入荷速報。フィルメランジェFilMelangeが英国をテーマに冬のジャケットを作ると、こうなる。CHARLES、絶品でしょ。

3月の震災直後、キラー通りに開店したばかりの
フィルメランジェFilMelangeの直営店で開かれた秋冬物の展示会。
行くとデザイナーの尾崎さんがニコニコと話しかけてきます。
「野沢さん、今回のテーマ、英国、なんです。コレ見て下さいよ。」と。
ははは、こりゃうまく作ったねぇ、と感心したのがこのジャケット、
CHARLESです。47,250円。

11fwflmcharles1 11fwflmcharlesh1_2

世の中には、織り(ウィーブweave)と編み(ニットknit)の区別を、
ごっちゃにしている人が多くて、
例えばアランセーターを指して「コレは手で織るんですか」という人がいたり、
逆に、スーツ生地を見て「このヘリンボーンの編みは…」という人もいます。
このジャケットはその違いを説明するには絶好の教材です。

11fwflmcharles2_3 11fwflmcharles3_2
前身頃が織り(ウィーブweave)生地、後身頃と袖が編み(ニットknit)生地、
で、しかも材料となる糸は同じ糸を使っているんです。

11fwflmcharlesh2 11fwflmcharlesh3
だから、前から見ると織り生地のジャケットのように見えるのですが、
着てみると、あら不思議、まるでカーディガンなのです。

11fwflmcharles4 11fwflmcharlesh4
エドワード8世(ウインザー公)を思わせるグレンチェック、
まさにプリンス・オブ・ウェールズ、の柄のブラウン色と、

英国カントリーといえば、という、グレーのヘリンボーンツイード、
この2つをチョイスしました。

11fwflmcharles5 11fwflmcharlesh5_3  

デザイナーからのメッセージはこう。
「上質なラムズウールの糸をぎっしり編んで縮絨(しゅくじゅう)したニット地と、
同じ糸を使用してシャトル機で織った同柄の織物を、
シームレスにつなぎ合わせてひとつの製品にしました。」

フィルメランジェのコレクションの中では一見異質なものに見えるかもしれませんが、
なかなかどうして、じっくり見ると、やっぱり、ココらしい、ココしかできない、
というものに仕上がっているんですね。
さすが。絶品でしょ。