入荷超速報(仮)。今日から秋体制に切り替え。なので今入荷している新商品をばっと簡単に羅列しておきます。

実質的には今日から秋の体制に切り替えます。

いろんなものが実は届いていたり、もうすぐ届くのですが、
必ずしもお見せしたい順番に都合よく届くというものでもないのです。

で、入荷速報は、紹介したいもの、急ぐものを優先して、写真を撮って、解説を付けて、順次掲載しますが、
ここでは、今届いているものを取り急ぎ順不同で、簡単に紹介しておきます。

☆フィルメランジェ。長袖ハイネックのTシャツ。単独でもまたインナーとしても使えます。

☆新ブランド、オックスフォード・ブルー。到着しました。英国バーミンガムの自社工場で作る、ワックスドコートやキルティングジャケット。男女あり。海外で見つけてきた商品で知名度は低いですが、自信ありのファクトリーブランドです。

☆ジョナサン・リチャード。アイルランドから届いたのは、当店特注のウール無地のネクタイ。長さも幅も当店指定です。

☆クッシェンデール。アイリッシュウールのストール。当店別注サイズでキーワードはOne Third。

☆アランセーター。衿付きのカーディガン(アラン・レジェンド)は5色とも完納しました。出来るだけ早くWEBにも在庫が載せられるように現在準備中です。

☆もう一社からアランセーター。丸首プルオーバー(オモーリャ)は、一部がすでに成田まで届いています。9月10日頃には販売スタートできる見込みです。

☆ジェイミーソンのフェアアイルセーター。今年は早期展開ができそうです。成田からの通関を終えたようですので、これも9月初めには店頭に並べられるでしょう。

☆ドレイクスのネクタイ。今日届きました。新作約30本です。

☆無地セーター。英国イングランドはスメドレーのメリノウール、
スコットランドのホーウィックニットのカシミアとメリノ、どちらも9月初めの入荷です。男女とも。

☆ジャケット生地の見本が続々到着してます。
ハリスツイードの生地見本も届きました。
今年一押しは、北ウェールズ出身のマーチャントW.Bill。
薄手のウール生地やシェットランドウールなど、冬へ向かう前の時期(実はこれが意外に長い)に重宝するジャケット生地です。

☆スーツ生地は、ドーメル、ハリソンズ、葛利毛織、の定番生地がリセットされました。

☆新作ではないですが、シャツやパンツの定番も色サイズのリセットを進めています。

と、こんなところです。

さあ、いよいよ、今日から気持ち切り替えて、

秋、始めます。


イベント案内。60ブラック・コレクション。ブラックスーツを6万円で作ろう! 7月末まで。

当月の倶樂部余話【321】を受けて、
ブラックスーツ(略礼服)のイベントです。

15ss_formalfair_2

当店の決算は7月なのですが、もうちょっと売り上げを稼ぎたいので、
普通は値引きをすることのないフォーマル生地を対象に、おきて破りのキャンペーン、
題して「60ブラック・コレクション」です。

ションヘル織機のスロークローズ、葛利毛織のクロ生地を、
7月末までのオーダーに限り、
6万円(税別)でお作りします。
(ファクトリーはバジェットライン)

一口に黒無地といっても、季節や織り方、つや出し、でいろいろあります。
10数種類を用意しましたので、用途に応じて選んでください。
フォーマル向けのモノだけでなく、ビジネススーツ対応可能な生地も含んでいます。

納期は4~6週間、と普段よりもやや長めに頂戴します。
また一部のオプションは別途有料となります。

7月中に15着の受注が目標です。どうか是非ご協力を。
よろしくお願いいたします。


服地の紹介。葛利毛織から、春夏モノの スーツ・ジャケット生地が揃いました。

葛利毛織から、 春夏の生地揃いました。

尾州産地(愛知県一宮あたり)に今でもわずかに残る
旧式のションヘル織機でスローに織られた、
ジャパンメイドならではの優しい服地です。
その風合いから、ビンテージ服地、とも呼ばれます。

①無地
15ss_kuzuri_suit11_2 15ss_kuzuri_suit12
【キッドモヘア混】16色/CA
 
【タスマニアウール・ナチュラルストレッチ】7色/CY
【super120’s】10色/YT
【ブリティッシュモヘア】3色/YT
【super140’s】5色/WT
【キッドモヘア、ウール&シルク】4色/WT
【super160’s】2色/OT

②柄物
15ss_kuzuri_suit21 15ss_kuzuri_suit22
【タスマニアウールブレンド】10種/CT
【キッドモヘア混】12種/CA
【はっ水ストレッチウール】12種/CY
【super120’s】8種/YT
【super140’s】7種/WT

③ややざっくり目のシリーズ
15ss_kuzuri_suit31 15ss_kuzuri_suit32
【通年対応・ションヘル・フロンティア・ウール】11種/CY
【3PLYポーラ・エアウール】9種/YT
【キッドモヘア・トニック】11種/YT

④クールサマー
(ポリエステル混紡の盛夏対応素材・「奈津井さんのスーツ」)
15ss_kuzuri_suit41 15ss_kuzuri_suit42

⑤ジャケット&トラウザーズ
15ss_kuzuri_suit51 15ss_kuzuri_suit52

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同じ生地グレードでも
価格は縫製ランクによって異なります。
(バジェット、クオリティ、クラシック、の区別については、こちらをご参照ください)

オーダースーツ屋さんでよく見るぶ厚い生地バンチのままですと、
生地の違いが分かりにくいので、
当店では、一枚ずつばらして台紙に張り付け、こんな形にしてお見せしています。
この作業、結構手間暇かかるんです。


服地の紹介。ドーメルの春夏もの。ご自慢のアマデウスのシリーズ、スーツとジャケットです。

パリから見た英国、
ドーメルはフランスの会社ですが英国服地を得意とします。

【トロピカルアマデウス】
ドーメルの名作アマデウスの春夏版です。
アマデウスの売りの、色っぽい色柄と光沢感のある仕上げ、
は、しっかりと継承しています。
15ss_amadeus1

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↑ミッドナイトネイビーの無地

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↑シャドゥなチェック柄の紺

スーツ価格、クオリティラインで113,000円(税別)です。

【アマデウス365/ジャケッティング】
365は通年着られることを意味しています。
270g平織の肉薄感が便利に使えるジャケット生地、
今季初登場の素材です。

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15ss_amadeusjacket21

15ss_amadeusjacket22

ジャケット価格、クオリティラインで87,000円(税別)です。


春のスーツキャンペーン。今年は「ションヘル・フロンティア」。通年物として人気の高い英国のフロンティアを、尾州のションヘル織機で織ってみました。

英ハリソンズのフロンティア(説明はこちら)、
平織300gという他所にはない素材ですが、
私があんまり褒めちぎっているからでしょうか、
(まさかそんなわけない…)

「そんならウチでも織ってみましょう」と、
おなじみの葛利毛織さんが同コンセプトの服地を提案してきました。

無地+無地調(ピンヘッド)7品番
15ss_kuzurifr1
ブラック、ネイビー、チャコールグレー、ダークグレー、ライトグレー、
ピンヘッドネイビー、ピンヘッドチャコール。

日本の気候に配慮して270gと、少しだけウエイトを落としましたが、
葛利さんがやると、何しろ織機が旧式のションヘルですから、
スローにふんわりと織ることができるわけで、
本家フロンティアよりも動きのいい生地に仕上がってくれたのです。

これはうれしい、と、私はこの生地を勝手に「ションヘル・フロンティア」と名付けて、
この春のキャンペーン服地として、推奨することにいたしました。

ストライプ6品番
15ss_kuzurifr2
ストライプの間隔3種で、それぞれ紺とグレーあり。

平織270g、いい意味で季節感を消し取り、どのシーズンでも見栄えのする生地感です。
真冬はちょっと寒いかも、真夏はちょっと暑いかも、ですが、
それ以外の9-10か月は無理なく通用します。
また、耐久性もあり、しわになりにくい、というのもありがたいです。

スーツの仕上がり価格で、
バジェット仕様で 69,120円(税込)~
クオリティ仕様で 89,640円(税込)~、です。
ともに納期約3週間。

普段はスーツを着ないのでこの一着ですべてを済ませたい、という方にもおすすめですし、
あるいは、長期の出張を一張羅で通したい、なんていう時にも最適です。
困ったときのフロンティア、ニッポンバージョンの登場です。


出来上がりました。フィナンシャル・ストライプのスーツ、仕立て上がり第一号です。

今年のスーツ生地の別注、フィナンシャル・ストライプ、
最初の一着は、当然私、野沢であります。

本日到着です。

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衿付きのベストを合わせたスリーピースで作ってみました。
ネクタイもフィナンシャル・ピンクで英国に別注したオリジナルのタイです。

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はい、こうやってFTを読む(ふり)、というのがやってみたかった……

ということで、残り6着となっています、この生地です。
9/1の記事を以下に再掲します。

(9/1の記事
「今年のスーツのテーマ、フィナンシャルストライプの生地が出来上がりました。」)

今年のスーツの別注素材、フィナンシャルストライプの生地が仕上がりました。

倶樂部余話(No.311 フィナンシャル・ストライプ) で紹介していますが、
もう一度説明します。

「ロンドンの金融街シティを闊歩するビジネスマンたち。
彼らがこぞって小脇に抱えているサーモンピンクの新聞、
それがフィナンシャル・タイムズ(FT)である。
中には、あたかもFTとコーディネートをするかのごとく、
サーモンピンクを差し色にしたストライプのスーツを着ている者までいるという。
そんなスーツの柄を人はいつしかフィナンシャル・ストライプと呼ぶようになった」

というのが、フィナンシャル・ストライプの由来。

でも英国生地をいろいろ探しても、コレッという生地が見つかりません。
ならば作ってしまえ、と、葛利毛織に別注しました。

14fw_suit_ft3

14fw_suit_ft2 14fw_suit_ft4_2
super120’sのチャコールグレーをベースに、
わざわざこの生地のために染色したサーモンピンクの糸を二本撚りにして差し込みました。
地味過ぎず派手過ぎずの絶妙なところをストライクで当てたと自負しております。

葛利お得意のションヘル織機によるスローな織りですので、
ふんわりとナチュラルに動きがあり、全身へのフィット感は折り紙つきです。
270g/mという軽さですから、秋口から晩春まで長い期間で着用できます。

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世界でもありそうでないというこの生地、
一反(約50メートル)だけの別注ですので、だいたい16着分となります。

価格です。
一般的に最も注文が多いだろうと思われるシングルブレストの上下(ツーピース)、
当店で言うところのクオリティライン(縫製はアルデックス)の仕立てで、
99,360円(税込)です。
ダブルブレストやスリーピースも、もちろん可能ですし、
縫製工場によっても価格は異なりますので、お問い合わせください。
レディスもできます。

今までも何度か生地の別注は仕掛けてきましたが、ずっと無地ばかりでした。
今回は初めてストライプものに挑戦です。
だからこそ、色や太さ、幅、など、何度も見本出しを試して
慎重に検討を重ねてたどりたいたのがこの柄です。

ストライプのスーツを一着持つのなら、この柄はお勧めです。

生地押さえだけでもご予約を承りますので、早めのアクションをお願いいたします。