入荷速報。これぞ極めつけのニットジャケット。和歌山の丸和ニットから。着ていないような着心地には秘密がたっぷり。

春にファクトリエを通じて展開した丸和ニットのニットジャケットを覚えいる方は多いと思います。
(紹介記事はこちらです)


それをさらにグレードアップしたモノが今回のジャケットです。
ファクトリエではこの秋この商品は展開しないということなので、
丸和ニットと直接交渉して送ってもらいました。

糸はカシミアに匹敵するほどの超極細メリノウール、今風に言うとスーパー140の細さに当たります。
これを世界で丸和ニットだけが持つ特殊な編み機「バランサーキューラー」で編地に編み立てて型紙で裁断したのち、
これも大変特殊な千鳥ミシンで縫い代のない縫合をしています。

平面で繋げるだけでも大変なのに、肩や脇下をよーく見て下さい、
きれーいに丸みが付いて縫合されています。
まるで一枚布のニット生地を身にまとっているかのような感触で、
秋から春まで長い季節で役立ちます。

(脇下を裏返しにして撮ってます。縫い代なしゴロツキなし、です)

 

 

ラペルから前立てあたりがべらっと笑わないように、
今作は見返しを付けて、さらにそこに内ポケットが左右に付きました。これトラベルジャケットでは必要な装備だったので、ありがたい改善です。

(裏地は袖にも身頃にも全く入っていません。薄手のセーターを着ているようなストレスフリーな着心地です)

 

 

これだけの代物が44,280円(税込)は、正直安すぎないか、と思いますが、工場からダイレクトなのでそれでいいんです、と丸和ニットがそういうんだから、その価格で行きます。

色はネイビーとチャコールグレー。サイズ、M,L,LL、の3種。
ネイビーの方が圧倒的に売れるんだろうと思っていたら、
春のセールスは意外なことにチャコールの方が少しだけ多かったです。

かっちりしたジャケットはいらないんだけど、
シャツ姿のままじゃいやだし、
カーディガンじゃくだけすぎで年寄りっぼいしなぁ、
という人、

はい、そういう人のために持ってて嬉しい一着であります。

ちなみにこの生地、ニット(編む)と布帛(織る)の二つの要素を入れ込んでいて、ハサミでカットしてもまったくほつれません。すごいんです。あ、製品のブランドは「ビブレインBebrain」といいます。

9月の三段跳び、2段目ステップの商品です。

 

 

 

 


入荷速報。ハリスツイード、最新の生地見本が届きました。今年は妙に早く到着です。

ハリスツイードの2017年版の生地スワッチがさっき届きました。
約40色柄あります。
これらすべて、
一般に普段よく出回っている400gのsuperfineではなくて、
それより一段階重たい490gのfeather weightです。
(重たい方がフェザーというのはおかしな感じですが、
ハリスツイードのランクでいうと、この上にライトとかミディアムとかヘビーとか延々と続くのです。そもそも490gの重たい生地を「羽根のよう」とたとえてしまうツイードの業界が妙な世界なんです)

ツイードを着るにはまだまだ早いのですが、
次の冬はツイードジャケットを、ともう決めている人は割といらっしゃるし、
そういう人の要望に限って意外に早く品切れを起こしてしまったりするので、
生地押さえだけでも早い方がいいんじゃないでしょうか、という意味もあり、
もう到着当日にご案内しちゃいます。


Coming soon!!別注していたジャケット生地が葛利毛織から届きました。30周年メモリアルとして9月中旬より販売開始です。

葛利毛織さんにお願いしていたジャケット用の生地が仕上りまして、
ドカンと一反(約50メートル)が届きました。

10マンス使える万能の紺ジャケット生地としてこれ以上適した生地はないので、
葛利毛織で廃番になっていたものを無理にお願いして復刻してもらったものです。

この生地を、今回新しく契約した素晴らしいファクトリー(今はまだ言えないのです)に縫製をお願いします。

開店30周年のメモリアルジャケットとして、最高の生地に最高のファクトリーでの提案ができるはずです。

サンプルのジャケットが出来上がるまで約一か月かかりますので、
それが到着次第販売開始とします。ですので、9月中旬ですね。

もうしばらくお待ちください。

(ご来店のお客様には口頭でもう少し詳しくお話しします)


入荷速報。夏物のスーツとジャケットの生地、問屋から旧品番の放出リストが届きました。広い心で選べる人には朗報です。

舶来服地の問屋から、春夏物の放出品リストが届きました。
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スーツは、テイラー・ロッジやウッドハウスなど、英国とイタリアもの、
約40色柄。スーツ仕立て上がり57,000円(税別)~。生地だけなら18,000円~。

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ジャケットは、カノニコ、ジノーネ、など、こちらも英伊の生地で、
約20色柄。ジャケット仕立て上がり43,000円~。生地のみ12,000円~。

放出モノだけあって、ストライプがきつかったり、色合いが強かったり、
そりゃクセはありますが、クオリティは確かです。

広い目と広い心で選べる方にはいいお知らせでしょう。


入荷速報。グレンオーヴァーGLENOVERが復活。まずは春のコート2モデルとシューティングジャケットを。

旧知のファッションディレクター赤峰幸生さんから
「実はね、グレンオーヴァーを復活させるという計画があるんですよ」
と電話で知らされたのは去年の夏のことでした。
それがやっとカタチになって商品が店に並びました。
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果たしてどのくらいの人がその名を記憶しているのか分かりませんが、
私にとっては懐かしいブランドです。
80年代後半、メンズトラッド業界を席巻したブランドとして、
当時は当社でも年間ン千万円の売り上げがあり、第一位の仕入先でした。

まさか20数年を経て、また『グレンオーヴァー』を扱うことになることになるとは、感慨ひとしおです。

と、まあノスタルジーに浸るのはこのくらいにして、商品紹介です。
先週、赤峰さんに直接お会いしてみっちり説明を受けてきました。

☆オフィサーズトレンチコート 98,000円(税別)
カテキュウとネトルの2色。
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赤峰さんの所有するアーカイブから掘り起こしたクラシックなトレンチコート。
オフィサー(officer=将校)用なのでエポレットやDリング、ガンショルダーなど武器装着のためのパーツは省かれています。
本来の軍服らしい着方を推奨したいとのことから、長めの着丈、ゆったりめのシルエットに仕上げ、
全季節対応を目的に袖にも身頃にも裏地は付けていません。IMG_7594
赤峰さんがどうしてもと譲らなかったのがこの素材と染料。
この綿生地、遠州浜松にある旧式のシャトル織機を使って、
ギザ88エジプト綿の強撚糸をゆっくりと二重高密度織り、にしたグレンオーヴァーのオリジナル素材。
産業革命初期の英国綿織物のイメージから、グラスゴーコットンと名付けました。
染めは天然染料で、赤褐色の方はカテキュウ染め。(アカシアの一種)、防腐剤としての効能もあるので古くから軍服を始めテントや幌にも使われてきた染料です。

カーキ色の方はネトル染め(イラクサ)。ハーブとしても使われるイラクサは防虫効果があり古くから英国陸軍服に使われてきました。「ブリティッシュカーキ」という言葉はここから生まれたのです。
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つまり、ただ、この色が売れそうだから、とか、カッコいいから、いうことではなく、意味を持つ染料と色出しだということです。
(この辺のくだり、久々に赤峰節炸裂、という感じでした。こんなに学者風に服を語れる人はこの人をおいてほかにいないのです。)
赤峰さん自身の着用シーンはこちらをご覧ください。

☆シューティングジャケット 78,000円(税別)
カテキュウとネトルの2色。
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トレンチコートと同じグラスゴーコットンを使って裏なしのジャケットです。
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背中両サイドのアクションプリーツや立ち襟もできるスロートタブなどなど、
こういうものを作らせると昔からやっはりグレンオーヴァーはうまかったよなぁ、と思い出します。
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☆マウンテンジャケットコート 88,000円(税別)
オフホワイトとネイビーの2色展開。
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アーカイブにのっとったクラシックな服だけでなく、
新しい素材で新しい服を作り出すこともグレンオーヴァーの得意技でした。
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ロングコートなのにフード付きでスポーティ、というナイロンコート、
赤峰さんのオリジナルなアイデアでした。
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このナイロン、この手の生地作りでは名の知れた、福井は丸岡の第一織物によるもので、
DICROS D.N.A.という素材。ダウンウェアのシェルとしても使われることが多く、防水性の高い高密度織物なのに動きの大変いい生地として定評のある素材。
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これを表裏の二枚合わせで使っていますので、全季節対応のレインコートとして重宝です。

このコート、「卒業」のダスティン・ホフマンが着ていたマウンテンパーカーをコートの着丈に長くしたアイデアなんだそうな。
こちらのリンクをご覧ください。

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亡くなった父がもう昔から赤峰さんのことを大変買っていたのです。たぶん70年代半ばごろ、WAY OUTの時からの縁で、そのころの赤峰さんまだ20代後半だったはずです。つまり40年来のお付き合いということになりますね。
赤峰幸生さんの会社インコントロのサイトはこちら


入荷情報。ウールジャージ一枚仕立てのライトジャケット。ファクトリエby丸和ニットから。この生地でこの縫製はなかなか真似できない。トラベルにも理想的な全季節対応です。

このジャケットはすごい。
ライトジャケット紺1
写真じゃわからないでしょうが、実際に見てみて、着てみて、
そしたら、実感してもらえるはずです。
ライトジャケット紺2
ファクトリエのブランドですが、
この生地は和歌山の丸和ニットだけが編める「バランサーキュラー」という特殊生地。スムースな動きのできる薄手のメリノウール100%です。
この生地を縫い代なしの特殊なミシンで接合縫製。なので出っ張りのないフラットな仕立てです。
ライトジャケットグレー1
だからフィット感のあるタイトなシルエットでも全くきついストレスを感じない。
真冬や真夏は難しいかもですが、でもオールシーズン着られるし、
畳んで丸めてもシワになりにくいので、
トラベルジャケットとしても使えます。
ライトジャケットグレー2
こいつはなかなか真似できないぞ、まいったな、というのが正直な感想です。

ぜひご来店のうえ、実際に試着してもらいたいです。

紺とグレーの2色。37,000円(税別)。

解説のサイトはこちら。
(このサイトからも直接に購入できますが、
当店経由でご購入の場合には特典がありますので、
事前にご一報いただくことを推奨します)