入荷速報。オックスフォードのBDシャツを作り込みました。

3月の中ごろ、オーダーシャツのファクトリーであるドゥワンソーイングさんから、情報が入ってきました。
Do1vox1 「播州産地に昔からあるシャトル織機で、ビンテージ感覚のオックスフォード生地を織らせています。
糸は40番手双糸と20番手単糸の縦横で、
生地の風合いも、堅さとふんわり感が同居していて、もちろん大変お薦めなのですけれど、
もうひとつの魅力は、この生地、セルビッヂ(耳)付きなんです。」
という内容です。

私は、面白い話だと、思い、
それなら、お客さんからオーダーが入るのを待っているだけではなくて、
何枚かあらかじめ作っておいてもいいんじゃないか、
それもどうせ作り込むのなら、普段のオーダーシャツではない、
よりカジュアル指向のシャツを作ってしまおう、
ということで、今日届いたのがこのシャツです。
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オックスフォード生地ですので、衿型がボタンダウン、というのはお約束として、
シルエットは、一見ずんどうなスタイルながら、
肩幅を思いっきり中へ入れ込んで、脇も狭くしましたので、
ダボダボ感は全く出ないようにしています。
従来型のアメリカンシルエットとは異なるので、
背中のボックスプリーツは付いていません。
そして「水洗い」を施しました。これ、ここのファクトリーでは初めての試みです。
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赤と青のラインのセルビッチ(耳)は、前立ての裏側と、袖の剣ボロにチラリと見えるようになっています。
そして、裾チップにはストライプ生地を付けてアクセントにしました。
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長袖だけでなく、半袖も用意。
こちらはプルオーバー(かぶり)にしましたので、耳の見え方も表に出てきます。

生地の色数は4色で、白、ブルー、ピンク、イエロー(写真なし)。
用意したサイズは、S(ネック37.5cm)、M(39.5cm)、L(41.5cm)、の3サイズ。
価格は\12,800です。
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で、ここからがすごいところです。
このシャツは、もちろんそのまま買ってもらえるように用意したわけですが、
申し上げているように、元々がオーダーシャツを販売用に作り込んだものですので、
二週間あれば、同じモノを同じ価格で一枚ずつオーダーで頼むこともできるということなのです。

例えば、袖や着丈の長さが合わない、というサイズ面でのご要望のほか、
アクセントにもっと派手な色を使ってみたいとか、
長袖でプルオーバーにしたい、とか、(但しコレは相当脱ぎにくくなります!)
そういうパーソナルなご希望を入れ込んで、自分だけ用の一枚分を作ってしまおう、
というわがままが可能なんですね。
きっとそういうお客様も結構出てくるだろうな、と想定しています。

この「ビンテージオックス」の提案、価格も割と手頃なので、
是非「一枚、のった!」と名乗りを挙げていただけると嬉しいです。


シャツを作ろう!「麻素材フェア」実施します。

オーダーシャツのファクトリーから、フェアの提案です。
ココは、ただ注文を待っているだけではなくて、
いろいろと積極的な仕掛けを考えてくれます。ありがたいことですね。

今回の「麻素材フェア」は、以下のような内容で、8月までのロングラン企画です。
とりあえず、ファクトリーからの提案書から転載します。
~~~
4/12~8/30までの期間にパターンオーダーシャツの中より、
麻及び綿/麻素材のシャツをお作り頂いたお客様に、
もれなく下記の『リネン ハンカチーフ』をプレゼントする
《麻素材フェア》を開催いたします。
Do1 吸水性の良いリネンは古来よりハンカチーフの原点ともいうべき素材です。
又、四辺を色違いの糸でかがっていますので、
シャツや上着の色とコーディネイト出来るポケットチーフとしても使える優れものです。
その上、角に一箇所ボタンホールを開けていますので、
前立ての釦に留めて食事中のハネ・シミ防御用としても便利。
サイズは43cm×43cmと大きめ。
また、お客様のご希望によって、無料でイニシャルをお入れします。
是非このチャンスをご活用下さい。
~~~
という内容です。

手元にこのおまけの麻ハンカチが見本として届きましたが、
確かに大判で、実用性も高そうなハンカチです。
ま、このハンカチが欲しいために無理して麻のシャツを注文しようという方はいないとは思いますけれど、
麻を使ったシャツ生地は、ご覧の通りに約60柄と大変充実していますし、
確かに麻使いのシャツのご注文は増えている傾向にありますので、
8月までの間にシャツを作ろうかな、とお考えの方には、
この企画は良い誘い水になるかと思います。
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メンズもレディスも、どちらでも対応します。ぜひご活用下さい。


春夏のスーツ・キャンペーン。葛利毛織にスポットを当てます。

「葛利(くずり)毛織」の名を知っている方は、今はまだ少ないと思います。
でもきっとあと二年も経つと、ああ、これがあのとき野沢が言ってた服地屋さんかぁ、と、
その知名度は上がってくるはずです。
そのくらい、今我々の業界では注目度の高いところだと言えます。

愛知県一宮市の木曽川近くにある、大正元年創業の毛織物ファクトリー、葛利毛織。
ここの何がすごいのか、と言うと、すべてが「ションヘル織機」なのです。
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で、ションヘル織機の説明です。手元にある解説をそのまま書き写しますと、
「ションヘル織機とは、1960~70年代に活躍し、現代の高速織機には出せない意匠性を出すことが出来ます。ただ現代の織機の4分の1というスピードしか出ないので生産性に欠けますが、その昔ながらの風合いの生地や目の詰まった腰の強い生地は多くのファンを魅了しています。」とあります。
(その大きな音からそのまま「ガチャンコ」との愛称で呼ばれることもあるようです。)

どっかで似たような説明を聞いたことありません?
デニムやシャツ生地などの綿織布における「シャトル織機」(セルビッヂ(耳)付きの生地で知られていますね)や、
編み生地における「吊り編み機」(当店で言えばフィル・メランジェですね)、
この説明と同じです。
そして、その共通点は、どれも日本に残った旧式の機械、ということです。
そして、ゆっくりとしたスピード、打ち込みはしっかりとしているのに空気を一緒に織り込んだようなふっくら感…、というのも同じです。

今回は、葛利の服地から5つの柄を用意しました。
すべてストライプ柄で、ウール77%キッドモヘア21%ポリエステル2%。(一番下の柄のみウール100%)の夏物らしい素材です。

価格ですが、いくら貴重なションヘルの服地だとは言え、
国産服地ですので、そんなべらぼうな生地値ではありません。
シングルスーツ上下のオーダーで、メンズ\79,800~、レディス\72,450~、です。
この価格は、キャンペーン特別価格ですので、5月11日(日)までの限定有効価格とします。


レディスのオーダースーツ、第1号が仕上がりました。

08sssuitsw1_2 3月初めから、スタートしました、レディスのオーダースーツ。

手始めに、採寸担当の相川が自分で作ってみまして、
これが第一号で仕上がってきました。

生地はウール60%シルク37%ポリ3%のメンズの服地で、上下仕上がり価格は\88,200です。
黒ベースの強めのストライプですが、
ジャケットのシルエットはうまく女性らしい流れを作ることが出来ました。
すでに数回着用して接客してますが、
着心地も快適なようで、 お客様にも好評を頂戴しています。

納期は約1ヶ月。価格は6万円代から、中心価格8万円代です。

「レディスのスーツは出来ないんですか。」と
今まで大勢の方から問い合わせをもらい、
そのたびに「ごめんなさい」で申し訳ない思いをしてきましたが、もうOKです。
どんどんお尋ね下さい。


入荷速報。伊「ザノーネ」、アイスコットンのポロシャツ(メンズ)

北イタリア・ビエラ在のニットウェア「ザノーネ」ZANONEのポロシャツが入荷しました。細か~い鹿の子編みです。
ちなみに、この会社は数年前にインコテックスのグループ入りをしています。
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素材は「アイスコットン」 ICEcotton というココの特許素材。
すでに三年ほど前から紹介されている素材なので、
知ってる人は知っている、という素材で、何をいまさら、という方もいらっしゃるでしょうが、
今年のモノから、従来品よりも大幅に改良されて、よりきめが細かくなりました、
という情報をインポーターからもらっています。

 近頃は夏の涼感素材で「アイスなんとか」とか「クールなんとか」とか、
いろいろと新開発の化学素材が出回っていますが、
この「アイスコットン」が決定的にアドバンテージを持っているのは、
化学繊維ではなく綿100%だということでしょう。

超長綿(繊維の長い高級コットン)として知られるエジプト綿の糸を
むりやりに「ものすごくよじる」ことで(業界用語で「強撚(きょうねん)」=high twistと言います)
この独特なアイスな触感を作っています。

ザノーネ曰く、「確かに強撚糸は丈夫で通気性のいい糸になるのだが、
反面、製品がねじれやすくなったりシワになりやすかったり、となりがち。
この点をクリアするのに、我々は、実に五年の歳月を費やし、
非常に安定した強撚糸を製造する編み機の開発に成功し、
特許を取ったのです。
もちろん、洗濯機で普通に洗えます。
酔って間違えて食洗機で洗った人がいたんだけど、
それでも全く大丈夫だったんですよ。」
とのこと。

今回私たちが発注した色は五色です。
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★アイスグレー(うっすらとブルーがかった淡グレー)、
★ピクルスオリーブ(ブラウンとオリーブの間のような色)、
★ミュートネイビー(すすけた紺)、
★ダークグレー(すすけたチャコールグレー)
★ブラック(ピュアな黒)。

※どれも一度製品洗いをした後にプレス仕上げをしています。

衿は台衿のある立体的なシャツ衿で、この衿は「うまいなぁ」と思います。
サイズは46,48,50の3サイズ。\24,150。


入荷速報。ホワイトハウス・コックスのブリーフケース

ホワイトハウス・コックスの定番商品、
ブライドルレザーのダブルハンドル・ブリーフケースが、
マイナーチェンジして、再登場です。
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変更点は、いろいろありまして、
まずサイズ(幅)が少し小さくなって、ぶつかりにくい大きさになりました。
そして、金具の色がすべてシルバーに変更。
さらに、内部仕様も、新たに両サイドに仕切りが付いて充実。
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色数ですが、写真のネイビーが新色として加わり、
従来からのクロ、ハバナ、ニュートン、と合わせて、4色展開となりました。

内装の豚革貼り、両サイドの仕切り仕様、しっかりと安定して自立する左右対称なデザイン、手首の通る持ちやすいハンドル、という基本機能は変わりありません。
デザインの華やかさはありませんが、
使った人はずっと気に入って使ってくれています。修理の依頼も多いバッグです。
それが何よりの安心要素でしょう。
\89,250。