チャネル・ジャンパー Channel Jumper (England)

ガンジーセーターのブランドです。
もちろん会社の所在地は英仏海峡南方の英領チャネル諸島ですが、
ちょっと変わっているのは、有名なガンジー島でもジャージー島でもなく、第3の島アルダニー島だということ。
そこで1976年から小さな小屋で細々とガンジーセーターを編みつつもほぼ休眠状態であった事業所をベースに興された会社がチャネル・ジャンバー社ChannelJumperで、2018年から本格的な事業展開を開始しています。

脂分を残したブリティッシュウールだけを使い、
ドイツ製のニッティングマシン数台を導入し、
伝統的なガンジーセーターを中心に製造しています。
さらにこの島だけに残る、胸にライオンの柄の入ったアルダニーセーターも、特徴的なセーターです。

このアルダニーセーターは、歴史的に言うと、20世紀初頭に、ガンジーセーターをベースにアランセーターが出来上がっていく、その過渡期に存在した珍しいセーターとして評価することができます。

私はこの会社を再興したクリス Chris Kronwitter(ドイツ系の人です)とある海外の展示会で初めて会い、
アルダニー島でブリティシュウールを使って伝統的なガンジーセーターを作ることの意義を語る彼の意気込みにちょっと感銘、
ガンジー島にいくつかある他のガンジーセーターのブラントとの違いも製品には感じられたので、
うん、こここそは、野沢が手掛けるべきガンジーだろう、と、2019年秋冬からの展開を決めた次第です。

ちなみに、ジャンパーという言い方ですが、英国では外衣的なものはセーターでもジャンパーと呼びます。前が開いてないかぶりのセーターもそう呼びます、
だからガンジージャンパーとかアランジャンパーとか、よく言います。
さらに面白いのは、漁師の着るセーター、つまりすべてのフィッシャーマンセーターを総じてガンジーと称することがあるということでして、
私の恩人、アランセーターのおじいちゃん、こと、故パドレイグ・オシォコンは、アランセーターのことをずっとアランガンジーと呼んでいました。
アランとガンジー、島の名が2つ並ぶこの言い方に不思議な感じがしたものでした。

Channel Jumper 公式サイト

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