このあたりで、出来上がり紹介、です。
コレ出しとかないと、全然仕事してないみたいに思われちゃいますから。
まず靴から。キャンペーン「シウーズを作ろう!!」に賛同していただいたサイドゴアブーツが続々と。
ドレスっぽくなくチノやデニムに合わせたいNさんのご注文。
茶色の型押しステアの革を使い、ストームウェルトのダブル巻きで、
ドスンとしたイメージを付けました。
反対にAさんは、スーツにも着られるドレス仕様で、ということで、
装飾を配したシンプルなスタイルに。
つま先の減りやすい方なので、革底ですがつま先にゴムを配置しました。
Hさんも基本はドレススタイルですが、一工夫しまして、
ストレートなブローグとメダリオンを追加しました。
ストームウェルトダブル巻きも加えて、オフタイムにも使いやすいようにアレンジしています。
絶対滑りたくない、というご要望から、宮城興業オリジナルのタフソールを付けました。
こちらは修理靴。カカトの内側の補強とヒールの付け替え、Hさんから。
大事に履いてくれて嬉しいです。
シャツに行きます。
上の2枚、不動産会社社長のNさんはトーマス・メイソンの生地がお気に入りです。
アリソデナサソなブルーとネイビーのブロード2色。
オプションフェア期間中でしたので、白蝶貝、スプリットヨーク、脇ピース、を無料でお付けしました。
下の白は、電力会社のIさん。婚礼に使いたいとのことで、
カリビアンコットンのマイクロヘリンボーンの白の生地を使い、
剣先がやや開いた角度のあるスチュワートレギュラーの衿にコバステッチ、
白蝶貝の二重タライ釦、共布のポケットチーフ、左袖にイニシャル刺繍、と、
おとなしいけどちょっぴり気取ってみました、風に仕上げてます。
二枚ともレディスですが、別人です。
左、Iさんは、先月のOさんと同じくシアサッカーのオリーブ。やっぱり写真だとグレーに見えますね。
ラウンドカラーの衿裏とカフの裏にブルーの別布を配しました。
そしてちょっとアウトドアっぽく、マーブル釦。オプションフェアを使いこなしたアイデアです。
右は、Kさん。このブルーは伊カンクリーニの無地調極小刷毛目格子。
ショートレギュラーの衿型に、白蝶貝の二重タライ釦、共布のポケットチーフをオプションに。
Sさん、生地違いで同じ仕様2枚。左はお馴染み100/2ブロード。右はピケストライプ。どちらも定番。
フィナモレ調の高い衿のカッタウェイワイドにナポリ風ダブルカフス。
南イタリアのジローラモさんを意識しましたか。
定番のピンオックスで、ロングセラーのボタンダウン。
とってもふつーのシャツです。こういうオーダーが入ると、ホッとしますし、
嬉しいです。バンカーのSさんから。
エミネントのコットンパンツにオーダーが入りました。
Cさん、女性ですが、メンズ仕立てです。
生地は伊ロロピアーナ、グレーの綿ツイル。水洗いできる仕様にしました。
仕上がりはいいのですが、納期がかかるのがマイナスポイント。これも7週間かかりました。
別珍です。Nさんの持ち込み生地で、お仕立てだけの承りです。栃木県の那須夢工房で仕立ました。
生地は磐田市福田(ふくで)のコーデュロイハウスで求められたもの。
ここでは、コーデュロイや別珍の生地を切り売りしています。
私も何度か行って生地を買ってます。びっくりするぐらいの価格で買えます。
コーデュロイハウス、ここです。
スーツが最後になりました。Fさんからの注文は、夏物で濃いめのグレー無地。
いろいろの候補から、葛利毛織の221g/m,毛100%のライトフレスコで、
杢じゃないソリッドなダークグレーの生地を選びました。
この生地のチョイス、我ながら満足してます。
杢のチャコールでは出ない夏物の清涼感がうまく出てます。仕立はアルデックスです。
皆様、ご用命、ありがとうございました。