イタリア・ミラノのバルスターValstarといえば、
「バルスター型ブルゾン」とすっかり定番ブルゾンの代名詞のように
有名なこのカタチのブルゾン。
何しろこの原型が出来上がったのが1935年というから、76年前のこと。
もちろん幾度となく細部の変更は繰り返されて、
特に21世紀に入ってからは、細身のスタイルにしてディテールも少し簡略化したモデルに、
新たにパルスタリーノValstarinoのブランドを冠し、
世界中のマーケットに供給を続けています。
バルスタリーノ
ウォッシュドスウェード(やぎ革)のダークブラウン。\115,500。
で、このバルスター。
もともとは、英国マンチェスターが本社のThe English Fashion Waterproofという会社が
1911年にミラノに設けたトレンチコートの縫製工場がそのルーツ。
数年後に英社の資本から離れ、以降バルスター社として、
英国的なトレンチコートを中心にイタリアを代表するコートブランドに
押し上がってきました。
よそのブランドの多くがその生産拠点を東欧圏などに移す中、
バルスターは今でもずっとイタリア製を誇ります。
そして、今年がちょうど工場設立から100周年。
なので、100周年を記念して、バルスターが100年間最も大切にしてきたコートであるトレンチコートを
「CENTO(=100)」の特別の刺繍入りで展開します。
もちろん、スタイリングは現代風にアレンジされています。
ネイビーのみ。\113,400。
ところで、なんでいきなり今年からバルスター始めんの?、という疑問はごもっとも。
まぁ簡単にいうと、大人の事情、でして、
親しくしている輸入卸が今年からエージェントになったから、であります。
そんな理由でいいの、というつっこみも分からないでもないですが、
しかし過去には、大事に長く付き合いたい、と思い入れを込めて仕入れていたブランドが、
いきなり代理店が変わって、扱いたくても扱えなくなった、なんていう
悔しい経験を今まで何度もしてきているので、
逆にこういう契機で扱いが始まることも、この世界では充分アリなんですよ。