入荷速報。英ハーレィHarley of Scotland 到着です。Voe True Shetland,2プライplainと4プライrib。無染色の白と黒は当店初登場です。

今シーズンの入荷のどんじりは、やっぱりハーレィHarley of Scotlandです。
当初から12月になるよ、と言われていたので、まぁ予定通りです。

☆2ply Plain 19,800円。


おなじみVoe True Shetlandのシリーズ、7年連続。もう惚れ込んでます。
今年は2plyPlainの丸首セーターをピックアップしました。
注目はその色です。
(着用写真、私は40を着てます。ぴったり、ゆとりなし、です)

初登場のホワイトシープWhite。VoeTrueの柔らかい産毛から白だけを採集した
ナチュラルで染めてない天然のホワイトです。
だから晒した真っ白とはまったく違って、とても優しいトーン。
サイズ表示のタックラベルが真っ白なので比較できるかなと思ってタグもそのままにして撮りました。
1plyだと透けてしまうので今まで発注を避けてましたが、2plyなら透けません。
着用写真も赤いギンガムのシャツの着ていますが、ほとんど透けがないのがおわかりでしょう。
白は苦手だな、という人にもてらいなく着てもらえる優しいホワイトシープです。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の4サイズ。

あ、やむなくモデルになっている私の体型、書いておきます。
身長164cm体重73kg胸囲96cm胴囲(スラックスのサイズ)85cm,腕は短くてシャツの裄丈で78cmです。
なので最適サイズは40”、ちょっとゆったり目で42″です。

(42を着てます。適度なゆとり、です)

2色目は、グレーシープGreyです。これもVoeTrueの産毛からグレーの色だけを採集したものなので、無染色です。
この色は久々の再登場。
だからモノトーンではなくて、セピアトーン、です。
チヤコールグレーでとは違いまして、茶系の色になります。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の4サイズ。

(44を着てます。だぼっとしてます)


3色目、これも初登場のブラックシープBlackです。黒い羊の無染色ですから、
厳密に言うと黒ではなくてこげ茶です。提げ札のベースカラーが真っ黒なので、その違いがわかるかなぁ。

モノトーンの黒ずくめが苦手な人(私です)にも着てもらえる、
とてもナチュラル、天然のブラックシープカラーです。
36”(レディス)、38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の5サイズ。

☆4plyRib  25,850円

リブの方は、昨年不足気味でしたので、従来カラーをリピートしました。
つまり、2plyの3色と4plyの3色は全く異なり、全部で6色、の勢揃いとなったわけです。

40″を着てます

まず赤茶Moorit。
mooritは英語じゃなくて多分シェトランドの言葉でしょう、だからある意味この色こそ最もシェトランドらしい色とも言えます。
やや赤みがかった茶色で、よく観察すると数色が混ざって茶色を作り出している事がわかります。
40”(メンズM),42”(メンズL)。

42″着用。

子鹿Fawn。子鹿のバンビですからまぁベージュ系と言ったらいいでしょうか。
Voeの中では最も古くからある伝統的な色で、
多分統計的には一番数が出ている色でしょう。やっぱりこの色は欠かせません。
40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)。

44″を着ました。でかいです。

オートミールSilver。Voeの色展開では一番新しい色で、アランセーターのオートミールともよく似た色です。
近年では一番人気のカラーです。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)。

過去記事を遡ってみたら、このVoe True Shetlandの糸は、
ハーレィから7年前から連続で展開、
その前にはエベレストで仕入れていた時代もありますから、
一体もう何年続けて売り続けているのか、
この糸への私の惚れ込み具合がわかっていただけることでしょう。
展開色は無染色の数色しかないし、カタチも丸首プルオーバー(シームレスニッティング)のひとつだけ、という制約の中で、
毎年どうやって発注しようか、とても悩むのですが、
その結果が2021年の2plyプレーンと4plyリブであります。
それから、すでに2022年の展開品番リストが手元に届いてまして、
それには4plyリブが載ってません。なのでこれは今年限りということになるでしょう。

記載のサイズは掲載時のものです。色によってサイズの有無があり、今後もサイズ切れが発生しますので、
最新の色サイズの在庫状況はwebShopにてご確認ください。
そのままご購入へも進めますので是非。


さて、毎年のことなのでおなじみになりましたが、
Voe True Shetland について、もう少し詳しく話します。

実はかつての店の裏スペースにこんなポスターが貼ってありました。
ある方から譲ってもらったもので、シェットランドシープ63種が描かれています。
このポスターを制作したShetland Sheep Breeders Groupのサイトから
参考になる話がいろいろあります。
Voe というのは、Shetland本島にある固有の地名でも存在しますが、
一般名詞として、フィヨルドのような深い入江を指す言葉です。

で、このいくつもあるシェトランド島のvoeの一帯で、育てられているこのポスターのようなシェトランドシープのバージンウールだけを手作業で丁寧に刈り取って羊毛糸にしたもの、
それが、Voe True Shetland です。
一般的なシェトランドシープは割と硬めの風合いなのですが、
Voe Trueは子羊のバージンウールですので細くて柔らかい、独特の味わいが生まれます。
この羊毛を一躍有名にしたのが、1953年のエベレスト初登頂で、
ヒラリー卿が下着のように着用していたセーターがこの羊毛でできていました。
シェトランドシープには、ポスターのようにいろんな色の羊がいますから、いろんな色ができるのですが、
これを1927年に統一した基準を作り、12の色に分けることになりました。
もちろんどれも染めていない羊本来の色です。
今回仕入れたWhiteもBlackもこの11色のうちの一つで、他に現在全部で7色の展開をしています。

ココ、大事なことです。つまりVoe True Shetland には無染色のナチュラルカラーしかないのです。赤や緑のカラフルな色は存在しません。
ところが、です。Voe True Shetland で検索を掛けると、いろんなセーターが引っ掛かります。これは、いろんな人がろくに調べもしないで安易に人の書いたものをコピペして流用し、しかも誤った適用をしたことから起こったことです。
ちゃんと調べればすぐにわかることなのに、それを怠っているのです。
もう一度言います。Voe True Shetland に、染めた色はありません。白も黒も例外ではなくこれも無染色なんです。