入荷案内。ご用意できました。ハリスツイードHarris Tweed。一般によく出回っているものよりも1ランクヘビーなウェイトです。

これがないと秋冬のジャケットの提案もままならない、
英国スコットランド・ヘブリディーズ諸島のハリス・ツイード、
今年も生地が揃いました。
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このところ某チェーンSあたりでロゴの露出が多すぎて、
いささか食傷気味という感もありますが、
いや、やはりいいものはいい、
で、一般に多く出回っているランクのモノよりも、
一段階ヘビーウェイトな重さ(厚さ)のランクを中心に揃えています。
新柄も新色も含まれていますので、
よーく見て下さい。
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ジャケット62,000円(税別)~、
近頃注文の多いベストは27,000円(税別)より。


入荷速報。アイルランドのジョナサン・リチャードから、お馴染みの2品番、パッチワークのベストとツイードのシャツジャケット。ただし色目は従来とは違ってます。

同じ品番を何年も続けていると、やる年があったり、やらない年があったり、
いつの間にか在庫がなくなっていて、
あれ、今年はアレもうやらなくなったの?、などと、お客様の方から聞かれて、あ、じゃそろそろまた仕入れましょうか、などというモノが時々現れます。
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このジョナサン・リチャードの2品番なんかはその典型でしょうが、
それでも今までと全く同じようにしているかというと、
裄丈や袖廻りだとか裏地の付け方だとか、分からないような微調整は加えているのです。

☆まずはおなじみ一枚布のシャツジャケット。46,000円(税別)。
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背中から胴回りが継ぎ目のない一枚布で仕立てられている、という、
大変変わった構造でできていて、
これが適度にリラックスした印象を醸し出しています。
一体何回繰り返して発注しているのか、分からないほどですが、
ドネガルツイードの色柄は同じものを繰り返したことは一度もありません。
いつも違う色柄をチョイスしています。
今年は黒ベースの太めのヘリンボーン柄をセレクトしましたが、
今までと大きく異なるのは、今年のにはカラーネップ(数色の小さな塊糸)がないということです。
ネップを入れないことで、田舎くさくなり過ぎない、
すっきりとしたブラック感を出せるのではないかと考えました。
XS(=日本のMに相当),S(=L),M(=XL),の3サイズあり。
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☆パッチワークのベストも何年ぶりでしょうか。27,000円(税別)。
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まず以前と配色が変わりましたね。より大人っぽいパッチになっています。
まるで空から見た英国やアイルランドの牧草地の区割りのようです。
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サイズも以前よりやや小さめになりました。
また、後ろ側、背中の方には、サイズ調整できるアジャスターの尾錠が付いてます。
パッチワークなので柄行きは当然一枚ずつ異なるのですが、
今年に関していうと、全体のイメージはどれも大差がありません。
こちらも、XS(=日本のMに相当),S(=L),M(=XL),の3サイズです。


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その3. 葛利毛織。欧州のメゾンブランドも注目する旧式ションヘル織機のビンテージテイストはニッポンの矜持

お盆休みの直前に、久しぶりに一宮の葛利毛織さんを訪れ、
この秋冬から、取扱い生地の品番数を倍近くに増やしてもらえるようになりました。
英国でもイタリアでも織れないようなションヘル織機のビンテージな味わいのある生地を、
しかも問屋を通さずにファクトリーから店に直接販売してくれる、
ホントに葛利さんには感謝しています。

☆BASIC RANGE
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今年は特にボリュームゾーンの価格帯が非常に充実しています。
いつものようにバンチをバラしてボードに貼り付けましたら、
ご覧のとおり、3つになってしまいました。
ド定番の無地モノから、意欲的なストライプ、抑え気味のチェック柄、と豊富なバリエーション、
約100柄ありますが、これすべて均一価格です。
スーツ67,000円(税別)~。

☆☆UPPER RANGE
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二つ星のUPPER RANGEは、
super100’s, 120’s, 140’s、のコレクション(右側)と、
ダブルクロス、モヘアツイル、シルクウール(左側)。
どれも、高速織機では不可能なほどの経糸の密度で、
重厚感ある葛利ならではの風合いです。
スーツ69,000円(税別)~。

☆ジャケット、コート、ベスト、スラックス
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ネップ入りのスポーテックスタッチ、
ウールコーデュロイ、
ダブルフェイス(リバーシブル)のコート生地、
極小千鳥格子のスラックス用、など、
うまいコレクションが揃いました。
特にリバーシブルのコート生地は、
昨年自分でサンプルまで作って皆様に勧めようとしたら、
その時にはもう生地がなくなってしまい、本望を果たせなかったので、
昨年私のコートを見て、いいな、と思った方、ぜひ早めに生地だけでも押さえて下さい。
またウールコーデュロイは綿物よりも着心地が良く、色あせも少ないので、
お薦めです。
価格は写真の中の価格表をご覧ください。

 


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その2. ハリソンズの英国製スーツ2バンチとW.Billからアイリッシュ・ドネガル・ツイード。

2016年、秋冬生地のその2は、
英国最大のマーチャント、LBDグループの2ブランドです。

まずは、赤いバンチでおなじみのハリソンズ。

☆ハリソンズ / プルミエ・クリュ(11oz/330g,super100’s & cashmere)
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当店の秋冬ハリソンズのバンチの中で一番売れているのが、
このプルミエ・クリュ。
仏語というのは意外ですが、英国らしさの中にコンテンポラリー性を採りこんでいるという思い入れなんでしょうか。
ドーメル・アマデウスの好敵手ともいえまして、
アマデウスの光沢感を苦手にする方には最適でしょう。
74色柄。
スーツ103,000円(税別)~。

☆ハリソンズ / リージェンシー(9.5–10oz/280-300g)
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3シーズン着られて適度な価格、というと、うちではフロンティアという生地コレクションを紹介してきました。
このリージェンシーはそのフロンティアの綾織り版、と言ったらいいでしょうか。
※フロンティア…280gの平織で、どちらかというと春物寄り
※リージェンシー…280gの綾織りで、どちらかというと秋物寄り。
という区別です。
今までフロンティアだけでは物足りなかった部分を
このリージェンシーで補完したいと考えています。
50色柄。
84,000円(税別)~。

次は個性的なジャケット生地を得意とするW.Billから。
☆W.Bill / IRISH DONEGALS (16oz/440g)
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今年はドネガルツイードの仕入れができなくなるかと危惧していたのですが、
救世主現る、助かったという思いのこの一群です。
ごついアイリッシュ感もさることながら、
なかなか特徴あるクセ目の色柄が入っているのがうれしいです。
24色柄。
ジャケット71,000円(税別)~。

 


秋冬のスーツ・ジャケット生地、新作のご紹介~その1. ドーメル(英国製)

2016年秋冬物の生地、新作パンチが届きました。

まずは、仏のドーメル。仏の会社ですがほとんどの生地が英国製です。
つまり英国製の品質を持ちながら、仏っぽい色気のある色柄、
というのがドーメルのウリです。
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☆アマデウス(10.5oz/310g)
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ドーメルのベストロングセラー、アマデウス約80柄。
定番の他に多くの新柄も加わりました。
仏の色気ある色柄、光沢にあふれた独特な仕上げが魅力です。
スーツ122,000円(税別)~。

☆アマデウス・ジャケッティング(9.5oz/290g)
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アマデウスの魅力を生かして、
ジャケット専用の生地コレクションを作りました。
約50柄。
秋冬品番ですが、これだけの重さ(軽さ)は珍しく、
こういう中間的な素材は、残暑や早春に使えるので、
持ってるとホントに重宝します。
ジャケット78,000円(税別)~。


春夏のコットンやリネンの生地見本が、英国製と日本製、両方同時に届きました。

春夏のコットンやリネンなどの生地見本が届いたのでご紹介します。

☆SMITH WOOLLENS/ソラーロ(英国製・毛100%)
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オリーブカーキの色をベースに赤い糸を織り込んだ玉虫色の生地。
太陽の名を称する、英国を代表する夏のウール生地です。

☆W.BILL コットンツイル(英国製・綿100%)
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今は毛織物が主体の西ヨークシャー地方も、産業革命当初は綿織物がメインでした、
という歴史を思い出させてくれる、
英国製の綿織物、
重たいものから軽いものまで数種類が混ざっています。

☆W.BILL アイリッシュ・リネン(アイルランド製・麻100%)
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やや肉厚のしっかりしたアイリッシュリネンが24色も揃いました。

☆スーピマ・コットン(日本製・綿100%)
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無地、ストレッチ、チェック、シアサッカー、カモフラージュ、と、多彩に。

☆コットンダンガリー2種(日本製・綿100%) & リネン3種(日本製・麻100%)Img_6525
コットンダンガリーは、チェックやストライプ、と、ペイズリージャカード。
リネンは、昨年も好評だったオックスシャンブレー、
レインコートにも使われるウェザークロス、
パンツにも向いているポプリン、
の3種。

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秋に、だんだん寒くなるだろう、ということは想像がつきやすいのに比べて、
春に、だんだん暑くなってくるんだ、ということは想像しにくいものでして、
ですので、どうしても春夏物のジャケットというのは注文するタイミングが遅くなってしまいがちです。
これは勧める私たちにも責任の一端はあるのですが、
だから、寒いうちから早めにお勧めし始める、ということより適した方法はないのであります。

まだまだ、その気になりにくいとは思うのですが、
2月のうちからご紹介しておくことにしました。