イベント。靴を作ろう!!~福澤諭吉のシウーズを作ろう。いつもの割引もあり。例年よりも前倒しで4/29(金)より開催します。

野澤屋100年+ジャック50年、合計150年ということで、
今年の「靴を作ろう!」は150年前に福澤諭吉が紹介したシウーズを特集します。

今回の特集が、このシウーズに至った経緯については、最新の倶樂部余話【403】をお読みください。

内容はPOP画像のとおりです。
1.シウーズ(サイドゴアブーツ)に限り、定価の7,700円offの特別価格38,500円で承ります。
2.すべてのオーダーシューズは5,500円offのキャンペーンプライス。
3.リペアも15%off 。

いつもよりも前倒ししたのは、5月に売上が欲しいという事情のため、
ぜひこの機会に、シウーズ、作ってください。


今年のことは今年のうちに。出来上がり紹介、いろいろ。

今年最後の記事は10月から溜まっている出来上がりの紹介で締めましょう。

シャツから。

左。Mさんから、カリビアンコットンsilver100/2Gのシャンブレー白無地、
お仕事用の1枚、なんでもないシャツのようで、細い首に長い腕、更にいかり肩の補正、とオーダーでないとできない仕様です。
右、撮影クルーのHさん。黒の大きいギンガムもカリビアンコットンsilver100/2Gの生地。
衿はワイドでも一番ポイントの小さい、ショートワイドの選択です。

2枚ともIさんからのレディースのオーダー。
同じスタンドカラーのように見えますが、
左の白のシアサッカーは、新型のバンドカラーでスタンドカラーよりも低い台衿です。
右、リバティプリントはきのこの柄です。

レディス、Iさんからのご注文は、紺無地のビエラ(薄いネル)。
台衿とカフスの裏側にプリント柄の別布を施しました。

こっちもIさん、男性の別人物です。とろふわの生地がお好みで、
左、カリビアンコットンsilver100/2Gのドレスピンオックスのブルー。
右、伊アルビニのドビーストライプのブルー。どちらも控えめな光沢感があります。

2枚ともSさん。
左、伊トーマス・メーソンのギンガム、黒は意外に珍しい。Sさんはホリゾンタルワイドがお得意です。
右は、インディゴのバイオウォッシュ加工。newセミワイドのBD版。ボタンは色々考えた末に白にしました。大正解。

リンクルフリー・フェアに乗って、Iさん(これまた別人の元大学の先生、どうしてうちはIさんばかりなの?)。
グレーのツイル無地です。このくらい濃くないとちゃんとグレーに見えないんですね。


Sさんからリペアの依頼。衿とカフスの交換でクレリックシャツに再生です。
右、懐かしの黒ラベル。11年前に作ったシャツです。データが残っててよかった!

トラウザーズ。

どちらも鎌倉シャツさんのトラウザーズを取り寄せました。
左、Fさんからはネイビーの綿パン。今まで洗えなかったここの綿パンでしたが、今シーズンから洗い可となりました。
右、Mさんからグレーのウールトラウザーズ。冬物というにはちょっと薄手です。

スーツとジャケットです。

岐阜のHさん、勤務先の横浜との往復の途中に立ち寄っていただきました。
葛利毛織の定番サキソニー、青みのあるダークグレーの無地です。
細身の体型ゆえの悩みでお尻が貧素に見えないようにとアウトの1タックで仕上げます。


当社の顧問会計士Yセンセから決算時に呼び出されて、何事かと思ったら、スーツ2着のご注文でした。
左はハリソンズの夏物SeaShell。シワにならない麻、として好評のテンセル混リネン素材。
こういう素材はイタリアが得意でしたので英国製というのはチョット珍しいです。
右は、同じく英ハリソンズの秋物の定評素材、プルミエ・クリュ。
ワインの用語からなぞらえた仏語ですがれっきとした英国素材。11オンスの軽めの生地で
99%のS100’sウールに1%のカシミアを混ぜてます。
杢のブルーグレーで2インチ角のプロックチェック。


千葉県からやってきてくれたYさん。
何の変哲もないグレーのヘリンボーンに見えますが、
これこそ超ヘビー級18オンス(560g)、スコットランドのロバットツイード、
ブランドはPorter&Harding,商品名HARTWISTであります。
あまりの重さと緑系の色柄ばかりという偏りに従来はマニア受けの生地と考えられてきましたが、
昨年カラーリングがリニュアルされ、グレー系やブルー系が増えたことから、
ハリスツイードやドネガルツイードでは飽き足りない方々に少しずつ注文が入り始めました。
手で持てば確かに重たいですが、アルデックスの仕立てだと、肩ではなく首の後に服の重心が乗るので、
重さを感じずに着られます。


Sさんのご注文は、バラケ生地の中からのグッドチョイス。
伊ロロ・ピアーナの濃紺無地です。綾織なのに上品な光沢があり、
イタリア物らしい柔らかな印象があります。



スリーピースでのご注文は、Kさん。やはりバラケ生地の中から、
伊カノニコの2インチプロックの紺無地です。ダーツが入ってもチェックの柄合わせはバッチリ、
那須夢工房の制作です。

最後は靴です。
Sさんの就職祝いに叔父のKさんがプレゼント。靴とベルトのセット、2足です。

黒のダブルモンクはドレス仕様で革底に。
ベルトも30mmのドレスタイプ。

もう一足は少しカジュアルに。ダークグレーのベースにネイビーをコンビにしたサドルシューズ。
ラバーソールにスリットウェルトのダブル巻き。
グレーのベルトも35mmの太いタイプにしました。
今日の最終便で4点がようやく全て揃いまして、一安心です。
この2足をいろいろと違えたKさんの思いがおいごさんのSさんに伝わりますように。

さて、明日は、アポのある一組だけをお相手したら、13時で閉めますので、
実質年内の仕事はほぼ今日ここまで。
今日は私の誕生日、今夜は帰省している孫にお祝いしてもらいます。

新年は1/4(火)より営業します。
良いお年をお迎えください。


出来上がり紹介。いろんなものが仕上がりました。

この辺りで一度やっておきましょう。文末に、特別情報を載せます。


まずはニット。これ私のオーダーしたセーターです。
前回4月の金谷・And Woolさんへの移動ショップのときに注文したもの。
肉厚でしかもカシミアのようなぬめり感のあるタートルが欲しくて、
ラムズウールを3plyして編んでもらいました。
一度着てみたかったマスタードの色を選びました。

最大の特徴は、タートルの部分、変わったケーブル編みになってるでしょ。
これ、ノーマルなケーブル編みをわざと裏向きにして見せています。
前身頃と後身頃をつなぐ肩線のジョイントが手仕事らしい細やかさが伺えて、嬉しくなりました。
かなり満足してます。


サイドゴアブーツはHさんのご注文。トゥにはメダリオンを追加しています。
ソールは、クレープソール。ワラビーなんかでおなじみの生ゴムです。
多分当店では初めての選択かも。

続いてシャツ。

静岡から山梨に引っ越されたMさん。袖口にMの刺繍があリます。
久々のご来店です。中部横断道でアクセスが良くなったのが理由でしょうか。
2枚とも衿腰低めのスタンダードBDで、左は伊カンクリーニのグレー無地、
右はソメロス(ポルトガル製)のブルーのシャンブレー織り。


コーデュロイのシャツはNさん。ワインレッドとブラック、
どちらもナポリカッタウェイ、通称Fィナモレ衿、の
衿の高いカラーです。
ワインにはマーブル釦を、黒には黒蝶貝を施しました。


レディスです。緑のシャツが欲しい、というKさんの熟考の一枚。
クレリックで小さいラウンドカラー、という選択、正解でした。
袖口は白にしないで、という選択も、送りバント的なグッドな貢献です。



オーバーシャツ、Sさんから。グレーの綿ビエラ(薄手のネル)で羽織りのシャツを作ってみました。
オプションフェアを活用して、腰の両ポケット、ナットボタンの黒、背中のハンガーループ、を入れ込みました。


ハリスツイード、濃いブルー(紺じゃなくて)のヘリンボーン、で、ジャケットのご注文はAさん。
一緒に仕上がったオックスフォードのBDシャツと組んで撮りました。

さて、以下の2つは、出来上がり紹介、ならぬ、出来上がらなかった紹介、です。
一つは私の発注ミス、品番を間違えて違う生地を頼んでしまったもの、
もう一つは、生地を頼んだ直後に、やむを得ない事情でお客様からキャンセルが入った生地です。

まずこちらはハリスツイード。濃いブルー(紺ではない)の無地。

2,0mですので、ジャケット用です。
この生地に限り、通常価格より11,000円引きでお作りします。
ジャケットですと、値引き後の価格が61,600円~、となります。

もう一つがこれ。

ベンタイルのオリーブ。英海軍が開発した、海上に墜落したパイロットが20分沈まないための服地、それがベンタイルで、
この生地はそのライセンス品で日本製です。綿100%・強撥水性あり。1.8m。
ジャケットまたはトラウザーズ、に仕立てます。
これは通常価格から6,600円引きで作ります。
ジャケットですと48,400円~、トラウザーズですと24,200円~、となります。

当然ですが、どちらも、先着1着限り、です。
ここの記述までたどり着いた方だけが得られる特典です。

 

 


出来上がり紹介。そろそろ秋を視野に入れた品々が仕上がってきました。

秋冬物の入荷が続々と予定されているので、その前に出来上がり紹介をしておきますね。

靴を作ろう!のキャンペーン終了間際に駆け込みで入ったご注文から。
まずKさんのサドルシューズ。

黒同士、スムースとスコッチの革違いでコンビにしました。
ウェルトはストームやスリットにはしないでおとなしめに、
リブはかかとへのダブル巻きで、少しだけずっしり感を出しました。
スコッチの型押しでベルトもお揃いで作りました。


Sさんは宮城デンのVチップ、前回と同じモデルで、色違いでバーガンディ(赤茶)のご注文です。
前回同様に、スリットウェルトのダブル巻き、ソールはタフソール、です。


キャンペーンの最終日7/31にHさんから入ったオーダー、
外羽根のホールピーススタイル、革は英国製のスウェード(スーパーバック)に、
キャップトゥだけエナメル、というコンビ仕様です。

Dウィズで甲も薄いので、甲ベロ(タン)にスポンジを入れ、
ヒールも5mmアップ、さらにピッチドヒールで、シュッとさせてます。

9/2に届いたのがこれ。

わかんないですよね。ジョン・スメドレーです。
すべて秋冬モノのメリノウール、メンズとレディスも入ってます。
4月に顧客に呼びかけて、集めた注文の分だけの入荷です。
一般販売は予定がありませんが、品番によっては取り寄せも可能ですので、
ご希望の方はお問い合わせください。
これらの入荷分は本日見えたY子さんですべて引き渡しが完了しました。


この帽子は、ご主人のジャケット生地の余りで、奥様がご注文の中折れハット。
生地はスコットランド・ロバットミルによるポーター&ハーディングのハーツイストです。




 

秋に長く着られる素材で、ブルーのジャケットを、というご要望はMさん。
オススメした素材は、英W.Billのフェニックスです。
秋冬のジャケット生地ですが、生地の厚さがスーツと同程度なので、かなり早い時期から着られること、
そして、W.Billはスーツ生地よりもジャケット生地のほうが得意で、他社にはないいい色柄があること、
なんかがおすすめした理由ですかね。
この色も寒色のブルーですが、杢調で彩度をかなり下げているので夏っぽさを打ち消しています。


チャコールグレーのスーツ。Fさんから。
葛利毛織のロングセラー、super140’sフランネル、です。
フランネルなのに軽量で動きやすく、ツヤ感もある、という、
過去十数年にわたり、多くの方にお勧めしてきました。
冬よ来い、早く来い。

今回はここまで。えっ、シャツはないのか、って、
はい、エコノミーサービスの前半の分がまもなく届きますよ。

 

 


出来上がり紹介を続けます。シャツと靴。

出来上がり紹介を続けます。
まずシャツ。


ダイエットに成功し、大きく体重を落としたKさん。
持ってる服がみんなブカブカになって…。まあ、セミリタイアしたので、
スーツやシャツはそれほど着なくなったんだけど、
それでも葬儀やお通夜のための白シャツだけはちゃんとしたものを持ってないと困るので、
とりあえず、とっても普通の白シャツを一枚作ります。
ということで、リンクルフリーのピンオックスの白無地で、
レギュラーカラーの、いい意味でとても普通のシャツが一枚出来上がりました。
これでいつ何があっても一安心ですね。


白シャツ3枚のご注文はIさん。
左(上)、カリビアンコットンsilver 100/2Gのピケ。ホリゾンタルワイドの衿をボタンダウンにしました。
中、シワになりにくい加工をした麻100%の白無地。同様にホリゾンタルワイドのボタンダウンですが、
ボタンをマーブルボタンにして、着丈も短くして裾出しにも対応、と変化をつけました。
右(下)、シアサッカーのコットン100%。ラージラウンドカッタウェイというリゾートっぽい衿型。着丈も短く裾出し対応です。
実は、こういう、3枚がいろいろと仕様指示が異なるというご注文は、
間違いが起きやすいので、一番気を使うオーダーです。無事にお届けできてホッとしてます。


トゥとヒールカップにブローグを施したモンクストラップ、ラストの回転待ちで遅れていたOさんのもう一足です。
仏アノネイのブラック。キメの細かいカーフは持っただけでしっとりと手に馴染んできます、いい革ですね。

Nさんの今年のオーダーはこちらが一押ししている新型ローファーをお勧めしました。
27の4E,というサイズにしては、シュッとした感じに仕上がってますよね。
黒っぽく見えますが、茶系の中では一番濃いダークブラウンです。
そういえば、こないだチコちゃんで、お茶は緑色なのに茶色はブラウンなのはどうして、
っていうお題をやってましたね。私、これは知ってました。(つまんねぇ奴だなぁ…)


 


出来上がり紹介。靴を作ろう!!キャンペーンの仕上がりが続々と到着してます。

7月までロングランで展開していた靴を作ろう!キャンペーン、仕上がり品の到着が続いてます。


まずこれはレディス。
5月開催のトランクショーMIYAGIKOGYO FOR WOMENで受けた注文品がようやく仕上がってきました。
スコットランドの伝統靴ギリーはウイングチップの原型と言われるデザイン。
これをグレーとブラウンのコンビで仕上げました。女性モノらしく白の出し糸になっているので、
靴墨を使うときは注意しましょう。
Yさん、大変お待たせしました。

ここからはメンズの注文靴の仕上がりです。

カーセールスのMさんからダブルモンクです。
私がよく言うことなんですが、モンクストラップの靴には致命的なウィークポイントがありまして、
それは、ストラップ部分のベルトのほうが壊れると修理交換が難しいということ、
紐靴なら切れたヒモだけを取り替えればいいのですが、
モンクストラップはそこが壊れたらもう履けなくなってしまうわけです。
そのために、できるだけストラップを外したり留めたりという動作を避けたい、
ということで、金具の付け根にゴムを入れることをお勧めしています。
この靴も上の方のストラップにだけ、ゴムを入れています。



外羽根のプレーントゥはHさんの注文。4Eなのでデンのように見えますが、エッグラストです。
アメリカンなどっしり感を出すため、ストームウェルトのダブル巻きで、
よーくみてください、ハトメを表にしてあるんです。


こちらもアメリカンな外羽根のプレーントゥ。IさんもFという幅広サイズです。
型押しのステア革、この色は2足目のリピートです。
つま先ゴムはつま先だけ減りやすい人にお勧めしています。


カーディーラーのKさんからは、
チャッカーブーツなんだけどドレスシューズとして仕事で使いたい、
というご要望。
なので遊びを廃してシンプルなビジネスタイプに仕上げました。
ありそうでない、こういうオーダーは、オーダーならでは、大変嬉しいですね。


ドクターOさん、2足のオーダーのうち、まず一足が届きました。
余談ですが、一人で2足同時オーダーの場合、ラストの有効活用(回転待ち)のため、
同時には仕上がらないのです。
先に届いたのは6月に発表した新型ローファー。これをクロではなくてネイビーでやったところがうまいところ。
クロよりも優しい感じになりましたね。

靴はお盆休み明けにまだまだ届きます。