう、ダブルベッドサイズを4分の1にカットしたんです。どうもこうもない、採用決定。

ということで、グレイグナマナのミル以外では世界で当店だけ、のスローです。
初年度だし、インテリアものはあまり得意じゃないので、最低の枚数しか入れてません。売り切れたらすいません。
なお、本来のブランケットも、ご注文いただければ取り寄せます。上記サイズ表を参考にお考えください。