秋冬のヘビーネルシャツに引き続いて、
春夏は綿麻チェック柄でリバーシブルのシャツを作りました。
ツイル織り(綾織)なので経緯の糸の色の出方が逆になるのを応用し、
表側は一般的なタテ目強調の正統派インド的チェックですが、
ひっくり返すとヨコ目強調のメキシカンというかサンタフェ調のボーダーっぽい柄になります。
表と裏とよく見ていただくと、
大変多くの色が隠し味として込められていることが分かります。
\25,200。
ナイジェル・ケーボンNigel Cabourn。
☆リバーシブル・ヘビー・ネルシャツ Reversible heavy flannel shirt
ベースになっているカタチは第二次世界大戦当時、
英国軍が運用していたビンテージです。
普通のネルシャツはせいぜい4色使いですが、
これは9色も使って織られています。
このチェック織りの生地は、表と裏とで、
縦目と横目の色の出方が逆になってしまいます。
ならばその特性を生かして、
どうせなら両A面で着られるようにしちゃおうじゃないか、
という遊び心から、リバーシブルのシャツになってしまいました。
ただ、発想は単純でも製品にするにはかなりの苦労があったみたいです。
ボタンなんか、すごい工夫が施されています。
\29,400。
なんで今年ここでケーボンなのか。
これもちょっと大人の事情。流れ流れて再び当店へ。
ま、いいタイミングで当店にお鉢が回ってきてくれた、というところです。
でも、「これが好きだからこんな商品作っちゃいました」というブランドの中でも、
そのスキスキ度がハンパでない、一番上を行くブランドですから、
扱えることは大いなる喜びであります。
ナイジェル・ケーボンNigel Cabourn。
今シーズンから取り扱い開始です。
前振りすると長くなるので、まずは商品紹介。
☆メディカル・シャツ(ダンガリー)Medical shirt(dungaree)
1953年にヒラリー卿がエベレスト初登頂を果たした際に、
同行していた英国登山隊のメディカルドクターが着ていたシャツがベースになっています。
ヨークからアームホールへの補強を意味する独特のデザイン、
カン留めやハトメにグリーンのアクセント。
あちこちに多用された3本針ステッチの美しさ。
脇ピースもしっかり。 袖口や前立てには、赤耳使い。
もうこれ以上手の加えようがない、というほどに完成された、意味のあるデザインです。
これを実現できる日本の職人技にも驚きます。
ここまでビンテージウェアをレプリカナイズして、
この価格は決して高くない、と感じるのです。
\23,100。
さて、ナイジェル・ケーボンって、誰?、というお話。
実はこのブランドを扱うのは、28年振り。
28年前というと、まだセヴィルロウ倶樂部は開店していません、
その前の店でのことですから、随分と記憶も風化しています。
彼も私ももう50代のおじさんになっちゃいました。
ナイジェル・ケーボンNigel Cabournは一応デザイナーという肩書きですが、
普通のファッションデザイナーとはちょっと違います。
英国軍服をはじめとする欧州のビンテージウェア、
二十歳そこそこの頃から集め始めたそのコレクションはなんと4000点以上、
一点ものの貴重なビンテージウェアを顕微鏡レベルまで解析し尽くして、
決して手抜きはせずに、オリジナル以上のウェアを作る。
流行とは一線を画す。
というのがナイジェル・ケーボンの基本姿勢です。
だから、ほとんどの商品には、先述のようなストーリーが付きます。
……と、話せば長いので、また機会を見て、おいおい話します。
シャツも、ニット地ジャケットのキャンペーンと同時開催です。
(だって会社が同じなんですもん)
オーダーシャツも\3,000 offします。
対象は概ね通常価格13,650円以上のいい生地で、これでも200柄以上あります。
(具体的な対象品番は売場でご確認下さい。)
実施期間もニット地ジャケットと同じで、
ファクトリーの受注期間は、9月16日(金)から10月2日(日)まで、ですが、
店でのオーダーの受付は明日9月10日(土)から開始します。
シャツを作ろう!!という呼び掛けは春夏期は盛んにやるのですが、
秋冬になると、我々も他のものを売るのに躍起になってしまい、
シャツまでなかなか目が届かなくなります。
この3,000円offのイベントが終わると、
オーダーシャツのイベントは春まで当分予定がありません。
ですので、秋冬にオーダーシャツを作ろうっかな、とお考えの方は、
是非このイベントをお見逃しなく、
どうぞこの機会をご活用下さい。