入荷速報。英グレンフェルの綿コート。メンズはご自慢素材グレンフェルクロスで全季節対応のトレンチとステンカラーの2型を。

昨年、当店3度目の復活取引をスタートしたグレンフェル。
英国内で、これだけレベルの高いコートを縫える技術のあるファクトリー、というと、
もうそんなに残っていないでしょう。

今回、メンズは、トレンチもステンカラーも、濃紺の「グレンフェルクロス」で、
しかも胴にも袖にも裏地を付けない一枚物、という、
レインコート的というか、オールシーズン対応の仕上げでやってみました。

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グレンフェル(会社名はヘイソンワース社)がその名を世界にとどろかす契機となったのが、
1923年に開発された「グレンフェルクロス」という綿織物生地です。
エスキモー研究の極地探検に出るグレンフェル卿がつぶやいた一言から、ヘイソンワース氏が開発した特殊素材。
極細番手のエジプト綿を高密度でギャバジン織りに仕上げた素材で、
軽くてしなやかなのに、防水性、防風性、透湿性、に優れ、しかも丈夫で破れない、
という、夢の素材です。
実際に使ってみたグレンフェル卿がその効果を絶賛し、
自らの名前を生地に命名することを許可したことから、その評判は英国に拡がり、
エベレスト探検隊のテントやカーレースの防護服などにも採用されました。

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そのグレンフェルクロス、英国の綿織物産業のシンボル的な存在でしたが、
かなりの手間と高価ゆえに、この会社のオーナーが二転三転していくうちに織られなくなって、
久しく市場から消え、古着屋でしかなかなかお目にかかれない幻の素材になっていました。

が、しかし、新オーナーになったのを契機に、数年前に復刻に着手、
それもちゃんと英国製で、しかも当時よりもラグジュアリーな光沢感を備えて、
ようやく復活したのです。

☆トレンチコート 131,250円
昨年版よりも着丈をやや短くしました。
裏地を付けないということは、縫製の処理が丸見えになってしまうので、
実はかえって手間の掛かることなのですが、あらの出ることなく見事に仕立てられています。
トレンチというとかつてはベージュが一番色でしたが、現在のマーケットでは、売れ筋はクロ。
でも私、どうしてもクロはやりたくなくて、なのでミッドナイト、濃紺での一色展開としました。

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☆ステンカラーコート 115,500円
これは昨年版よりも着丈をやや長めにとり、少々大人っぽくしました。
防水、防風、透湿、強靱、高級感、という、グレンフェルクロスの特性を
100%引き出した全季節全天候対応のコートを作りました。
ちょこっとウェストシェイプがかかってます。

グレンフェルの本国サイトも新しくなりました。日本語で読めます。
グレンフェルクロスの解説も詳しく書いてあります。