ガーゼのような柔らかい風合いのローゲージ裏毛の生地で、
カーディガンを作りました。
キャンパスアイテム宜しく、左腕には2本のストライプ、胸にはユリの紋章を刺繍しました。

おじんアイテムになりがちなクラシックなカーディガンを
裏毛のカットソーでやっちゃったところがうまいくすぐりどころです。
杢グレーとチャコールの2色。\18,900。
発売中の雑誌「2nd【セカンド】」に、
私の書いた本「アイルランド/アランセーターの伝説」が紹介されました。
(vol.35 / 2010年2月号・2009年12月16日発売・P.175)
このこと自体は大変ありがたいことなのですが、
掲載記事のレイアウトが、
まるで私の本が他社のセーターを推奨しているかのような誤解を
招きかねない体裁になっています。
読者の方に誤った判断をしていただきたくないので、
ここで以下のように一文をしたためました。
オーダーメイドのカシミアニット・ファクトリーUTOから、
試作品、廃番色、サンプル品、指示違い引取り拒否の品など
いろんな「訳ありモノ」を集めて
すべて半額で販売いたします。
元値が大体5-7万円台ですので、半額になると2-3万円台になります。
中には、1万円代、というのもあります。

届いたのはメンズ約30枚、レディス約40枚、
テーストとサイズが合えば、かなり価値ある掘り出し物が手に入れられます。
(ただ、サイズはかなりばらつきがあります、念のため)

期間は12月2日(水)から29日(火)まで、としますが、
すべて一点モノで、売り切れ御免、の品ですので、当然ですが早いほうがいいです。
これぞ「真のアウトレット」、ぜひご来店下さい。
今年初めて発注しました、英シェットランド島のピーター・プランスPeter Blanceです。
シェットランドニットと言えば、当店では長いことエベレストがお馴染みですけれど、
きっと狭い島のことです、お互いに顔馴染みでしょうし、
たぶんニッターの融通もやり合っていることと思います。
ここのセーターもエベレストと同じく「シームレス」、
つまり肩や脇の継ぎ目がない一体型の成型編みで作られています。
(もしかしたらエベレストとおんなじ編み機かもしれませんね)
エベレストとの違いは色目と仕上げです。
まずとてもカラフルです。スコットランドに咲く花々の色ですね。
言葉で言い表すのが難しいので、
できるだけ画像で分かるように写真撮りしましたが、
お分かりいただけるか不安です。
そしてその最後の洗浄工程で、洗濯機にアザミの実を入れ込んで、
引っ掻き洗いをしています。
モヘアのストールなんかで鉄のブラシで引っ掻き起毛をする
「シャギー」shaggy(=毛足の長い)という加工がありますが、
そのシャギーをシェットランドウールでセーター丸ごとにやるとこうなるわけです。
裏を見るとシャギーする前の表情がどうだったかが分かります。
価格\23,100です。
「メリノウールの定番セーター、と言えば?」という連想クイズで、
すぐに出てくる答えは「英国のジョン・スメドレー」でしょう。
薄手で暖かく、色数も豊富、
カタチも、Vネック、丸首、タートル、ハイネックからポロ衿まで、
ベストはかぶりも前開きも、そしてカーディガン、パーカまで…、
それと同じことが、同程度の価格で、国内工場で3週間でオーダーメイドでできる、
としたら……
これはすごいことができるようになったのです。
制作担当のユーティーオーさんに感謝です。

使用するメリノウールの出どこはイタリアの某社
(スメドレーも近年はここから原糸の供給を受けている
といわれています)で、12色あります。
春物としても重宝に使えるものなので、
春向きの明るい色目もある、というのが嬉しいです。
セーターのシルエットですが、定番セーターといいながらも
やはり傾向をつかんで提案をしなければいけませんので、
丸みのあるレギュラーシルエットと直線的なフィットシルエットの2種類を用意しました。
価格ですが、Vネックや丸首のセーターで\29,925、かぶりのベストで\25,200、
カーディガン\36,750、全開ジップパーカ\44,625、など、
スメドレーにとても近い価格設定になっています。
一枚ずつのオーダーですので、
袖丈着丈の長さ変更やVネックの開きの高い低い、
などの個別調整もできます。