出来上がり。イベント期間中に受けたオーダーシャツの仕上がりが続いています。

忙しくてずっとサボってた出来上がり紹介。
シャッが随分溜まってしまいました。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。


伊豆の高校の先生Yさんからの注文は、タイはほとんどしないけれど、裾入れの仕事用のシャツ、
というご要望。
左は、スイス・スポエリー社の登録商標「アイス・コットン」の綿100%の冷涼触感生地。
淡ブルー色の凹凸感ある素材で、ホリゾンタルカッタウェイの衿型。
第一ボタン位置を少しだけ上げて開き加減を調整しました。
右は、アイルランドのハードマン・ブランドの100%リネンのブルー色。今年の売れ筋です。
ボタンの色をライトグレーにしてみました。
サイズやディテールなどの作りは2枚とも全く同じですが、
素材が変わるとシャツの印象は大きく異なりますね。


東京にお家があり京都へ単身赴任中のTさん、
帰省の機会に静岡で途中下車してくれました。
左、ちょっとわかりにくいのですが、白ベースにブルーとグレーの細ストライプの柄、伊モンティの生地です。
超ロングセラーのセミワイドの衿型でクレリックにしてみました。
中、伊アルビニのブルーベースの穏やかなストライプ。Newセミワイドをボタンダウンにする、
という近頃増えてきた裏技テクです。
右、白ベースにグリーンとブルーの3色ストライプ。テニス界ではヨネックス・ストライプと呼ばれている、というのは嘘です。
こちらは従来型のボタンダウンです。カジュアル感が欲しかったので、カフを6cm巾にしてみました。


こちらも高校の先生、Iさん。
さらりとろりのファブリックがお好みで、今回も伊製の生地をチョイスしました。
左、アルビニの淡ブルー穏やかなストライプ。Newセミワイドの先だけ丸くしたラウンドチップ。
中、モンティ、細かい柄のグレンチェックなんです。遠目からは無地に見えますけれど。Newセミワイド。
右、アルビニ、強めのブルーストライプ。これもNewセミワイド。


左、Iさんのご同僚、初オーダーのMさん。カリビアンコットンsilverの中でも超ロングセラーの
濃いめブルーのマイクロヘリンボーン。
初めてのオーダーらしい、ベストな選択だと思います。
右、自動車販売のSさんから、ホリディ用のシャツを、というご要望。
リネン混の大ギンガム・ネイビーで、ホリゾンタルカッタウェイの衿、
着丈もいつもより短くして、裾に白いピースを施しました。

なぜか高校の先生が続きます。こちらはTさん。
左は白のオックスフォード無地、中はライトグレーのマイクロヘリンボーン、
どちらもカリビアンコットンsilverの100/2G,衿型もNewセミワイドで二枚とも同じです。
右は、南ア産アイリッシュリネンのフラックスを国内紡績した
ご存知ハードマンのシャンブレーブルーのリネン100%。
これはホリゾンタルカッタウェイの衿型で、着丈も短くして、出しても入れても、の兼用できる裾にしました。


左はNさんのリバティプリント。「涅槃(ねはん)」を描いた男性的な配色のプリント柄です。
右は、カーディーラーのKさん。強めのストライプが好きなKさんらしい選択です。


Fさんの2枚、どちらも遠目には無地に見えますが、どちらもストライプなんです。
左、五線譜似の白いドビーストライプ。うっすらと縦模様が出てきます。Newセミワイド。
右もブルーベースのストライプ。伝統的なホリゾンタルワイドのクレリック。


浜松のOさんは、ほぼ定期的にご注文でして、
リンクルフリーのツイル織り白無地でセミワイド衿。いつもどおり「同じもの2枚で」のご発注です。


会社経営者のAさんからのご注文。
左は伊のTessSICのシーアイランドコットンの白ベースストライプ。
完全なドレス仕様でスチュワートレギュラーという普通のレギュラーよりも少し開きのある安定感のある衿。
右はオフタイム仕様というか、伊モンティのブルーの濃淡だけで組んだチェック柄。
ホリゾンタルカッタウェイの衿型、着丈も裾出ししてもいいように短くしています。


古くからの顧客Oさんが甥子さんNさんの結婚祝いにシャツを作ってあげる、ということで、
2枚とも、カリビアンコットンsilverの100/2G生地、ブルーのマイクロヘリンボーンとピンクのオックスフォード。
さて、2枚の違いを探してください。
衿型(Newセミワイドvsドレスボタンダウン)は誰でもわかりますね。
前立て(表前立て32mm巾は同じですが、コバから6mmステッチとより中央にステッチを寄せた11mmステッチの違い)。
背中(写真じゃわかんないかな)。サイドタックvsセンダーボックス・ハンガーループ付き)
カフ巾。同じ大丸型ですが、7cm巾vs6cm巾の違い。
ボタン付け糸。ビンクの方だけ、ピンクの色糸にしています。
最後、写真ではわからないとこで、ネーム刺繍の位置。左の袖上腕部vs左のカフ。
衿型によって着る場面が少し異なるだろうと想像してそれぞれに相応しいアレンジをしました。

ここからはレディス。



金融機関にお勤めのOさんから3枚口。
左、朝のインディゴ色ですが、皺になりにくい加工を施した機能素材です。
レギュラー衿、生地に合わせてネイビーのボタンです。
中、スイスのアイスコットンは冷涼触感素材。薄いブルーでセミワイドの衿。
右、待ち望んでいたオックスフォード素材のギンガム、サックスブルーを選びました。
台衿とカフの裏に小花柄を施しています。そして、ボタン付け糸もサックスに。
前立もこれだけ表前立てでちょっとメンズっぽくしました。


転職活動中のKさん。
面接が増えるなかなぁ、とリンクルフリーの白無地。
衿もおとなしくショートレギュラー。着丈もインを前提にやや長めに、
と、全体的にとってもおとなしく仕立てました。
その代わり無料で付けられるオプションで白蝶貝とポケットチーフ。
これでさらに気持ちが引き締まりますね。
頑張れ就活。


最後は本日到着のTさんの2枚。
左、アイスコットン(冷涼触感素材)の白ピケ。ショートラウンドの衿にしたのは
一番上のボタンまで留める場合を考慮してのこと。
右は、麻混のマドラス調のパープルなチェック。ボタンもパープルにして生地となじませました。
開けることが前提の衿でホリゾンタルワイドです。

ふうっ、皆さん、イベントに乗っていただいてのご注文、ありがとうございました。