いよいよスタート。古いアランセーターいろいろ、販売開始します。まずは店内で。

webでの掲載は順次進めますがまずは店内で。
こんなものを売ります。まずは8月限定です。

今回出すのは、すべてPadraig O’Siochainが手掛けたGalwayBayProducts社の商品で、
ほとんどがアラン諸島のイニシイアとイニシマンの2つの島で編まれたものです。
(一部、アイルランド本土のWexford(Loch Garman)であるれたみものもあります)

編まれた時期は1970年代から90年初頭ですので、当然ながらもう存命の編み手はおりません。

まずはカシミアのアランセーターをご紹介します。

ブランドラベルはCELTIC  ART。Aran Islandsのカシミア専用ブランドです。
この在庫を私がGalBayの倉庫にあるのを発見し、入手したのが2000年に入った頃で、
その後何度か販売会をしましたが、そのときにサンプルとして非売品扱いにしたものやサイズが悪くて売れなかったもの、など、を、今回5枚放出します。
価格は4-10万円台、と、物によって幅があります。

次はプルオーバー。

AranIslandsのデッドストックです。残った理由はいろいろでそれは口頭でお話します。
4-10万円台。

カーディガンです。

デッドストック(売れ残り)、サンプル放出、セカンドライフ(中古品)、と、いろいろです。
価格も程度によっていろいろでして、千円以下のものから8万円台まで。

何ヶ月か前には、これらを一斉にweb掲載して華々しく販売スタート、
なんて考えていたのですが、
こんなにバラバラなものをwebに載せるのは実に大変でして、とりあえず8月にまずは店内のみで販売することにしました。
とはいえ、ご来店前にいろいろ聞いてみたいという方も多いでしょうから、問い合わせは受け付けます。
で、最初のお問い合わせはなるべくメールでお願いします。聞きたい内容を記入して、実名と電話番号を添えてください。
で、こちらからのお答えですが、サイズや色などの簡単なことは画像付きのメールで、難しいことや時間のかかることはお電話で、ということになります。一枚一枚のプロフィールがすべてバラバラなので、大変なんです。ご理解ください。店内販売のみ、を原則としたことがわかっていただけるとありがたいです。

帽子やポンチョも、サンプル非売品扱いにしていたものを今回は放出します。
価格応談です。

最後は特典映像。

6月のこと。一緒にいるのは、アイルランド人のターラック・オシォコンTurloch O’Siochainくん。
そう、私をアランセーターの道に歩ませた人生の恩人パドレイグ・オシォコンPadraig O’Siochain氏の孫です。
何と言う縁でしょう、大学でホッケーチームのコーチをしている彼は日本人女性(愛知県一宮市出身。そう葛利毛織のところ)と結婚し、長期休暇で来日、静岡まで私に会いに来てくれました。奥さんと2歳の娘の三人で。
彼の父、つまりパドレイグの四男ルーリィRuairi O’Siochainとそっくりなんで笑っちゃいました。
ちなみにそのときテレビ電話で話したルーリィは父のパドレイグと瓜二つになってたんでまたまた大笑いです。
昼間のファミレスで、大の大人がビール飲みながらテレビ電話で英語で大声で泣いたり笑ったりしたら、どうなるでしょうか。
お店の人から、これ以上騒ぐと退席していただきます、と、怒られました。掛川駅近くの某ファミレスにて。





 

 

 


イベント案内。カシミアセーターを作ろう!!~UTOオーダー会。6/5(水)~6/10(月)の6日間。男女とも。14年ぶりの開催です。予習が必至なのでちょっと早めにお知らせです。

経緯や能書きは後回しにして、まずは概要です。


カシミアセーターを作ろう!!~UTO(ユーティーオー)オーダー会
期間: 6/5(水)~6/10(月)の6日間。男女とも多数のサンプルをご用意します。
この6日間は事前のご来店アポは不要です。(もちろんアポ入れしていただいたほうが嬉しいです)

色は25色。


いずれも特上級のモンゴル産カシミア100%の原料を日本の紡績会社で紡糸染色しています。

スタイルと価格は一覧表をご覧ください。
まず、メンズの17型。


レディスは33型、2枚あります。

番手(ゲージ)は数字が大きいほど糸は細くなります。従って7G(ゲージ)が標準的な厚さ、12Gがやや薄手、5Gは厚手、と、解釈してください。

価格。表の価格は税別です。円安が加速して欧州のセーターがとんでもない値上がりになっているのに対して、国産品には相対的に割安感が生まれています。ベーシックなスタイルだと6-7万円台です。

サイズ。オーダーですので、ほとんど限りなく対応できます。着丈、袖丈などの補正も可能です(一部有料あり)
納期。9月初めを予定しています。

と、いうことで、興味のある方には事前に予習をしておいていただいたほうがいいだろう、と思いまして、早めに、しかも詳しく、ご案内をいたします。
特にレディスについては、スタイルが多くて、すべてのサンプルをご用意できないので、これが見たい、というリクエストがあれば事前にお伝えいただければ便宜を図ります。遠慮なくご連絡ください。

で、このイベント、実に14年ぶりの開催です。それも「スメ◯レー(英国のメリノウール)買うのと日本でカシミアで作るのが、ほとんどおんなじ価格」という怪現象に気づいた、ひょうたんからコマ、のような話からの再開です。

今日ここに至るまでの経緯を話すと、ちょっと長くなるので、以下は、興味のある方だけ、お暇なときにどうぞ。続きを読む、で折りたたみます。
続きを読む →


月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。

第326話「アランセーターの黒歴史?」

いつもよりちょっと長いですが、お読みいただければ嬉しいです。

こちらからどうぞ。

同時に、4月のメルマガを登録リストに従って配信いたしました。
今回は画像添付が多いので、届いていない方もいるのでは、と、心配です。
もし、いつも届くのに今日は来ないよ、という方がいらしたら、当方までご連絡ください。

メルマガには、会員限定情報も含まれています。口外は謹んでください。
メルマガ配信希望の方は、こちらから、所定事項ご記載の上、お申し込みください。

 


出来上がり。スーツ、トラウザーズ、シャツ、ニット、シューズ。

この辺でいっぺんやっときましょう。出来上がりの紹介です。
まずスーツから。

富士市在住75歳のSさん。「仕事もリタイアしたし、スーツを着る機会はとっても少なくなったんだけど、近頃お腹だけが出てきて、きちんと着られるスーツが一つもなくなってしまって。まもなく息子のいる福島へ移住することになったので、そうなるとここへも来られなくなります。これが一生で最後のスーツになるかもしれないと思って、野沢さんに一着作ってもらいたいんです」とのお言葉。
嬉しくもありさみしくもあり。選んだのは英ハリソンズのフロンティア。無地っぽいハケ目のチャコールグレー。どの季節にもどんな場面でも、カチッと着られる、万能素材。チャコールなんだけどよーく見ると無地じゃない、という控えめな主張を込めて、これをお選びしました。
 Sさん、古いカルテを見ると最初のご来店が1991年。33年前です。家族ぐるみでお付き合いさせていただきました。ありがとうございました。


このカーブした上衿は那須夢工房。注文主は某金融会社の社長に就任したYさん。
就任記念に一着作ろう、と、一念発起、スリーピースのオーダーです。
葛利毛織のクラシックなマイクロヘリンボーンでチャコールグレー。細く仕上げた袖がうまくカーブして腕に吸い付くようにフィットしています。Yさん、おめでとうございます。


このバルカな胸ポケはアルデックス。Fさんから、10マンス的に長く来られるチャコール無地、ということで、ションヘル織機でナチュラルなストレッチ感のある葛利のサージを選びました。やや青みのあるチャコール、サージですから45度の綾織です。Fさん、小柄なんですがお腹だけがある、という、難しいご体格。しかも、生地からの押し返しがあるくらいにピッタリとしたフィット感がお好き。寸法を入れるのにミリ単位の細心の配慮が求められる緊張冷や汗のご注文。
葛利の動きの良い丈夫な素材とアルデックスの技術に助けられて、なんとかご希望どおりのスーツをお作りできています。


旅客運送業経営のMさん、シャツとトラウザーズの同時注文。
イン2タック、フラップポケット、裾はダブルの3.5cm,と、1950年代クラシック・ブリティッシュなテーストで、ライトグレーのフラノ。ここは見かけよりも軽くて動きのいい、葛利のS140’sフランネルを使いました。シャツはカリビアンコットン・シルバー100/2GのロイヤルOXの白無地。久々のご注文でしたので、一番スタンダードなNewセミワイドの襟をおすすめしました。ボトムとの相性も考えてゆったり目のシルエットでお作りしてます。


でシャツへ繋がります。Nさん、就職するご長男へシャツを3枚プレゼント。
左の2枚は、カリビアンコットン・シルバー100/2Gのブルーで、ピンOX無地とマイクロヘリンボーン。
右はリンクルフリー、ロイヤルOXの白無地。お父上のお喜びが具現化された3枚です。


車のセールスからご実家の後継者となられたKさん、久々のご来店で、リンクルフリーのシャツ2枚、ロイヤルOXの白とブルーです。セールスマン時代からのこだわりで、2連ボタンのカフに左袖の刺繍入り、はそのまま踏襲しました。


Fさんから白シャツ2枚。生地と衿型が違うのでそこだけアップに。
左、ツイル素材でホリゾンタルワイドの衿。
右、ピケ素材でNewセミのラウンドチップ。


Y夫妻のメンズ。トーマス・メイソンらしい美しいストライプ柄。「いい生地は15%off」適用。

Y夫妻のレディス。カリビアンコットン・シルバー100/2Gの新色ギンガム。グレーとピンク。「いい生地は15%off」適用。


左もレディス。Kさん。カリビアンコットン・シルバー100/2Gのギンガム新色のグリーン。衿だけクレリック、カフは共地のまま、というのがミソ。
右のリンクルフリー・ロイヤルOX白は新規のTさん。Fさんの会社に入った野球部体型のガッチリ新人、Fさんからのプレゼントです。


Iさんのカシミアベスト。レモンイエローです。
この注文が契機になって、UTOさんとの取引が復活しました。
詳しくは倶樂部余話【425】をお読みください。
7月ぐらいにオーダー会を考えています。


シンプルなブラックなサイドゴアブーツ。靴べら無しでスッポリ入ってピッタリ履ける、ブーツ作るならコレ、の私の提案に乗ってくれたKさんのご注文。


Mさんのゴルフシューズ。3つの素材で、コンビならぬトリプルです。ゴルフ特有のキルトだけベロア素材。Bワイズ、と、たいへん細いラストで、さらに内容積を少なくするため、全敷、かかとスポンジ入り、のオプションを加えています。

同じくMさん。こちらは英国製スーパーバックス使用で、この毛足の短いスウェードはほんとに美しいですね。アデレードのセミブローグですが、ヒールカップをなくしてシンプルにしています。
全敷、かかとスポンジ入り、は、ゴルフと同様の措置です。

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本日はここまで。

皆様、ご用命、誠にありがとうございます。
末永くご愛用ください。


次冬の予約会、2月は第2弾。その2は、ジョン・スメドレーJohn Smedley。英国製のハイゲージニット(メリノウール)。男女とも。

制約が多くて、ここではカラーチャートしかご紹介できません。残念ですが。

したがって、ご来店のみの受付とならざるを得ません。

皆さん気にしている価格ですが、相当上がってます。
これがウールのセーターの値段なの、カシミアかアルパカの間違いじゃないですか、
って感じです。

メンズもレディスも種類はたくさんあります。
お問い合わせはメールや電話でも結構です。

多分、店で売ることはなく、予約ご注文の分しか納品しないつもりです。


次冬の予約会、2月は第2弾。その3は、チルデンセーター。冬物なのでウールの長袖を。アラン・ペインAlan Paine、マダガスカル製。

チルデンベストはコットンのほうが便利ですが、
長袖モノだとウールも欲しいよね、という声もあり、
秋冬モノとしてウールも取り上げます。
ブランドはアラン・ペインAlan Paine。チルデンセーターは得意中の得意、の、マダガスカル島産です。

ただし店売りはこの2色に絞る予定です。

なにしろ資料が不完全ですいません。
全7色。今回は長袖のみで37,400円です。
サイズは、38″からありますが、
ここは作りがやや小さめなのでご注意ください。

説明が必要なので、原則として店頭受付のみとします。
お問い合わせはメールでもいいです。

締切は2/19(月)。

それと、ここは、メリノウールの無地の定番シリーズがあります。
つまりスメドレーの廉価版、みたいなものです。メンズだけですけど。

Vベスト、タートル、Vカーディガン、の3つは、
紺、黒、チャコール、の3色に絞って仕入れてみようかと思ってます。
2万円代なので、手頃です。
ご意見お聞かせいただければありがたいので、
興味あるよ、という方、ご連絡いただけるとありがたいです。