ライヒトフリート・ウールン・ミルズLeichtfried woollen millは、
1884創業のオーストリアのファブリック・ファクトリー。
ローデンクロスの専業と言っていいでしょう。
ローデンクロスは、オーストリアやドイツ南部などアルプスのチロル地方に伝わる厚手の毛織縮絨生地で、
ローデンコート、ローデンハット(またはチロリアンハット)、チロリアンジャケット、などに使われる伝統的生地。
代表的な色がグリーンで、しばしば、ローデングリーンと呼ばれます。
大きめに甘く織った生地を茹でてフェルト状に縮ませるので、固くて重たいような先入観がありますが、
ここライヒトフリートのローデンは、オーストリア産のファイルメリノールを原料にすることで、軽くて動きやすくそれでいて保温性の高い生地に仕上がっています。フラノとはまた違う起毛感の少ない味わいがあります。
定番のローデンクロスのほか、よりヘビーなヒマラヤ・ローデン(アルプスよりもヒマラヤの方がやっぱりヘビーなのね)や、
一枚仕立てが映えるダブルフェイスものなど、選択肢も豊富です。