Coming soon!!別注していたジャケット生地が葛利毛織から届きました。30周年メモリアルとして9月中旬より販売開始です。

葛利毛織さんにお願いしていたジャケット用の生地が仕上りまして、
ドカンと一反(約50メートル)が届きました。

10マンス使える万能の紺ジャケット生地としてこれ以上適した生地はないので、
葛利毛織で廃番になっていたものを無理にお願いして復刻してもらったものです。

この生地を、今回新しく契約した素晴らしいファクトリー(今はまだ言えないのです)に縫製をお願いします。

開店30周年のメモリアルジャケットとして、最高の生地に最高のファクトリーでの提案ができるはずです。

サンプルのジャケットが出来上がるまで約一か月かかりますので、
それが到着次第販売開始とします。ですので、9月中旬ですね。

もうしばらくお待ちください。

(ご来店のお客様には口頭でもう少し詳しくお話しします)


入荷速報。夏物のスーツとジャケットの生地、問屋から旧品番の放出リストが届きました。広い心で選べる人には朗報です。

舶来服地の問屋から、春夏物の放出品リストが届きました。
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スーツは、テイラー・ロッジやウッドハウスなど、英国とイタリアもの、
約40色柄。スーツ仕立て上がり57,000円(税別)~。生地だけなら18,000円~。

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ジャケットは、カノニコ、ジノーネ、など、こちらも英伊の生地で、
約20色柄。ジャケット仕立て上がり43,000円~。生地のみ12,000円~。

放出モノだけあって、ストライプがきつかったり、色合いが強かったり、
そりゃクセはありますが、クオリティは確かです。

広い目と広い心で選べる方にはいいお知らせでしょう。


入荷速報。グレンオーヴァーGLENOVERが復活。まずは春のコート2モデルとシューティングジャケットを。

旧知のファッションディレクター赤峰幸生さんから
「実はね、グレンオーヴァーを復活させるという計画があるんですよ」
と電話で知らされたのは去年の夏のことでした。
それがやっとカタチになって商品が店に並びました。
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果たしてどのくらいの人がその名を記憶しているのか分かりませんが、
私にとっては懐かしいブランドです。
80年代後半、メンズトラッド業界を席巻したブランドとして、
当時は当社でも年間ン千万円の売り上げがあり、第一位の仕入先でした。

まさか20数年を経て、また『グレンオーヴァー』を扱うことになることになるとは、感慨ひとしおです。

と、まあノスタルジーに浸るのはこのくらいにして、商品紹介です。
先週、赤峰さんに直接お会いしてみっちり説明を受けてきました。

☆オフィサーズトレンチコート 98,000円(税別)
カテキュウとネトルの2色。
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赤峰さんの所有するアーカイブから掘り起こしたクラシックなトレンチコート。
オフィサー(officer=将校)用なのでエポレットやDリング、ガンショルダーなど武器装着のためのパーツは省かれています。
本来の軍服らしい着方を推奨したいとのことから、長めの着丈、ゆったりめのシルエットに仕上げ、
全季節対応を目的に袖にも身頃にも裏地は付けていません。IMG_7594
赤峰さんがどうしてもと譲らなかったのがこの素材と染料。
この綿生地、遠州浜松にある旧式のシャトル織機を使って、
ギザ88エジプト綿の強撚糸をゆっくりと二重高密度織り、にしたグレンオーヴァーのオリジナル素材。
産業革命初期の英国綿織物のイメージから、グラスゴーコットンと名付けました。
染めは天然染料で、赤褐色の方はカテキュウ染め。(アカシアの一種)、防腐剤としての効能もあるので古くから軍服を始めテントや幌にも使われてきた染料です。

カーキ色の方はネトル染め(イラクサ)。ハーブとしても使われるイラクサは防虫効果があり古くから英国陸軍服に使われてきました。「ブリティッシュカーキ」という言葉はここから生まれたのです。
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つまり、ただ、この色が売れそうだから、とか、カッコいいから、いうことではなく、意味を持つ染料と色出しだということです。
(この辺のくだり、久々に赤峰節炸裂、という感じでした。こんなに学者風に服を語れる人はこの人をおいてほかにいないのです。)
赤峰さん自身の着用シーンはこちらをご覧ください。

☆シューティングジャケット 78,000円(税別)
カテキュウとネトルの2色。
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トレンチコートと同じグラスゴーコットンを使って裏なしのジャケットです。
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背中両サイドのアクションプリーツや立ち襟もできるスロートタブなどなど、
こういうものを作らせると昔からやっはりグレンオーヴァーはうまかったよなぁ、と思い出します。
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☆マウンテンジャケットコート 88,000円(税別)
オフホワイトとネイビーの2色展開。
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アーカイブにのっとったクラシックな服だけでなく、
新しい素材で新しい服を作り出すこともグレンオーヴァーの得意技でした。
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ロングコートなのにフード付きでスポーティ、というナイロンコート、
赤峰さんのオリジナルなアイデアでした。
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このナイロン、この手の生地作りでは名の知れた、福井は丸岡の第一織物によるもので、
DICROS D.N.A.という素材。ダウンウェアのシェルとしても使われることが多く、防水性の高い高密度織物なのに動きの大変いい生地として定評のある素材。
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これを表裏の二枚合わせで使っていますので、全季節対応のレインコートとして重宝です。

このコート、「卒業」のダスティン・ホフマンが着ていたマウンテンパーカーをコートの着丈に長くしたアイデアなんだそうな。
こちらのリンクをご覧ください。

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亡くなった父がもう昔から赤峰さんのことを大変買っていたのです。たぶん70年代半ばごろ、WAY OUTの時からの縁で、そのころの赤峰さんまだ20代後半だったはずです。つまり40年来のお付き合いということになりますね。
赤峰幸生さんの会社インコントロのサイトはこちら


入荷情報。ウールジャージ一枚仕立てのライトジャケット。ファクトリエby丸和ニットから。この生地でこの縫製はなかなか真似できない。トラベルにも理想的な全季節対応です。

このジャケットはすごい。
ライトジャケット紺1
写真じゃわからないでしょうが、実際に見てみて、着てみて、
そしたら、実感してもらえるはずです。
ライトジャケット紺2
ファクトリエのブランドですが、
この生地は和歌山の丸和ニットだけが編める「バランサーキュラー」という特殊生地。スムースな動きのできる薄手のメリノウール100%です。
この生地を縫い代なしの特殊なミシンで接合縫製。なので出っ張りのないフラットな仕立てです。
ライトジャケットグレー1
だからフィット感のあるタイトなシルエットでも全くきついストレスを感じない。
真冬や真夏は難しいかもですが、でもオールシーズン着られるし、
畳んで丸めてもシワになりにくいので、
トラベルジャケットとしても使えます。
ライトジャケットグレー2
こいつはなかなか真似できないぞ、まいったな、というのが正直な感想です。

ぜひご来店のうえ、実際に試着してもらいたいです。

紺とグレーの2色。37,000円(税別)。

解説のサイトはこちら。
(このサイトからも直接に購入できますが、
当店経由でご購入の場合には特典がありますので、
事前にご一報いただくことを推奨します)


入荷案内。ご用意できました。ハリスツイードHarris Tweed。一般によく出回っているものよりも1ランクヘビーなウェイトです。

これがないと秋冬のジャケットの提案もままならない、
英国スコットランド・ヘブリディーズ諸島のハリス・ツイード、
今年も生地が揃いました。
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このところ某チェーンSあたりでロゴの露出が多すぎて、
いささか食傷気味という感もありますが、
いや、やはりいいものはいい、
で、一般に多く出回っているランクのモノよりも、
一段階ヘビーウェイトな重さ(厚さ)のランクを中心に揃えています。
新柄も新色も含まれていますので、
よーく見て下さい。
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ジャケット62,000円(税別)~、
近頃注文の多いベストは27,000円(税別)より。


入荷速報。アイルランドのジョナサン・リチャードから、お馴染みの2品番、パッチワークのベストとツイードのシャツジャケット。ただし色目は従来とは違ってます。

同じ品番を何年も続けていると、やる年があったり、やらない年があったり、
いつの間にか在庫がなくなっていて、
あれ、今年はアレもうやらなくなったの?、などと、お客様の方から聞かれて、あ、じゃそろそろまた仕入れましょうか、などというモノが時々現れます。
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このジョナサン・リチャードの2品番なんかはその典型でしょうが、
それでも今までと全く同じようにしているかというと、
裄丈や袖廻りだとか裏地の付け方だとか、分からないような微調整は加えているのです。

☆まずはおなじみ一枚布のシャツジャケット。46,000円(税別)。
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背中から胴回りが継ぎ目のない一枚布で仕立てられている、という、
大変変わった構造でできていて、
これが適度にリラックスした印象を醸し出しています。
一体何回繰り返して発注しているのか、分からないほどですが、
ドネガルツイードの色柄は同じものを繰り返したことは一度もありません。
いつも違う色柄をチョイスしています。
今年は黒ベースの太めのヘリンボーン柄をセレクトしましたが、
今までと大きく異なるのは、今年のにはカラーネップ(数色の小さな塊糸)がないということです。
ネップを入れないことで、田舎くさくなり過ぎない、
すっきりとしたブラック感を出せるのではないかと考えました。
XS(=日本のMに相当),S(=L),M(=XL),の3サイズあり。
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☆パッチワークのベストも何年ぶりでしょうか。27,000円(税別)。
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まず以前と配色が変わりましたね。より大人っぽいパッチになっています。
まるで空から見た英国やアイルランドの牧草地の区割りのようです。
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サイズも以前よりやや小さめになりました。
また、後ろ側、背中の方には、サイズ調整できるアジャスターの尾錠が付いてます。
パッチワークなので柄行きは当然一枚ずつ異なるのですが、
今年に関していうと、全体のイメージはどれも大差がありません。
こちらも、XS(=日本のMに相当),S(=L),M(=XL),の3サイズです。