イベントのご案内。「3月は「七・五・三」活用で、作ろう!!」

だんだん寒くなる秋冬期は、だんだん服も欲しくなってくるのですが、
だんだん暑くなってくる春夏期は、その逆でして、
特に納期が3-4週間掛かるオーダー品の場合には、早めに強めにプッシュ販売しないと、
時期を逃してしまうことになりがちです。

そこで3月強化作戦の初の試みとして、
以下のような「七・五・三 リダクション(割引)」を企画しました。

3月限り・男女とも、です。

……スーツを作ろう!!←7,000円リダクション
日本が誇る尾張は一宮のスローな服地・葛利毛織の春夏スーツ生地がとても充実して揃いました。
7万円代から10万円代まで、ウール100%もキッドモヘア混も、いろいろ約150柄を選べます。
この葛利の生地を始めとして、ドーメル、ハリソンズなどを使用してスーツをオーダーいただくと、7,000円のリダクションをいたします。

……ジャケットを作ろう!!←5,000円リダクション
春夏期は涼しげなジャケット生地にご要望が集まります。ドーメルのジェットやホライズンを始め、7万円代のジャケット生地が豊富に揃っています。
これらのジャケットのオーダーは、5,000円のリダクションです。

……シャツを作ろう!!←3,000円リダクション
国産では最高品質を自負するロイヤルカリビアンコットン(\15,800~)約150柄、
トーマス・メイソンなど欧州からのインポート生地(\17,900~)約60柄、
それらの生地のシャツのオーダーは、3,000円のリダクションをいたします。

リピーターの方も、ビギナーの方も、
オーダーのハードルが少し低くなっているこの好機をぜひご活用下さい。


スーツ・ジャケットの春夏生地が揃ってきました。

当店で扱えるスーツの生地の仕入先はいろいろで、
生産地も日本、英国、イタリア、など、ブランドも様々で、
とてもここですべてをご紹介できません。

ただ、生地は選択肢がたくさんあればいいというものではなく、
自分が欲しい一着のための生地がひとつ見つかればそれでいいわけです。

そういう意味では、今シーズン私どもで強くプッシュするのは、以下の3つに集約されます。
①英国なのに艶っぽいドーメル
②英国らしい伝統のハリソンズ
③ションヘル織機の国産素材、葛利毛織

以下、順番にご紹介します。


スーツ・ジャケットの春夏生地①「ドーメル」 

パリの企画で英国製、というのがドーメル

言わずと知れた1842年創業の服地マーチャントの老舗ですが、
かつての「おっさん向け舶来生地」というイメージを完全に払拭し、
今は一番エレガントな英国服地ブランドとしての地位を確立しています。

09ssdm1

この春夏の当店での展開素材はスーツで2種。ジャケットで2種です。

09ssdmamad
★トロピカル・アマデウス
ドーメルの代表選手アマデウスの春夏バージョン。
冬と同様、この色使いは他の英国服地ではなかなか見られないかっこいい色柄です。
もちろん英国生地ですので、縦横とも双糸使いです。
Super100’s wool100%,240g。スーツ\123,900~。

09ssdmdrytwist
★ドライツイスト
ドーメルが日本のためにだけ作っている夏物生地。
着用感や通気性はもちろんですが、
まったくシワにならない、というこの特性はすごいです。
ふつう強撚糸を使うとざらっとするものなのに、
この滑らかさは驚きのタッチ。
wool100%,240g。スーツ\127,050~。

09ssdmhrizjet
★ホライゾン
ジャケット用の生地です。
今までだと、この手の生地は、英国モノだと色が田舎っぽすぎるか夏っぽく見えない、
イタリアものだと生地値がべらぼうに高い、と、
なかなかコレ、というお薦め素材がなかったのです。
なのでこの素材の登場はホントにありがたい朗報です。
wool100%,260g。ジャケット\79,800~。

★ジェット
無地のフレスコ素材です。ドーメルの中では珍しくコレはイタリア製。
色出しが余所より上手で、紺や焦げ茶は絶妙な色の濃さです。
wool100%,240g。ジャケット77,700~。

※ドーメルは、ご注文が入ってから生地がフランスより空輸されますので、
工場入りまでに一週間ほど掛かります。納期に余裕を持ってご注文下さい。


スーツ・ジャケットの春夏生地②「ハリソンズ」

1863年エジンバラ創業のハリソンズ・オブ・エジンバラ

今は大きな服地卸LBDの傘下に属していますが、
ココの生地は、英国服地の王道を行く、といった感じで、
「仕立て映えのする」伝統的な色柄の生地作りを貫き通しています。

Harrisonsssbunches
春夏のスーツ生地、
ウール100%モノは、重たい順から、フロンティア(スーツ\93,450~)、ミスティーク(スーツ\109,200~)、ハバナ(スーツ\127,050~)、
また昨年登場したサマーキッドモヘア混のファイヤーフライ(ホタル)も注目生地です(\129,150~)。

ジャケット用にはメルソレアというバンチがあって、
コレには、打ち込みのしっかりしたアイリッシュリネン(ジャケット\77,700~)や
綿ツイル(ジャケット\69,300~)など、4種の素材が入っています。

※ハリソンズは、ご注文が入ってから生地が英国より空輸されますので、
工場入りまでに一週間ほど掛かります。
納期に余裕を持ってご注文下さい。


スーツ・ジャケットの春夏生地③「葛利毛織」

日本の毛織物産地といえば、尾州(尾張=愛知県西部)。
世界のトヨタだって元々は機織り機の製造がその始まりです。

今でも尾州には毛織物ファクトリーがたくさんありますが、
その中でも最古参に属するのが、葛利毛織(ブランド名はドミンクス)です。

この小さなファクトリーが近年にわかに注目を浴びてきた一番の理由は、
古い低速織り機・ションヘル織機でゆっくり織られるぬくもりと膨らみのある服地ゆえ。

当店では2008年からここと問屋を通さない直接の取引をスタートし、
この素晴らしい生地を中抜きのダイレクト価格で仕入れています。
品質と価格との比較では、最も高いパフォーマンスがあると自負しています。

09sskucloth
この春夏物では、約140柄の生地を用意しました。

最も種類が豊富なのは、スーツ\79,800~の生地で、
ウール100%を始め、モヘア混で40年前の柄を復刻したオールディーズパターンなど、
意欲的な柄もあります。

また、super140’S のトロピカル(スーツ\97,650~)や
キッドモヘア55%のクラシック素材(スーツ\99,750~)など、
イタリアのアパレルからも引き合いの入ってくるような最高級の素材も
手頃価格で調達できます。


秋冬の服地のトピックス。巴里発英国製の「ドーメル」です。

パリのドーメルは、スキャバル(本社ブリュッセル)と並んで、英国服地の老舗マーチャントとして以前からよく知られています。
古くからある街角の仕立屋さんのウィンドウには未だにドーメルの文字が看板ブランドして飾られていたりしてますから、ご年輩の方ですと、ちょっと懐かしい名前になるでしょう。

実は私も少し前まではドーメルはシニア向けのオールドファッションなブランドだとばかり思っていたのですが、昨年ぐらいからちらほらと業界内の仲間うちの間から(近頃ドーメルがいいらしいよ)という声が聞こえ始めたのです。
その噂は本当でして、日本の服地卸をエージェントにした従来のやり方を廃し、100%子会社の日本法人設立によるパリからの直販体制で、新しい展開を目論んでいたのでした。

08fwdmam1

まずご紹介するのが、この新生ドーメルを代表する秋冬物服地「アマデウス」です。
イングランド中央部のファクトリーで織られるsuper100’sの服地で、約150柄あります。
驚いたのは「英国でもこんなに光沢感溢れる艶っぽい服地を織れるのか」ということ。服地に漂うこの色気は、「こりゃイタリアが誇るZニアやRロ・Pアーナにも負けてないよ」と感嘆です。スーツで\139,650を予定しています。

08fwdmsp1

もうひとつは「スポーテックス・ビンテージ」。
かつて英国紳士はゴルフをするにもスーツを着ていました。そういうスポーツ用スーツのため1922年にドーメルが考案した革命的な素材、それが「スボーテックス」(登録商標!)でした。
この生地のスーツは上下別々にも着ることができて、つまり今で言うセットアップスーツのルーツとも言えるのですが、実はこの厚さ(薄さ?)のジャケット生地というのが他では 意外に見あたらないのです。
秋冬らしいツイーディな素材感でありながら秋の早い時期から着られるジャケット、というご要望は以前から多く出ていましたので、このスボーテックスはそれに最適な素材としてお薦めしたいと思います。ジャケット\89,250~です。