今年のスーツのテーマ、フィナンシャルストライプの生地が出来上がりました。

今年のスーツの別注素材、フィナンシャルストライプの生地が仕上がりました。

倶樂部余話(No.311 フィナンシャル・ストライプ) で紹介していますが、
もう一度説明します。

「ロンドンの金融街シティを闊歩するビジネスマンたち。
彼らがこぞって小脇に抱えているサーモンピンクの新聞、
それがフィナンシャル・タイムズ(FT)である。
中には、あたかもFTとコーディネートをするかのごとく、
サーモンピンクを差し色にしたストライプのスーツを着ている者までいるという。
そんなスーツの柄を人はいつしかフィナンシャル・ストライプと呼ぶようになった」

というのが、フィナンシャル・ストライプの由来。

でも英国生地をいろいろ探しても、コレッという生地が見つかりません。
ならば作ってしまえ、と、葛利毛織に別注しました。

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super120’sのチャコールグレーをベースに、
わざわざこの生地のために染色したサーモンピンクの糸を二本撚りにして差し込みました。
地味過ぎず派手過ぎずの絶妙なところをストライクで当てたと自負しております。

葛利お得意のションヘル織機によるスローな織りですので、
ふんわりとナチュラルに動きがあり、全身へのフィット感は折り紙つきです。
270g/mという軽さですから、秋口から晩春まで長い期間で着用できます。

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世界でもありそうでないというこの生地、
一反(約50メートル)だけの別注ですので、だいたい16着分となります。

価格です。
一般的に最も注文が多いだろうと思われるシングルブレストの上下(ツーピース)、
当店で言うところのクオリティライン(縫製はアルデックス)の仕立てで、
99,360円(税込)です。
ダブルブレストやスリーピースも、もちろん可能ですし、
縫製工場によっても価格は異なりますので、お問い合わせください。
レディスもできます。

今までも何度か生地の別注は仕掛けてきましたが、ずっと無地ばかりでした。
今回は初めてストライプものに挑戦です。
だからこそ、色や太さ、幅、など、何度も見本出しを試して
慎重に検討を重ねてたどりたいたのがこの柄です。

ストライプのスーツを一着持つのなら、この柄はお勧めです。

生地押さえだけでもご予約を承りますので、早めのアクションをお願いいたします。


企画商品のご案内。「奈津井さんのスーツ」2014version。昨年度の好評を受けて2年目の提案。真夏にノーネクタイで着られるスーツを本気で考えました。

昨年の好評を受けて2年目の提案となります、「奈津井さんのスーツ」です。66,960円(税込)。
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きっかけは「倶樂部余話」【293】に書いたとおりなのですが、
ともかくも、震災後のクールビズへの対応に真剣に取組んだことが評価されたのでしょうか、
おかげさまで多くの方からご支持をいただきました。

気を良くして、今年も2014年版を提案いたします。
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末尾「続きを読む」以降に昨年度の生地を貼り付けましたので、
詳しい説明はそちらをお読みいただくことにしまして、
2014年版として昨年と変わったところをここでご案内します。

☆生地
昨年同様に生地は3種に絞りました。一つは昨年と同じで、ほかの2種は新柄です。

①紺のバーズアイ(ピンヘッド)
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現物サンプルをこの生地で作ったことが理由だったのか、
昨年一番受注が付いたのがこの生地でした。
幸い、葛利さんが今年もリピート生産をしてくれたので、
今年も提案できることになりました。

②シャドーマイクロストライプのネイビー
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今年の新しい生地です。
動きやすく、通気性がよく、しわにならない、という、ハンドリングしやすい素材です。
紺色はかなり濃いめの紺に設定しました。
ホントに細いシャドーなストライプなので、ほとんど無地モノと同じ感覚で使えます。

③シャドーマイクロストライプのブラック
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これは②の色違いです。
クロですが、いまどきチョイ流行りの光のあるクロではなくて、光沢感のないツヤ消しのクロですので、
ま、限りなく黒に近いチャコール、といってもいいかもしれません。

☆価格
生地値、工賃、消費税、すべてが昨年と状況が変化しましたので、
昨年価格より少し上がりました。

特別設定価格66,960円(税込)です。
これは通常有料となる肩パットを抜くとか裏地を外す、などのこの仕様ならではの追加オプションを含んでいる特別価格です。

☆納期

駆け込み需要の影響でファクトリーが混んでいます。
ですので約4週間を頂戴しています。
また、ゴールデンウィークが挟まりますと、もう少し日数をいただく場合もあります。

夏でも上着を、ノータイでも上着を。
どうかご検討下さい。

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以下は、昨年の掲載記事の転載です。

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再掲載:増税前の駆け込み支援企画。スーツを作ろう!~「駆け込めフロンティア」。季節感を感じさせないロングセラーのこの英国製服地92柄。8%直前を記念して88,888円(税込)。男女とも。3/31まで。

3月になりましたので、もう一度掲載します。

スーツの企画、「駆け込めフロンティア」です。

お待ちしてます。

以下再掲。———————————

赤い生地バンチでおなじみ、英国「ハリソンズ・オブ・エジンバラ」。

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数多い生地コレクションのなかでは、それほど最高級というランクではないのですが、
当店ではダントツの一番人気を誇る生地が「フロンティア」です。

平織りの10オンス(300g)という、よそにないユニークなスペックで、
いい意味で季節感のない、本当に12ヶ月着られる重宝な素材です。

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着ていくごとに味わいの増す英国服地らしいハリとコシ、シワが残りにくい抜群の回復力、
私の持っているスーツのなかで年間に一番着用回数が多いのが実はフロンティアでして、
私は、常々、困ったときのフロンティア、と言っています。

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92種ある色柄は、紺無地だけで10種類近くある、など、
どれも英国服らしいロングセラーな定番ばかりです。

どうです、駆け込みでスーツを作ろう、という動機にこれほどふさわしい服地もないと思います。

で、価格も工夫しちゃいました。

8%直前を記念して、3/31まで、88,888円(税込)です。
(ちなみに、4月からの価格は96120円です。)

男女とも、です。
(メンズのファクトリーは豊橋のアルデックスを使います。)
ファクトリーが大渋滞中ですので、5-6週間の納期を頂戴します。

どの季節に何を着ればいいのか分からなくなってしまう人、
これ一着で一年間すべてをまかなおうという人、など、
ビギナーからベテランまで、すべての人に勧められる一着です。

駆け込めフロンティア、ご用命のほど、お待ちしてます。


入荷速報。葛利毛織の春夏物コレクション各種の用意ができました。

私が毎年のように通う一月のダブリンの展示会は、業界では決してメジャーなものではないのですが、
それでも毎年現地で何人かの日本人の業界人に会います。
今年は超大物デザイナー、大御所T.K.氏をお見かけし、ちょっと驚きました。

そんな中で、偶然に知り合い、意気投合して何度か食事もご一緒できたのが、
某都内百貨店で紳士服のバイヤーとして名を馳せ、数冊のベストセラーも書かれているM氏でした。
彼の服地に掛ける豊富な知識と情熱は、凄まじいものを感じましたが、
英国やイタリアなど欧州の紳士服地を知り尽くしている彼にして、
尾州(愛知県尾張地方)に残るションヘル織機での服地、アレはすごい、と言います。
欧州では消え去ってしまった、まさに奇跡のような織機で、
日本人はもっと誇りに思うべきです、と語りました。

葛利毛織の服地はそのほとんどがションヘル織機で織られています。
この旧式でとってもスローな織機で織ると、
同じ糸を使っても、服地がふっくらと空気を含んで仕上がるので、
生地がとてもナチュラルにタテヨコ斜めに動いてくれて、
着心地の良い服地になるのです。

さて、M氏も絶賛の葛利のションヘル服地、
春夏物のコレクション、一覧で見られるようにいつもの「パタパタ」形式で並べ替えて、
準備が整いました。

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無地物、柄物、そしてポリ混の盛夏物、の3つに分類しています。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、じっくりとご覧いただければと思います。

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参考価格(シングル上下)、バジェットラインで62,000円~75,000円(税別)、
クオリティラインで80,000円~93,000円(税別)、
クラシックラインで110,000円~122,000円(税別)。


入荷速報。紳士服地、仏ドーメルの春夏物「トロピカル・アマデウス」(英国製)がリニュアルされました。

英国製の紳士服地なのになんだか色っぽい、というのがドーメル。
もともとフランス人に英国服地を紹介する商社ということから発足した会社ですので、
さもありなん、です。

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春夏物の定評素材、トロピカル・アマデウスが、2年振りにリニュアルされまして、
新しいパンチ(生地見本帳)が届きました。

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従来からマッターホルンブルーと呼んでいる明るめ紺系の色柄は相変わらず堅調ですし、
それに加えて、やはりチェック柄が注目です。

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シャドーで入った格子が美しい柄や、
グレー系のダークマドラスの柄などはジャケットとしてもお勧めです。

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これは、限りなく黒に近い紺無地。

経緯(タテヨコ)双糸x双糸のsuper100’sウール100%・8oz(240g)平織り、
という安心の素材、全76柄、

参考価格(シングル上下)、バジェットラインで88,000円(税別)、
クオリティラインで108,000円(税別)、
クラシックラインで130,000円(税別)。

なお、昨年に引き続き、この服地の売上げの収益の一部は、
南三陸市に桜の木を植える復興プロジェクト「キボウKIBOU.311」に貢献します。


増税前の駆け込み支援企画。スーツを作ろう!~「駆け込めフロンティア」。いい意味で季節感を感じさせないロングセラーのこの英国製服地92柄は、駆け込み需要に最適。8%直前を記念して88,888円(税込)にて。男女とも。3/31まで。

赤い生地バンチでおなじみ、英国「ハリソンズ・オブ・エジンバラ」。

Suit_frontier1

数多い生地コレクションのなかでは、それほど最高級というランクではないのですが、
当店ではダントツの一番人気を誇る生地が「フロンティア」です。

平織りの10オンス(300g)という、よそにないユニークなスペックで、
いい意味で季節感のない、本当に12ヶ月着られる重宝な素材です。

Suit_frontier3

着ていくごとに味わいの増す英国服地らしいハリとコシ、シワが残りにくい抜群の回復力、
私の持っているスーツのなかで年間に一番着用回数が多いのが実はフロンティアでして、
私は、常々、困ったときのフロンティア、と言っています。

Suit_frontier2

92種ある色柄は、紺無地だけで10種類近くある、など、
どれも英国服らしいロングセラーな定番ばかりです。

どうです、駆け込みでスーツを作ろう、という動機にこれほどふさわしい服地もないと思います。

で、価格も工夫しちゃいました。

8%直前を記念して、3/31まで、88,888円(税込)です。

男女とも、です。
(メンズのファクトリーは豊橋のアルデックスを使います。)
ファクトリーが大渋滞中ですので、5-6週間の納期を頂戴します。

どの季節に何を着ればいいのか分からなくなってしまう人、
これ一着で一年間すべてをまかなおうという人、など、
ビギナーからベテランまで、すべての人に勧められる一着です。

駆け込めフロンティア、ご用命のほど、お待ちしてます。