出来上がり紹介。夏の綿パンとシャツ、冬のジャケットとお揃いのキャップ。

まずは、鮮やかなブルーの綿パン。

Tさんからご注文の綿パンは、伊Miani製のストレッチコットン30色からのチョイスです。


イタリア物の割には割と手頃な価格でオーダーできるので、この頃よくご注文が入ります。

続いてシャツです。

Yさんからは夏用のリネンのドレスシャツ。
左の白は、トーマス・メイソンのリネン29%のブロード。
ナポリカッタウェイは伊ナポリのF社がお得意の衿越しの高い衿型です。2枚とも同じ衿です。
右のレモンイエローは伊アルビニのリネン100%。
畳んでいるのでこの色に見えていますが、実際に着るともっと薄い色に見えますから、
イエローとかピンクとかを選ぶときはチョツト強いかな、
というぐらいの色を選ばないと思いどおりになりません。


Yさんからは同時にリペアも承りました。この2枚ですが、
新品同様に蘇ったように仕上がりました。
リペアの場合、同じ生地では付け替えられないので、いわゆるクレリックで蘇ります。
クレリックは通常は白のブロードですが、他の色や柄もリストから選べます。
また、衿型やカフス型は、元々のものと同じではなくて他のカタチに変えて付け替えることもできます。
つまりリペアに出すと、それまでとはかなり雰囲気の異なるシャツに変えることが可能ですので、
まさに、一枚で二度美味しい、が楽しめます。

次はレディスです。Iさんから。

左は、カリビアンコットンsilver 100/2Gのバスケット織り、リニュアル前の濃いめピンク、を選びました。
ホリゾンタルワイドの衿、表前立て、角落としのカフ、ポケット付き、というメンズっぽいディテールに、ピンクのボタン。
右は、このところ隠れた人気になっているトーマス・メイソンの濃いブルーのブロード。
このブルーの色、他ではなかなかないんですね。
男っぽい生地なので、ディテールは女性らしく、
ショートラウンドの衿、裏前立、丸型のカフ、ポケットなし、ラベンダーのボタン、でまとめています。

半袖シャツ3枚のご注文、Yさんから。

3枚とも衿型はホリゾンタルワイド。本来はタイを締める前提のロングセラーのドレスの衿型ですが、
ノータイで着ても抜群のバランス感があるんです。
ただし、第一ボタン位置を初期設定位置よりも上げて、開き方を小さくすることが上品に見せるコツです。
左のブルーは伊レジューノの手刺し風の大きなチェック柄です。
実は、柄合わせをファクトリーがどうやって来るのか、楽しみというか心配というか、気になっていたのですが、
多分、ファクトリーも悩んだんでしょうね、ど真ん中のボタン位置に縦線を持ってきました。うんお見事。
大格子柄なのでスプリットヨークも入れて満足感を高めました。
中央は、シアサッカー生地のネイビー無地。黒蝶貝の光沢もいいです。
右は、マドラス風のパープル入りのチェック柄。インド綿ではなく麻14%の国産生地です。縦、横のパープルの柄入りのバランスがいいです。

さて、

これ、今度の冬物商戦で強力プッシュを予定している生地。
英ポーター&ハーディングのハーツイスト Porter&Harding Hartwist、
スコットランド・ホーウィックのロバット・ミルに別注した
18オンスというヘビー級のハンティングジャケットの生地です。

今年の秋に入荷する英コーディングスCordingsのモールスキンのトラウザーズに合わせたいジャケットとして
Yさんに提案したところ、
じゃあ秋まで待ってるのも何なんで、夏のうちに作っておきましょう、ということで、
ジャケット、と、合わせて衿付きのウェストコート(ベスト)、
そして残反を利用して6枚ハギのキャップまで、
都合3点のご注文をいただきました。

お披露目までにはまだ間がありますけれど、冬が来るのが楽しみですね。


出来上がりと取り寄せ。靴が続々です。

5月にオーダーを受けた靴が続々と届いてます。

まず5月に提案した新型ローファー。
4足まとめてご紹介です。


しっかりサイズの合ったローファーを普通に仕事で頻繁に使いたい、
というAさんには、いい意味で特徴を消し取った当たり前過ぎるディテールでお勧めしました。
革はキップの黒です。
いつもつま先のヘリが激しい、というので、つま先にだけゴムを貼りました。


愛知県のAさんとはリモートでの受注でした。
ダークブラウンのキップ。この方も革底&つま先ゴムの仕様です。

甲の薄いのをカバーするため、敷革を全敷にして、さらにベロにスポンジ入れ、
のオプションを施しました。


Yさんはうまく遊んでくれました。
スウェードのコンビ。メインを紺色にしてバンドは濃茶。
雨の日でも履きたいので、底は革ではなくてラバーソール(タフスタッズ)に仕上げました。
敷革、ダークパーブルはこのYさんの一足を持って在庫切れ、しばらく休止だそうです。


Iさんの靴が仕上がって、あれどっかで見たことあるなぁ、と。
そうでした、私が第一号でサンプル代わりに作ったコンビのローファーを
いたくお気に召していただいたので、そのまま「おそろ」のコンビでオーダーしていただいたんでした。
ワックスドキップの濃茶と中茶のコンビ、
シングルソールの革底でリブはダブル巻きでかかとに少しどっしり感を付けました。

靴を作ろう!!キャンペーンはローファーだけではありません。

昨冬からずっとサイドゴアブーツが欲しい、と言っていたNさん。
靴のキャンペーン時期になって、待ってました、とご注文いただきました。
黒のように見えますが、濃茶です。
ブーツは冬のイメージがありますが、春夏でも履いていいんですよ。
サイドゴアはブーツでは一番オススメのスタイルです。動きやすくて履きやすい、のベストモデルです。

今年の靴のキャンペーンは、オーダーだけでなく、
トランクショーという形で期間限定の既成靴の展示会を実施しました。
その取り寄せ品のうち一部が届きました。

上の2足がSt.Relax。低いかかとの付いたサンダルとスポンと履けるスリッポン。
裸足のような履き心地、が目指す目標、というこのブランドらしい選択です。
下のシュンとしたダブルモンクはレディスです。濃茶色。
MIYAGIKOGYO FOR WOMENのマニッシュなデザインです。
カッカッカッと音を立ててかっこよく歩くと自然に背筋も延びて堂々として見える、
これがドレスシューズのいいところですよね。

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靴を作ろう!!キャンペーンは7月末まで開催中。お忘れなく。

 

 

 


出来上がりと取り寄せ。オーバーシャツ、スーツ、ジャケット、トラウザーズ。

シャツのイベントには、オーバーシャツも対象でした。


Aさんからはシャツ、オーバーシャツ、ジャケット、のご注文でした。
オーバーシャツは3着。私には少しブカブカと大きいのですが、
着た姿のほうがわかりやすいでしょうから、私着てみました。
紺のギンガムは伊トーマス・メイソンのシャツ生地。
黒はサテンのちょっと光沢あるシャツ素材です。
ベージュの生地はシャツの生地ではなくて、伊Solotex・麻混のジャケット素材です。
ですので、衿型もシャツっぽい衿でなくて、ジャケットの衿を付けました。


こちらはYさんのご注文。サファリっぽくやってみましょう、というご要望で、
胸、腰とも左右のポケットはフタ付きのボタン留めに、
更に肩にはエポレットを付けました。
生地は伊レジューノの綿66%リネン34%のブルーのチェック生地。
プリーツ付きのポケットが4つもあるのに、柄合わせは完璧にできてます。
さすが、というべきか。


スーツはFさんからのご注文。スペアパンツ付きの上下です。
伊ゼニアのダークグレーの生地ですが、全くの無地ではなくて、
糸自体がまだらの濃淡のある糸で織られています。
生地の表と裏で縞模様の出方が縦と横に変わるので、その事がよく分かります。


夏らしいジャケット。シアサッカーは伊のSolbiatiというところの綿100%の素材です。
フックベントにするのが、Aさんの流儀。


最後はオーダーではなくて取り寄せ品です。地方自治体職員のFさんからのご要望。
鎌倉シャツさんのトラウザーズTexTeq、夏物のダークグレーの無地、
今年から国産生地を使いまして、手頃な価格になりました。
シルエットは結構思い切っていて、浅めの股上に、細めの裾幅、と、美しいスタイルであります。

出来上がり紹介、は、仕上がった品々を随時紹介してます。
ご参考になればいいです。


出来上がり。イベント期間中に受けたオーダーシャツの仕上がりが続いています。

忙しくてずっとサボってた出来上がり紹介。
シャッが随分溜まってしまいました。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。


伊豆の高校の先生Yさんからの注文は、タイはほとんどしないけれど、裾入れの仕事用のシャツ、
というご要望。
左は、スイス・スポエリー社の登録商標「アイス・コットン」の綿100%の冷涼触感生地。
淡ブルー色の凹凸感ある素材で、ホリゾンタルカッタウェイの衿型。
第一ボタン位置を少しだけ上げて開き加減を調整しました。
右は、アイルランドのハードマン・ブランドの100%リネンのブルー色。今年の売れ筋です。
ボタンの色をライトグレーにしてみました。
サイズやディテールなどの作りは2枚とも全く同じですが、
素材が変わるとシャツの印象は大きく異なりますね。


東京にお家があり京都へ単身赴任中のTさん、
帰省の機会に静岡で途中下車してくれました。
左、ちょっとわかりにくいのですが、白ベースにブルーとグレーの細ストライプの柄、伊モンティの生地です。
超ロングセラーのセミワイドの衿型でクレリックにしてみました。
中、伊アルビニのブルーベースの穏やかなストライプ。Newセミワイドをボタンダウンにする、
という近頃増えてきた裏技テクです。
右、白ベースにグリーンとブルーの3色ストライプ。テニス界ではヨネックス・ストライプと呼ばれている、というのは嘘です。
こちらは従来型のボタンダウンです。カジュアル感が欲しかったので、カフを6cm巾にしてみました。


こちらも高校の先生、Iさん。
さらりとろりのファブリックがお好みで、今回も伊製の生地をチョイスしました。
左、アルビニの淡ブルー穏やかなストライプ。Newセミワイドの先だけ丸くしたラウンドチップ。
中、モンティ、細かい柄のグレンチェックなんです。遠目からは無地に見えますけれど。Newセミワイド。
右、アルビニ、強めのブルーストライプ。これもNewセミワイド。


左、Iさんのご同僚、初オーダーのMさん。カリビアンコットンsilverの中でも超ロングセラーの
濃いめブルーのマイクロヘリンボーン。
初めてのオーダーらしい、ベストな選択だと思います。
右、自動車販売のSさんから、ホリディ用のシャツを、というご要望。
リネン混の大ギンガム・ネイビーで、ホリゾンタルカッタウェイの衿、
着丈もいつもより短くして、裾に白いピースを施しました。

なぜか高校の先生が続きます。こちらはTさん。
左は白のオックスフォード無地、中はライトグレーのマイクロヘリンボーン、
どちらもカリビアンコットンsilverの100/2G,衿型もNewセミワイドで二枚とも同じです。
右は、南ア産アイリッシュリネンのフラックスを国内紡績した
ご存知ハードマンのシャンブレーブルーのリネン100%。
これはホリゾンタルカッタウェイの衿型で、着丈も短くして、出しても入れても、の兼用できる裾にしました。


左はNさんのリバティプリント。「涅槃(ねはん)」を描いた男性的な配色のプリント柄です。
右は、カーディーラーのKさん。強めのストライプが好きなKさんらしい選択です。


Fさんの2枚、どちらも遠目には無地に見えますが、どちらもストライプなんです。
左、五線譜似の白いドビーストライプ。うっすらと縦模様が出てきます。Newセミワイド。
右もブルーベースのストライプ。伝統的なホリゾンタルワイドのクレリック。


浜松のOさんは、ほぼ定期的にご注文でして、
リンクルフリーのツイル織り白無地でセミワイド衿。いつもどおり「同じもの2枚で」のご発注です。


会社経営者のAさんからのご注文。
左は伊のTessSICのシーアイランドコットンの白ベースストライプ。
完全なドレス仕様でスチュワートレギュラーという普通のレギュラーよりも少し開きのある安定感のある衿。
右はオフタイム仕様というか、伊モンティのブルーの濃淡だけで組んだチェック柄。
ホリゾンタルカッタウェイの衿型、着丈も裾出ししてもいいように短くしています。


古くからの顧客Oさんが甥子さんNさんの結婚祝いにシャツを作ってあげる、ということで、
2枚とも、カリビアンコットンsilverの100/2G生地、ブルーのマイクロヘリンボーンとピンクのオックスフォード。
さて、2枚の違いを探してください。
衿型(Newセミワイドvsドレスボタンダウン)は誰でもわかりますね。
前立て(表前立て32mm巾は同じですが、コバから6mmステッチとより中央にステッチを寄せた11mmステッチの違い)。
背中(写真じゃわかんないかな)。サイドタックvsセンダーボックス・ハンガーループ付き)
カフ巾。同じ大丸型ですが、7cm巾vs6cm巾の違い。
ボタン付け糸。ビンクの方だけ、ピンクの色糸にしています。
最後、写真ではわからないとこで、ネーム刺繍の位置。左の袖上腕部vs左のカフ。
衿型によって着る場面が少し異なるだろうと想像してそれぞれに相応しいアレンジをしました。

ここからはレディス。



金融機関にお勤めのOさんから3枚口。
左、朝のインディゴ色ですが、皺になりにくい加工を施した機能素材です。
レギュラー衿、生地に合わせてネイビーのボタンです。
中、スイスのアイスコットンは冷涼触感素材。薄いブルーでセミワイドの衿。
右、待ち望んでいたオックスフォード素材のギンガム、サックスブルーを選びました。
台衿とカフの裏に小花柄を施しています。そして、ボタン付け糸もサックスに。
前立もこれだけ表前立てでちょっとメンズっぽくしました。


転職活動中のKさん。
面接が増えるなかなぁ、とリンクルフリーの白無地。
衿もおとなしくショートレギュラー。着丈もインを前提にやや長めに、
と、全体的にとってもおとなしく仕立てました。
その代わり無料で付けられるオプションで白蝶貝とポケットチーフ。
これでさらに気持ちが引き締まりますね。
頑張れ就活。


最後は本日到着のTさんの2枚。
左、アイスコットン(冷涼触感素材)の白ピケ。ショートラウンドの衿にしたのは
一番上のボタンまで留める場合を考慮してのこと。
右は、麻混のマドラス調のパープルなチェック。ボタンもパープルにして生地となじませました。
開けることが前提の衿でホリゾンタルワイドです。

ふうっ、皆さん、イベントに乗っていただいてのご注文、ありがとうございました。


ニコラス・モス、到着してました。

5月に注文を受けた分が届いてしばらく経ちまして、ほぼ引き渡しが済みました。
到着後すぐに記事掲載しようとも考えたのですが、
店で売るものだと勘違いされてしまうといけないので、ちょっと間を置くことにしました。
つまりここに載せた写真の商品は、すでに手元にはなく、全てお客様の先へお納めしたものであります。
でも、こういう品々が入ったんですよ、ということを見ていただくことは今後の参考になるかと思い、
ここで掲載することにいたします。

box 1.

 

3つの箱に入ってきまして、
仕分けの都合上、ひとつずつ開梱して中身を確認してはまた閉じるということをいたしますので、
箱ごとのご紹介となります。

Box2.


Box3.

と、全部で103個。もちろんひとつも破損はありませんでした。

ご注文いただきましたお客様、ありがとうございました。

次回は10月を予定しています。
(ケルト市は10/30(土)の開催を検討中とのことです。
首都圏のお客様にはそこでお会いして注文を受けられることを期待しています)

お楽しみに。

 


出来上がり紹介。スーツ、シャツ、取り寄せたソックス、など。

出来上がりや取り寄せ品の紹介です。

まずスーツ。

某中央官庁にお勤めのHさんが選んだのは、
バラケ生地から伊Z社の涼し気な織りの明るめネイビー無地。
伊高級服地らしいラグジュアリー感はありますが、凹凸感ある織りで光沢を消しているので、
いやらしさがなくとても控えめです。
白いシャツも同時にご注文を受けたもので、100/2Gのカリビアンコットンシルバーラインです。


高校教師のYさんから、シャツ2枚のご注文。
左はスイス・スポエリー社のアイスコットン。接触冷感がウリの生地です。
右はおなじみハードマンの南ア産アイリッシュリネンのインディゴぽい色。
タイは締めないことが多いということで、ホリゾンタルカッタウェイ、という衿型です。


ミセスYから半袖シャツ3枚のご注文。
左、リバティプリント。Children of Liberty、という子供の描いた絵を散りばめた微笑ましい絵柄。
右の2枚は麻12%混のマドラス柄の色違いです。
衿型はすべてセミワイド。


オーダーシャツのイベントに合わせて、ソックスの注文も取りまとめます。
今回は春夏物。定番のクラシックリンキングのエジプト綿リブホーズ、はじめ、
アーガイルやタータンっぽいジャカードなど。
すべてすカタログからのお客様の注文品ですので、現品販売のものではありません。あしからず。