(改訂)入荷速報。新登場、あのロンドン「コーディングスCORDINGS」のモールスキンのトラウザーズです。チノも有。すべてワンウォッシュしました。

コーディングスCORDINGSは、1839年創業で180余年の歴史を誇る、
ロンドン・ピカデリーにあるブリティッシュ・カントリーウェアの専門店。
私も何度も行って、いつも冷やかしばかりでしたが、憧れの店であります。

最近ではエリック・クラプトン氏が筆頭の大株主として経営を支援していることでも知られています。
まさか、あのコーディングスの商品を自分で売れることになるなんて、思ってもみませんでした。

2021FW、初年度のスタートはコットンのトラウザーズです。
発注した素材はモールスキン(3色)とチノクロス(1色)。

生地は当然というか必ずというか、英国ブリスベン・モスBRISBANE MOSS、からの素材です。
英国でモールスキン(モグラ肌、の意)といえば、ブリスベン・モス、このヘビーな素材以外にありえません。


モールスキンは3色、オリーブ、ネイビー、キャメル。27,500円。32″~38″。

オリーブは一番モールスキンらしい色と言えるでしょうか。
ロバットツイード(LOVAT tweed.Hartwistも)のジャケットと合わせたいですね。


ボタンフロント、ベルトレス、ブレィシス(サスペンダー)釦付、は、
ジッパー発明の前から続いてるんだぞ、のコーディングスの矜持みたいなもんでしょうか。

ネイビーは一番汎用性の高い色です。下半身のカラーリングを控えめにしたい人のための名脇役となります。

シルエットもクラシックで、股上深めでそれほどに細身ではありません。
でも裾幅20cmですから裾周りはスッキリ、です。
ウェスト仕上がりもサイズ表記と比べるとやや大きめです。

キャメル。赤みのあるらくだ色です。これはぜひセーターと合わせたいです。モグラ感が一番わかる色です。
チノだと寒そうだし、コーデュロイでは野暮ったいし、というときにこのキャメルは最適です。



ベルトレスですが左右にゴム入り(背中部分にあり表からは見えません)のアジャスターがあり、
6cmの調整が効きます。

さてここからが改訂版、記事の追加です。
洗濯表記がドライクリーニングのみになってるけど、これは洗いたいですよね。
でも縮みそうだよなぁ、ということが心配になりまして、
日本で一番コーディングスに詳しい富山の久保さんに電話をかけて相談しました。
彼はロンドンのコーディングスに勤務していた経験があり、帰国後も、長年に渡りブリスベン・モスのモールスキンの取り扱いを続けているので、彼の意見をぜひ聞いてみたかったのです。
で、相談の結果の私の結論です。全部一度洗ってから販売する、ということにしました。
これ以外の方法は考えられませんでした。
で、2日間かけてコインランドリーですべての商品を洗いまして、縮ませました。
当然風合いも変わりました。あたりが出ていい感じに古ぼけました。
タイトルの総合写真もワンウォッシュ後のものに入れ替えました。
サイズも測り直して、以下のサイズ表はワンウォッシュ後の実寸です。

サイズ表です。実際に私がメジャーを当てた実測値です。手書きですいません。
たとえば普通は32インチだと81cmが通例ですから
こいつがやや大きめの仕上がりだとお分かりいただけるでしょう。


続いてチノです。これもブリスベン・モスの素材です。24,200円。30″~36″。

チノはそれほど分厚くないので、オールシーズン対応、という前提です。
色は、カーキの1色です。
カーキ、と言ってもそれほどグリーンっぽくない、いわゆるチノパンによくある濃いめの色です。

上の1色がチノのカーキです。比較の意味でモールスキンの3色を下に敷きました。
特にモールスキンのキャメルと色の対比を見てください。

チノはベルトループ付きです。ボタンフロント、ブレイシス釦付はモールスキンと同じです。

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サイズ切れが起きやすい商品なので、色、サイズ、別の詳細な在庫は
webShopに反映させます。
モールスキンチノに分けていますので、ご確認ください。

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※通販時の裾上げについて。股下寸法をご指示いただけましたら加算なしで裾上げ(3つ巻ミシン縫い3cm幅)いたします。ただし裾上げ加工後の返品や交換には応じられませんのでご了承ください。
裾上げの目安です。参考までに。

まだもう少し縮むかも、ということで、ややクッションする程度に長めにピンを打ちました。

 

 


入荷速報。ハリスツイード、今年の生地見本が届きました。

8月に到着とは今年は異例に早かったですね。
泣く子も黙る?スコットランド・ヘブリディーズ諸島のハリスツイード、ウェイトはすべてfeather weightです。



前にも言いましたが、ハリスツイード、というのは一つの会社ではなくて、複数のミルの集合した組合組織です。
世界の多くのマーチャントが直接間接いろんなルートを通じて、この組合に、うちは今年はこれこれの色柄を頼むね、とオーダーを掛けるわけです。
だから、ハリスツイードと言っても、マーチャントによって、様々な違いがあるのです。あっちのハリスとこっちのハリスは決しておんなじじゃない、というのがハリスツイードであります。


出来上がり紹介。夏の綿パンとシャツ、冬のジャケットとお揃いのキャップ。

まずは、鮮やかなブルーの綿パン。

Tさんからご注文の綿パンは、伊Miani製のストレッチコットン30色からのチョイスです。


イタリア物の割には割と手頃な価格でオーダーできるので、この頃よくご注文が入ります。

続いてシャツです。

Yさんからは夏用のリネンのドレスシャツ。
左の白は、トーマス・メイソンのリネン29%のブロード。
ナポリカッタウェイは伊ナポリのF社がお得意の衿越しの高い衿型です。2枚とも同じ衿です。
右のレモンイエローは伊アルビニのリネン100%。
畳んでいるのでこの色に見えていますが、実際に着るともっと薄い色に見えますから、
イエローとかピンクとかを選ぶときはチョツト強いかな、
というぐらいの色を選ばないと思いどおりになりません。


Yさんからは同時にリペアも承りました。この2枚ですが、
新品同様に蘇ったように仕上がりました。
リペアの場合、同じ生地では付け替えられないので、いわゆるクレリックで蘇ります。
クレリックは通常は白のブロードですが、他の色や柄もリストから選べます。
また、衿型やカフス型は、元々のものと同じではなくて他のカタチに変えて付け替えることもできます。
つまりリペアに出すと、それまでとはかなり雰囲気の異なるシャツに変えることが可能ですので、
まさに、一枚で二度美味しい、が楽しめます。

次はレディスです。Iさんから。

左は、カリビアンコットンsilver 100/2Gのバスケット織り、リニュアル前の濃いめピンク、を選びました。
ホリゾンタルワイドの衿、表前立て、角落としのカフ、ポケット付き、というメンズっぽいディテールに、ピンクのボタン。
右は、このところ隠れた人気になっているトーマス・メイソンの濃いブルーのブロード。
このブルーの色、他ではなかなかないんですね。
男っぽい生地なので、ディテールは女性らしく、
ショートラウンドの衿、裏前立、丸型のカフ、ポケットなし、ラベンダーのボタン、でまとめています。

半袖シャツ3枚のご注文、Yさんから。

3枚とも衿型はホリゾンタルワイド。本来はタイを締める前提のロングセラーのドレスの衿型ですが、
ノータイで着ても抜群のバランス感があるんです。
ただし、第一ボタン位置を初期設定位置よりも上げて、開き方を小さくすることが上品に見せるコツです。
左のブルーは伊レジューノの手刺し風の大きなチェック柄です。
実は、柄合わせをファクトリーがどうやって来るのか、楽しみというか心配というか、気になっていたのですが、
多分、ファクトリーも悩んだんでしょうね、ど真ん中のボタン位置に縦線を持ってきました。うんお見事。
大格子柄なのでスプリットヨークも入れて満足感を高めました。
中央は、シアサッカー生地のネイビー無地。黒蝶貝の光沢もいいです。
右は、マドラス風のパープル入りのチェック柄。インド綿ではなく麻14%の国産生地です。縦、横のパープルの柄入りのバランスがいいです。

さて、

これ、今度の冬物商戦で強力プッシュを予定している生地。
英ポーター&ハーディングのハーツイスト Porter&Harding Hartwist、
スコットランド・ホーウィックのロバット・ミルに別注した
18オンスというヘビー級のハンティングジャケットの生地です。

今年の秋に入荷する英コーディングスCordingsのモールスキンのトラウザーズに合わせたいジャケットとして
Yさんに提案したところ、
じゃあ秋まで待ってるのも何なんで、夏のうちに作っておきましょう、ということで、
ジャケット、と、合わせて衿付きのウェストコート(ベスト)、
そして残反を利用して6枚ハギのキャップまで、
都合3点のご注文をいただきました。

お披露目までにはまだ間がありますけれど、冬が来るのが楽しみですね。


出来上がりと取り寄せ。オーバーシャツ、スーツ、ジャケット、トラウザーズ。

シャツのイベントには、オーバーシャツも対象でした。


Aさんからはシャツ、オーバーシャツ、ジャケット、のご注文でした。
オーバーシャツは3着。私には少しブカブカと大きいのですが、
着た姿のほうがわかりやすいでしょうから、私着てみました。
紺のギンガムは伊トーマス・メイソンのシャツ生地。
黒はサテンのちょっと光沢あるシャツ素材です。
ベージュの生地はシャツの生地ではなくて、伊Solotex・麻混のジャケット素材です。
ですので、衿型もシャツっぽい衿でなくて、ジャケットの衿を付けました。


こちらはYさんのご注文。サファリっぽくやってみましょう、というご要望で、
胸、腰とも左右のポケットはフタ付きのボタン留めに、
更に肩にはエポレットを付けました。
生地は伊レジューノの綿66%リネン34%のブルーのチェック生地。
プリーツ付きのポケットが4つもあるのに、柄合わせは完璧にできてます。
さすが、というべきか。


スーツはFさんからのご注文。スペアパンツ付きの上下です。
伊ゼニアのダークグレーの生地ですが、全くの無地ではなくて、
糸自体がまだらの濃淡のある糸で織られています。
生地の表と裏で縞模様の出方が縦と横に変わるので、その事がよく分かります。


夏らしいジャケット。シアサッカーは伊のSolbiatiというところの綿100%の素材です。
フックベントにするのが、Aさんの流儀。


最後はオーダーではなくて取り寄せ品です。地方自治体職員のFさんからのご要望。
鎌倉シャツさんのトラウザーズTexTeq、夏物のダークグレーの無地、
今年から国産生地を使いまして、手頃な価格になりました。
シルエットは結構思い切っていて、浅めの股上に、細めの裾幅、と、美しいスタイルであります。

出来上がり紹介、は、仕上がった品々を随時紹介してます。
ご参考になればいいです。


久しぶりに出来上がり紹介です。

2月3月は次冬の発注に気を取られていて、しばらく出来上がり紹介をサボってました。

ジャケット。FOXのフランネル、一番人気のミディアムグレー。少し藻のような緑がかった色合いです。
三島のSさんはラガーマン。胸板がとても分厚くて、肩から胸の動きがいつも窮屈になりがちです。
それを解消するような既製服を買うと今度は胴回りがブカブカになります。
こういうドロップの大きい人、割と多いんですね。
ご覧のようにゆとりはあまりなくてピッタリと仕上げていますが、これでも腕や肩の動きは妨げられていません。
アルデックスの仕立てはうまいですね。


次のジャケットは、英ハリソンズの新素材、SeaShell(貝殻)。
リネンとテトロンの混紡ですが、どうです、リネン100%にしか見えないでしょ。
それでいて、ほとんどシワにはならないというイージーケアです。
ウェイト感もしっかりとあって、体格のガッチリしたNさんにはふわふわした素材よりもやや重ためのほうが似合うでしょう。

靴が一足仕上がってます。ローファーです。私のです。
これ、次の靴のイベントの目玉なので、ここでの詳細は差し控えます。お楽しみに。

ついでにヌメ革のサンダル。これも私のです。これも靴のイベントの目玉なので、詳細はナイショです。

シャツの仕上がりが多いですね。

まずレディスから。ミセス・K さんから2枚のご注文。
一枚は3,000円off,もう一枚はオプション3つ無料、のご利用。
前者(左)はボタンの色を遊んだ以外はシンプルに、
後者(右)は、クレリック、白蝶貝ボタン、トカゲの刺繍、をオプションに選択です。

リンクルフリーウェアに合わせて、気の早い半袖の注文は、
私の高校大学のテニス部の先輩Kさんから。
リモートでの注文でしたが、うまくできました。

カーディラーのKさんはストライプシャツがお好みです。定番のカリビアンコットン。
共地のカフリンクスをオプションにしました。

さてさて、今年から可能になったデタッチャブル・カラー(取り外し衿)の第一号は、浜松のIさんです。
まずブルーのオックス無地でデタッチャブルのシャツ(+1,000円)を作り、
さらに追加で白い付け衿(+3,000円)を作りました。
カラーを付けずにスタンドカラーで着ることもできるので、3waysで着られるわけですね。

Iさんからは同時にオフホワイトの綿パンのご注文もいただきました。
伊Niamiのストレッチコットン、昨年のオリーブ色についで色違いの二本めです。
透け防止のため、膝の裏側にも裏地を付けました。

シャツを作ろう!!選べる特典、3,000円offかオプション3つ無料。は、
明日より公式スタート。5/24(月)までです。
奮ってご参加ください。









入荷速報。春夏のウールトラウザーズ、ノータックとワンタック。テックステック(鎌倉シャツ)から一本ずつ取り寄せます。

生地見本が届きました。

左、ノータック。国産(尾州)生地、ウール100%ですが、ナチュラルストレッチで、
防シワ性の高い、トラウザーズに適した素材をチョイスしています。
ミディアムグレーとダークグレー。サイズは44(75cm)から52(91cm)まで5サイズ。
15,180円(税込)+裾上げ実費(880円~)。


右、ワンタック。同じく、国産(尾州)生地のウール100%。適度なハリコシ、清涼感と重質感があり、
英国生地的なしっかりした風合いです。
ミディアムグレーとダークグレー(チャコール)。2色ともノータックの色よりも少し濃いです。
サイズは44(75cm)から52(91cm)まで5サイズ。
15,180円(税込)+裾上げ実費(880円~)。

昨シーズンからのことですが、種類を絞り込んでます。
これさえあれば事足りるよね、ということで、正直、面白みがなくなったかもしれません。
その代わり、1年分だけでなく3年ぐらい売り続けるつもりで、
国産生地、国内ファクトリーにて、この価格、は、他所では真似できないものでしょう。
シャツだけのやり方だったことをトラウザーズでもやりました、ということなんでしょうね。

シルエットは秋冬モノと同じ、裾幅は結構細いですが、尻周りの立体感はうまいです。
現品は店に置かず、一本ずつの取り寄せ体制となりますので、
予めお日にちの余裕を見ておいてください。