葛利のフレスコ生地で「万能紺ジャケ」を作りました。

この生地の特徴を一言でいうなら、季節がよく分からない、ということ。
これは、短所のようで長所なのです。
なぜなら、季節がよく分からない、という時期が日本には春と秋に3ヶ月ずつ、
つまり、一年の半分は、この生地で対応できるわけです。
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二番目の特徴は、ションヘル織り、ということ。
織り方はいわゆるフレスコ、つまりハードなガーゼみたいな組織でして、
このフレスコっぽい生地はいろんなところからピンキリで出回っていますが、
ションヘル織機の葛利毛織の生地は、
とても低速で織られている分だけ、テンションが甘く、
生地が身体の運動に併せて自然に動いてくれます。
糸はsuper90’sウール100%、でも工場直売ですのでリーズナブルな価格、
と、この時期のイチ押し素材です。
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色は、黒、濃紺、グレー、の3色あります。

この濃紺の生地を使い、バジェットラインの仕立てで、数着作り込みました。
ちょっとステッチやポケットなどにカッコつけのオプションを加えまして、
価格は\44,100です。

これは製品そのままお求めいただくこともできますし、
同価格でオーダーもできる、という両刀使いの対応なのです。