入荷速報。スコットランドからセーター、ハーレィHarley of Scotlandが到着。お得意のVoeTrueShetland、薄手の1プライと厚手の4プライリブ。サイズも豊富にユニセックスで。

英ハーレィHarley of Scotlandから荷物が到着です。

すでにご存知の方も多いと思うので、
まず商品ラインナップから紹介します。

☆Voe True Shetland・ノーシーム丸首プルオーバー・1プライ・プレーン編み

左から、grey(といっても茶色です)、fawn(小鹿)、silver(オートミール)。
新価格16,800円(税別)。
5サイズ。36″(レディス)、38″(S),40″(M),42″(L),44″(XL)、です。

☆Voe True Shetland・ノーシーム丸首プルオーバー・4プライ・リブ(あぜ)編み

左がFAWN。右がSILVER。
新価格19,800円(税別)。
5サイズ。36″(レディス)、38″(S),40″(M),42″(L),44″(XL)、です。

昨年との変更点は以下のとおり。
*まず価格。値下げしました。
*リブものにSILVERを加えました。
*レディスからビッグマンまで、5サイズの展開。

以下は去年の記事のおさらいです。昨年の原稿をいじりながら進めます。

当店のハーレィと言えば、一番大切に売っているのが、
Voe True Shetland という特別なウールを、
縫い目のない一体型の編み方でふんわりと編んだ丸首セーター。
で、去年出た新色がSILVER。

silverと言う色名ですが、アランセーターでいうところのオートミールです。
従来のfawn(小鹿)がベージュとすると、silverはも少しグレーに寄っています。
展開の3色を並べるとこのようになります。

左から、grey(といっても茶色です)、fawn(小鹿)、silver(オートミール)。
もちろんすべて無染色の糸です。

そして昨年初登場のリブ編みです。

同じ糸を使っても全く雰囲気が変わります。
そして4プライのリブ編みですと当然ですが、肉感が出るので少し厚手になります。暖かさも増します。

首廻りの緩い感じはそのままです。
2年目なので、fawnに加えてsilverも展開です。

最後に、一昨年も書きました、Voe True Shetlandの詳しいお話、
大切なことは何度でも載せます。お急ぎでない方は、もちょっとお付き合いください。

以下一昨年記事からの転載です———————-

Voe True Shetland について、もう少し詳しく話します。
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実は店の裏スペースにこんなポスターが貼ってあるのです。
ある方から譲ってもらったもので、シェットランドシープ63種が描かれています。
このポスターを制作したShetland Sheep Breeders Groupのサイトから
参考になる話がいろいろありました。
Voe というのは、Shetland本島にある固有の地名でも存在しますが、
一般名詞として、フィヨルドのような深い入江を指す言葉です。
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で、このいくつもあるシェトランド島のvoeの一帯で、育てられているこのポスターのようなシェトランドシープのバージンウールだけを手作業で丁寧に刈り取って羊毛糸にしたもの、
それが、Voe True Shetland です。
一般的なシェトランドシープは割と硬めの風合いなのですが、
Voe True は子羊のバージンウールですので細くて柔らかい、独特の味わいが生まれます。
この羊毛を一躍有名にしたのが、1953年のエベレスト初登頂で、
ヒラリー卿が下着のように着用していたセーターがこの羊毛でできていました。
シェトランドシープには、ポスターのようにいろんな色の羊がいますから、いろんな色ができるのですが、
これを1927年に統一した基準を作り、11の色に分けることになりました。
もちろんどれも染めていない羊本来の色です。
今回仕入れたFAWNもGREYもこの11色のうちの一つで、他に現在6色の展開をしています。(追記:2017年にsilverが加わり7色になりました)
ココ、大事なことです。つまりVoe True Shetland には無染色のナチュラルカラーしかないのです。赤や緑のカラフルな色は存在しません。
ところが、です。Voe True Shetland で検索を掛けると、いろんなセーターが引っ掛かります。これは、いろんな人がろくに調べもしないで安易に人の書いたものをコピペして流用し、しかも誤った適用をしたことから起こったことです。
ちゃんと調べればすぐにわかることなのに、それを怠っているのです。
もう一度言います。Voe True Shetland に、染めた色はありません。