フィル・メランジェから届いたのは、パンツです。
品名「Charlie」です。
Parkerと同じ素材、
つまり、表がナチュラルコットン、裏毛にオーガニック・コットンの、
ふわふわスウェット素材です。
股のところに切り替えが入り、さらにスムースな動きとなるように工夫されています。
右側…ライト・メランジェを前向きに置きました。
左側…ブラック・メランジェを後ろ向きに置きました。
価格\16,800です。
9月というのは、秋冬物が毎日のようにいろいろと入荷してきて、
それを次々に皆様にご紹介していくのに精を出します。
ですので、オーダーシャツをお薦めするのがついおろそかになってしまい、
意外にシャツのオーダーの数量が伸びないのがこの時期なのです。
オーダーを受けるファクトリーとしては、それじゃまずいでしょ、ということで、
シャツファクトリーの方からインセンティブを付けてきました。
(インセンティブというのは、要は、馬の鼻の前にぶら下げた人参みたいなもんです…)
「一定レベル以上のシャツ(\14,700以上)のオーダーは、\3,150を割引しましょう、
但し9月末までのオーダーに限り、ですよ。」
というのが、その人参で、私が勝手に「残暑割引」と名付けました。
対象となる生地は、イタリア製生地の\24,150まで含めて、全部で200柄以上になります。
一律\3,150の定額引きですので、パーセンテージにすると割引率は13~23%となります。
もちろんレディスも同様です。
オーダーシャツはセールなどになることがないので、こういう機会でないと割引がありません。
いいシャツを一枚二枚作っておきたかったんだけど…とお考えだった方、
こういう背中を押されたときがチャンスです。
先述のように私たちは新入荷品を紹介するのは躍起になっていて、
あまりこのキャンペーンには話を振らないかもしれませんが、
ちゃんとお受けいたしますので、是非ご用命下さい。
ジョン・スメドレーのニット、レディスの入荷商品をご紹介します。
素材は定評のあるニュージーランドメリノウールです。
①長袖タートルネック(CATKIN) \27,300。
アームホールが細く、ウェストも適度にシェイプしているため、昨年来好評のモデルです。
展開は写真の左から、Black、Deep Purple、Ink Blue、Dove Blue、Polar White、Winter White、の6色です。
②長袖Vネック(ORCHID) \27,300。
ちょっと深めのVネックです。
展開は写真の左から、Star Anis、Deep Purple、Ink Blue、の3色です。
③フェアアイル柄七分袖カーディガン(MOULINS) \42,000。
今シーズンの変わりダネは、このカーディガン。
本来のフェアアイル柄の縮尺をうまく変えて、コンテンポラリーな印象に仕上げてます。
左写真のMissScarlet(赤)ベースと、右写真のCharcoalベースの2色。
秋冬物の最初の入荷がありました。
小さなハウンドトゥース(千鳥格子)の柄です。
色は白黒ではなくてうっすらベージュと焦げ茶の掛け合わせですが、
茶の靴だけでなく、黒の靴でも合わせられるようにしています。
シルエットは、長年続けているクラシックな036型ですので、
それほどにピタピタしてない、適度なゆとりのノータックモデルです。\33,810。
えっ、今年はこれだけなの、普通のグレー無地とかはないんですか、
という声が聞こえてきそうなのですが、
結論から言いますと、この秋冬はインコテックスでのウールトラウザース(スラックス)の仕入れはこの千鳥だけに絞りました。
(あ、コットンパンツは発注していまして、もうすぐ到着の予定です。)
無地のグレー系がすでにかなり行き渡ってしまっていることと、それから価格的なことが主な理由ですが、
あわせて、オーダーでもかなり高いレベルのトラウザーズが
比較的手頃な価格で作れるようになった、ということも一因です。
写真は、葛利毛織のsuper90’sフランネルで、冬のボトムとしては最適な素材ですが、
この生地を使ってトラウザースをオーダーすると、\29,400なんです。
もちろん、ノータック、ワンタック、細身、ゆったり目、出っ尻、O脚、全てに対応できます。
トラウザースご用命の際には、是非このあたりのオーダーも一緒に視野に入れていただけるとありがたいと思い、
併せてご紹介をいたします。
ようやく到着、新ブランド「スープレ・ルース」です。
このブランドを当店が一言でいうと、フィル・メランジェのレディスブランド、ということなんですが、
発売元としてはあえてそういう訴え方をしないように考えているようです。
確かに女性に、最初から、エコです、オーガニックです、吊り編みです、という素材への矜持を前面に出すと、
キナリとベージュだらけのナチュラルふわふわカントリーガールのような服を連想されてしまいそうですし、
まずはこの素晴らしい着心地を能書き抜きで味わってもらいたい、
という姿勢でスタートする方がいいのでしょう。
第一回入荷は4品番、インナー系ふたつ、アウター系ふたつです。
※ WボディタートルネックT
ボディだけが二重になっているタートルネックのTシャツです。写真を見ていただくと、袖や首とボディがシワの入り方が違うのがお分かりいただけることと思います。
素材は「スーピマオーガニックコットン」。ニューメキシコのアルパレス農場で無農薬有機栽培で育った綿で、弾力に優れ染色発色が良く、さらに繊維に空気をたっぷり含むため吸水速乾の特性を兼ね備えています。ボディは二重になっているので、空気の層が出来て保温性も高められています。
フィル・メランジェと同様に吊り編み機で筒編みさせているので脇線のないシームレスボディですが、自然なシェイプシルエットが醸し出されているのが、スゴイなぁ、と感心します。
色は、Marron(栗)、Fig(イチジク)、Natural(キナリ)(初回未入荷)の3色。栗もイチジクもホントの植物から抽出した色素を実際に使って染めています。\15,750。
※ リブタートルT
こちらはリブ編みです。
このオーガニックコットンは、「アルティメイトピマコットン」といい、あの「海島綿」の種を米国内の農場で無農薬有機栽培で育てたものなのです。まさに究極のオーガニックコットンのリブ素材なんですね。
二色ありますが、どちらも単色ではなくてミックスの杢で、カットソーとは思えない深みのある色合いに仕上がっています。
グレーとキナリの混ざった杢グレーと、パープル混じりのネイビーの2色。\13,650。
※ 裏毛パーカー
どこにでもあるようなパーカーじゃないんです。
裏毛スウェットの素材は、もちろんオーガニックコットンですが、トルコの地中海に面したアダナ&ハダイ地区で大切に育てられたコットンを使いました。
特徴的なのはその色でして、茜色(ピンク)の方はベンガラ染め、薄いグレーは墨染めです。
ベンガラは、古墳時代から壁画や埴輪の彩色に使われていた日本古来の赤色顔料で、酸化第二鉄を主成分とする人類が使用した最古の顔料といわれています。
(ベンガラと聞くと、私的には、ベンガラ産地として江戸時代に巨富の財を築いた岡山の山間地・吹屋を訪れたことを思い出します。)
墨染めも日本古来の染色方法で、抗菌防臭効果が抜群なのはご存じでしょう。
天然の顔料で染めた日本の伝統色は見ていて飽きない不思議な色合いです。\30,450。
※裏毛ジャケット
そのベンガラや墨染めのオーガニックコットンで、テーラードのジャケットを作りました。ダーツの入れ方などとてもうまく、それに素材の良さが相まって、とてもカットソーブランドのジャケットとは思えない、いい仕上がりになっています。\36,750。
大阪の職人気質を現代に活かす「ハイペリオン」から、
いろいろと入荷です。
①パンツです。これ素材はデニム、つまり杢グレーのデニムなのです。
ウールのフラノにも見えるし、はたまたパイルのスウェットパンツにも見えます。
ということで、いろんな見た目に化けてくれるので、
上には紺ジャケでもニットでもブルゾンでも、
靴には、スニーカーでもチャッカーブーツでもオールデンでも、
なんでもござれ、の応用がきく一本なのです。\21,525。
②お得意のジャケット。大阪の上着職人による一人丸縫いです。
生地は英国ホーランド&シェリーのライトツイード。色はブラウン系です。数年前にも当店で仕掛けた生地で、これはホントに味のあるいい生地ですね。
裏地のない仕立てでポケットの付け方や切り口のカーブの具合など、手業が溢れています。
袖口は本切羽の未仕上げです。\63,840。
③おんなじものの色違いです。
こちらもホーランド&シェリーでグリーン系になります。
前肩に取った肩線、背側に入れたダーツ、イセ込み充分のパットなしの肩付け、と、技術の高さが分かります。\63,840。
④スラントのチェンジポケットが付いたタイプ。
フロントも大きくカットされています。生地は同じくホーランド&シェリーですが、紺とベージュとグリーンが複雑に混ざり合った美しいツイードです。
こちらは総裏お台場付き、でも肩パットはなしで、袖口本切羽です。\58,800。
※ジャケットは色合いが分かりにくいので、②③④をまとめて肩部分のアップで撮りました。
⑤最後は綿のコート。リバーシブルです。
紺の無地。ラグラン袖、脇ポケは斜めに、と、ドレスコートのディテールですが、
これをひっくり返すと……
このように、ブラックウォッチ柄のチェックに。セットインスリーブ、パッチ&フラップの脇ポケット、と、マック・コート風のディテールに変わります。
リバーシブルコートって、結局、二兎を追う者一兎を獲ず、になりがちなのですが、これはなかなか両方とも使えそうで、しかも綿の二枚使いがバリバリとゴム引きのような味わいを出してくれていて、いい仕上がりです。コート丈88cm、\48,300。