ネクタイ締めるのも暑いよね、の毎日がまだ続きますが、
夏のスーツを着ていても、まずタイから秋を取り入れる、のが、季節を演出するコツの一つです。
まもなく、秋が来たぞ、という日がすぐにやってきます、ホントです、ホントやってきますって、
そのときに、秋のタイをさっと締められるように、
今からウキウキと準備しましょう。 ……ね。
アイルランドのジミー・ホリハンJimmy Hourihanから、ケープ2型が届きました。
①LANZA \32,550
軽量ツイードのケープ。ウール80%ポリエステル15%その他繊維5%、で、
アイルランドモノらしいドネガルツイードのイメージですが、
そこはそれ、レディスですので、クラシカルな本物のドネガルよりはずっと軽い着心地です。
ゆるくウェーブしたフェルトのフリンジが特徴的なデザインです。
これまでにも、シンプルなエッジのものや、ファーを付けたものなどの提案がありましたが、
この新モデルLANZA、甘くなりすぎないフリンジの量感だなぁ、と好印象です。
上の写真は、さらっと肩にかけたところ。
首の付け根にのせると肩がうまく収まって、引っかけて着てもずり落ちにくいのです。
ぱっと見は大変シンプルですが、
計算され尽くされたシルエット、フリンジの絶妙な波打ち具合、はお見事でして、
さすがはケープひとすじン十年の実力を感じます。
なかなか真似のできない、高い完成度です。
写真はベージュにブラックのネップツイード。
ゴマ入りの雷おこし、ってとこです。フリンジはブラック。
他2色あり。
ダークブラウンベースにオフホワイトのネップ入り(ブラウンのフリンジ)と、
ライトブラウンベースに柿色ネップ。フリンジはブラウン。
最後に、一言。
このケープ、たたんでタンスの引き出しに入ってしまいますよ。
収納に困らない、コンパクトなたためるコートですね。
②ALCON \42,525
ベルト付きで前ボタンのモデル。
2007年、2008年、と大好評だったこのモデルを、
2年ぶりに再オーダーしました。
カタチは再オーダーですが、素材や色柄は変えてますし、
円高が進んでいるので価格も下がっています。
袖があるようにみえて、実はケープ、という
言葉で説明するのはとても難しいけど、
着れば「あぁ、なるほどね。」な作りです。
ケープですが前開きだしベルト付きなので、
着方としてはコートといってもいいかもしれません。
入荷したのは、3色。
アクリル48%ウール33%ポリアミド21%で、マーブル調の色混ざりです。
何色、と言いにくいので、こっちで勝手にイメージで名付けました。
左から、ソルト&ペッパー、チョコ・オブ・ホワイト&ビター、スパイスミックス。
まだまだ残暑がきつくて着用するには早過ぎるのですが、
フリーサイズで、ギフトアイテムとしても大変人気のあるモノなので、
早めに入荷させてご紹介することにしました。
ピーチブルーム秋冬物のご紹介、続きです。
④ツイストキャスケット \11,550
トップの部分がスクリュー状で、後ろから見るとパン屋さんで売っているデニッシュみたいなんです。
ヘリンボン織りの薄手ウール素材。
バイザーのバックル、ベルトの終わりが上向きというのもいいですね。
写真のブラックのみ。
⑤バックルソフトハット \12,600
太めのベルトとバックルが印象的です。コンパクトなシルエットということもあって、
女性らしいソフトハットになりました。
ベルトがリバーシブル、ということで、ヨイショと巻き直してみました。
写真のグレーのみ。
⑥ブルトン \11,550
フランス・ブルターニュ地方が由来のデザイン、とのこと。
バブルの編み地のブリムは、お好みの分量で折りあげて被りましょう。
ファーはブローチになってますので、頭頂部につけてもOK。
包まれているぬくもりが心地よくて、ずっと被っていたくなりますよ。
写真のグレーベージュのみ。
⑦アシンメトリーベレー \9,240
ココの定番のひとつ。
何気なく被るだけで、斜めのラインが格好良くきまる、というのが人気の理由でしょう。
ウールのブークレー(ループ状の組織の織物)素材なので、
ボリュームはありながら軽量に仕上がっています。
写真のチャコールグレーのみ。
⑧バックルダブルブリム \10,290
ココの定番売れっ子モデル。
帽子のトップにたっぷりと布地を使っているので、サイドにきれいなドレープを作りやすく、
簡単に女性らしいシルエットが出来上がります。
ベルトはするっと外せますので、代わりにスカーフなどを巻いてもいいですね。
素材はミックスカラーのブークレー。
ブラック、ピンク、ベージュの3色。
⑨ギャザーワッチキャップ
デコボコしていてシマシマ、な編み地のワッチキャップ。
サイドの紐で、ギャザーの量を自分好みに調整可能です。
グレー系とベージュ系の2色。
よく遊び、よく働き、いいモノを作る帽子屋さん、Peach Bloom(ピーチブルーム)から、
秋冬ものが入荷しました。
「ここの帽子、オレも被れないかなぁ。」と店主・野沢がつぶやいたのに、
「頭のカタチに男女はないんですよ。」と、ピーチブルームのデザイナー入澤さん。
男性にもご紹介できるのでは…、とチョイスしたのが次の3種です。
①ソフトハット \9,765
帽子のトップにぐるっとワイヤーが入っているので、
好みのカタチに決められるのがポイント。
ブリム(ひさし)の裏側は、ベルトやトップ同様の無地ですから、
どう折り返すか、で楽しめます。
サイズは約59cm。ブラウン、ブラックの2色。
②ダブルブリムクロシェ \9,240
コットンジャージのキャスケット。
トップのボリュームを前にもってくると、より男っぽくなります。
サイズは約59cm。チャコールグレーとブラウンの2色。
③リバーシブルワッチキャップ \9,450
両A面、でしょ?
ウール地の二枚あわせなので、保温効果も抜群です。
裏側の縁を出したりしてもいいんですよ。 どうです?
パープル(裏ネイビー)とグレー(裏ブラウン)の2色。
以上3種、もちろん、女性にもお薦めです。
この秋からの新規ブランド、ユニバーサル・ワークスUniversal Works、入荷しました。
まずはエージェントからのブランド紹介を(ちょっと長いけど)ベタ写ししてみます。
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universal works。
デザイナーDavid Keyte氏が2009年秋冬よりメンズウェアブランドとしてコレクションをスタート。
David Keyte氏は12年間在籍したPaul Smithをはじめ、
Margaret Howell、Maharishi、など多くのファッションブランドにて、
生産から商品企画に至るまで幅広い経験を積んできました。
鋭い審美眼でデザインされたコレクションには、
英国の伝統的な生地やオーガニックな素材を使用する一方で、
無骨なワークウェア、アウトドアウェアの素材も取り入れています。
素材は出来るだけ環境に配慮したものを選び、
パッケージなど後々捨ててしまうアイテムは可能な限り減らしています。
デザインは現代的でモダンなカットや肌触りを特徴としながらも、
その反面アルチザンのスピリットが込められた年代物を髣髴させる
ワークウェア、アウトドアウェアなどからのインスピレーションも含まれています。
大量生産される服とは違い、
本物の「ハンドメイド」を追求するために厳選された小さな工場で製作されています。
デザイナー自身が長年の経験で築いた工場との関係によりコレクションは支えられています。
Universal Worksが目的とするのは、より良いデザインをより良い縫製工場で、
着心地の良い服を作り続け、より良い価格でコレクションを展開することです。
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ふぅっ~。つまりそういうことです。
英国のワークウェアがベース、
道理でケボーンや初期のニューボールドなどに近いニオイがするわけです。
さて、商品紹介。
☆Hyde Jacket
コットンモールスキン(もぐら肌)といえば、
英国ではここをおいて右に…といわれるBrisbane Mossのモールスキンを使っています。
ネイビーとロバット(オリーブグリーン)。綿100%、\47,250。
☆Pennine Parka フード付きのフィールドコート。
着脱可能な中綿ライナー(袖付きです!)が付いています。
オリーブとブラック。綿100%、\51,450。
(写真、右のブラックは中綿ライナーを外した状態です)
☆Storm Mac ( Naval Jacket)
ダブルブレストのショートマックでベルト付き。
ワックスドコットンでお馴染みの英国Millerain社からの新素材DRIDENを使っています。
オリーブのみ。綿100%、\54,600。
☆Baker Jacket
そういえば確かに英国のパン屋さんってこんなジャケットを着てそう。
グレーのみ。ポリエステル65%レーヨン35%、\29,400。
フィルメランジェお得意のパーカparkaが2品番、入荷しました。
剛と柔、同じパーカでも随分味わいが違います。
これが同じ吊り編み機でどちらもできちゃう、というのがすごいですね。
どちらも2年以上続いている定番でリピートの商品なので、簡単にいきましょう。
☆VIKKI(\27,300)
…チャンピオンの秀作「リバースウィーブ」に真っ向勝負を挑んだヘビースウェット。
フィルメランジェ曰く「表面はカリッとして内側はわたのように柔らか。
まるでフランスパンのようです。」
脇にもリブを施し細身に作っていて、
そのリブがちょいと色が変わるのがうまいアクセントになっています。
(特に紺はそのコントラストが顕著です)
紺、グレー、そして待望の新色のブラック、の3色を発注しました。
☆PARKER(\21,000)
…表はリサイクルコットン、裏側にオーガニックコットン、の、
まるでマシュマロのように柔らかい裏毛素材です。
ボディと袖の色を変え、ツートンにしています。
毎シーズンの売れ筋で、一体今まで何枚売ったんでしょう、というほどのロングセラー品番。
レディスからメンズのビッグまで、なんと5サイズの展開です。
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ところでPARKAとはフード付きの服を指す米語。アノラックのこと。
対してPARKERは人名。万年筆を想起する人もいるでしょうが、
私はレディペネロープの執事にしてスーパーロイスの名運転手、
あの黒人の彼を思い出してしまいます。