ラストウィークなので再掲。イベントご案内。「シャツを作ろう!~エコノミーサービス」。年に一度の好評催事が今年も。8/19(日)まで。オーダーシャツの楽しみをぜひご体験ください。

今日は時折雷雨の天候不安定な日曜日。
夜店市の人たちは品物を出したり引っ込めたり、大変です。

今週は平日がずっと来客の絶えない忙しさだったのに、
週末の連休がぱったりと時間を持て余す、という、おかしな一週間でした。
お盆休み期間というのが影響したのでしょうか。

ともかく、シャツのエコノミーイベントも残り一週間となりました。
おっと、うっかりしてたよ、という方もいらっしゃるんじゃないか、と
ここでご案内を再掲します。
開催は19日(日)までです。
14日(火)は休みますが、15日(水)はアポが入れば店を開けますのでどうぞご連絡ください。

それでは、以下、7/26付記事の再掲です。
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お待たせしました。
年一度の名物イベント、今年も8月の開催です。
期間は、8月3日(金)より19日(日)までです。

パターンオーダーシャツ、2枚で16,600円のエコノミーサービス。

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月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第358話「一杯のうな丼」。

倶樂部余話【358】一杯のうな丼(2018年7月27日)

高校大学と、学生時代にはいろんなアルバイトを経験しました。まずは年賀状の赤い自転車乗りから始まり、お中元の配達や漬物の訪問販売、選挙事務所の手伝いなどなど。中でも一番思い出深いのが、高二の冬休み、鎌倉の有名なうなぎ店、浅羽屋でのバイトです。

集まった数名のバイトの面子も、横須賀のスケバン仲間っぽい女子だったり、歳をごまかして働いてた不良中学生だったり、と、普段は知り合えない大変ユニークな面々で、男子は皿洗い、女子は配膳が基本の仕事でしたが、ときどき交代で務める下足番の役がとても人気でした。なぜなら初詣帰りの作家や俳優、政財界などの有名人が多数座敷に上がりますし、なによりたまに帰り際にチップをくれる方もいたのです。下足番に靴べらを返しながら「ごちそうさま。銀座の何がしよりもよほどうまい」などと言われると自分のことのように嬉しく思えたものでした。(そりゃそうです、この店は、作り置きをせず、その日のうなぎはその日の朝に仕入れてさばく、という主義を貫いてきたのです。それでいて銀座の一流店よりもずっと手頃な価格設定でした)

一代で店を大きくした大将がこれまた豪快な人で、由比ヶ浜で揚げる四千枚の連凧で当時のギネスブックにも載った人。閉店後には洗い場の裏にある五右衛門風呂から陽気な鼻歌が聞こえてきました。

暮れから正月の慌ただしさも一段落して松も明ける頃、夜になってその親爺さんが我々に声を掛けます。「今日で上がりの者は何人だ。座敷ヘ行ってろ」。この声を待ってました。そう、この店では最終日のアルバイトに、主人がうな丼を振る舞ってくれるのです。これに感動しない者は一人もいないでしょう。いつか自分の銭でウチのうなぎを食いに帰って来いよ、という親父さんからの暗黙のメッセージは、未来の顧客を創造する適策でもあったのだと感じます。

あれから43年、忘れてたわけではないのですが、24歳で静岡へ移り住んだこともあり、なかなか鎌倉でうなぎを食する、という機会のないままに今に至りました。この夏、うなぎの不漁や高騰が以前にも増して話題になり、これからもうやすやすとうなぎを食べたりなんかできないなあ、どうせなら最高のうなぎを鎌倉に食べに行こうか、と、思い出の店の名を検索したところ、なんてことだ、五年前の正月明けに閉店したというではないですか。地元新聞の記事で二代目が語っていますが、要は、不漁と高騰のために店の理想と掲げる質と量と価格のバランスが取り切れない、ということのようでした。守ってきた店のポリシーを貫けなくなったのですね。さぞ辛い決断だったに違いありません。

浅羽屋がなくなってるなんて思ってもいませんでした。もっと早くに行かなければいけなかったのだ。一杯のうな丼に込められた親爺さんの顧客創造手段は決して間違ってなかった、ただ私が遅すぎたのです。すまない、大将。これからもうなぎの季節が近づくたびに同じことを思い出すのでしょうが、この後悔の思いを自分の中だけに閉じ込められなくて、今回の倶樂部余話に託すことにしました。

あ、もう一つ思い出が。このときの横須賀のツッパリ女子高生から私は初めてバレンタインのチョコをもらったのでした。(弥)

浅羽屋閉店の記事

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イベント告知速報。シャツを作ろう!~エコノミーサービス。今年の日程が決まりました。8/3(金)~8/19(日)。ご予定ください。

毎年夏の恒例になっています、
「シャツを作ろう!~エコノミーサービス」。
今年の日程が決定しましたので、お知らせします。

2018年は、8月3日(金)から8月19日(日)まで、となりました。昨年、一昨年と、同時期の開催です。

オーダーシャツ2枚で16,600円。
詳細はこれから詰めますが、今年は展示スペースが小さくなりますので、従来よりも規模は小さくなる予定です。

昨年のご案内はこちらをご覧ください。

アテにしてくれている方も多いと思いますので、早めにお伝えいたします。
ぜひご予定ください。


イベント案内。 7月も「靴を作ろう!!」 特典内容を変えました。ひと月だけ、封印解除の禁断手法です。

7月も引き続き、オーダーシューズの強化キャンペーンです。

6月が予定よりも不調でした。靴好きはラーメン好きとかぶるだろうと予測しましたが、そうでもなかったみたいでした。
で、この7月の一ヶ月だけ、
昨年までで封印したかったダブルブライス手法を復活させます。

7月に限り、オーダーシューズは4,000円OFF。
通常価格38,000円が34,000円になります。ブーツは42,000円が38,000円です。

②靴のリペアも15%offで承ります。他社品の持ち込みも歓迎です。

リピーターの方はもちろん、はじめての方も、ぜひこの機会に。
7月は決算月なので、当方かなり弱気。靴のお客様が頼りです。

当店のオーダーシューズにつきましては、こちらでご参照いただけます。

オーダーシューズ・ベルト

 


月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第357話「私の大発見?」。

倶樂部余話【357】私の大発見?(2018年6月28日)

この色をあなたは何色といいますか。ここに私の大発見?があるのです。
橙・レンガ
オレンジ色ですか。みかん色とか橙(だいだい)色とも言いますね。とすれば白などの鮮やかな色との組み合わせで夏のスポーティな装いなどに使えます。
同じ果物でも柿の色と捉えると秋の始まりのウォーム感のあるコーティネートを考えられます。
テラコッタやレンガなど焼き物の色と見ると一転してシックな雰囲気になります。
また赤茶色と茶系の範疇として考えるとこれはあらゆる中茶色使いに置き換えが可能です。
かように同じ色なのに解釈次第で汎用性が広がる、まあそれほどポピュラーな色ではないですが、これは使えるテクとして覚えておいて損はないでしょう、と。
このことは誰からも読んだり聞いたりしたことがないのでもしかしてこれは私の大発見じゃないか、と、思ったりするのです。そんなわけないか。

このことは最初からその汎用性を狙っていたのではなくて、使っているうちにあとから気が付いたことです。
きっと誰にでもそういう発見があるでしょうから、あなたの発見もぜひ教えてもらいたいものです。顧客みんなで共有しましょう。

最近、コレ意外にいろいろ使えるんだ、と実感したのが三年前に作ったこの靴。
アデレード
スーツ着用のドレススタイル(ただしフォーマルには不適)からチノパンやデニムはてはショーツまでのカジュアルなシーンまで、
そして晴れの日も雨の日も、夏でも冬でも、これ一足ですべてを賄ってくれます。
気取りのないエッグトゥのラスト、英国伝統のクラシカルなデザインのアデレード型内羽根セミブローグ(ストレートチップ=一文字型)、これもフルブローグ(ウィングチップ=オカメ型)ほど目立たないのが奏功しています。
ネイビーの革は、黒ほどキリリとしてなくてまた茶色ほど柔らかすぎず、そんなにピカピカに磨かなくても味わいがあります。
できれば体のどこかにブルー系の色を使うことで色のはしごを掛けてあげればネイビーは思いの外使いやすい色だと知りました。
更に特筆すべきはこのソール。宮城興業が開発したオリジナルのタフスタッズというラバーソールですが、これがとても快適です。
今まで所詮ゴム底は革底の代用品に過ぎないという一歩見下した認識しか持っていなかった私ですが、その考えを改めました、これはいいです。
底の返りも履き心地も革底と比して全く遜色ないし、雨を気にする必要もなく、そして大変丈夫。週二回ほどのペースで履き続けて三年経ちましたが、何しろ底がほとんど減ってないのがお分かりでしょう。

靴でこれほど「使える」と実感した発見はこれが初めてです。もしも、次の靴何にしようか、と思案中の方がいるのなら、私はこれを強力に推奨します。ただし私とお揃いでも構わない、という方に限りますが。(弥)

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