ドレイクスのタイ、追加。
春らしさがあふれてます。
そういえば昨日は静岡市での桜開花宣言が出ました。全国でトップだそうです。
世の中がどうあれ、ちゃんと桜は咲くのですねぇ。
自分たちそれぞれの仕事をまじめにちゃんとやること、
悼む気持ちとを持ちながらも、この時期、それに徹しましょう。
ドレイクスのタイ、追加で入荷した4種です。
春夏期らしい爽やかな色調のストライプです。
配色部分は色だけを変えるのではなくて、織り方にも変化をつけてますので、
立体的な高級感があります。
この生地について、粗っぽく言いますと、
蚕の繭からシルクの糸を生成するときに、
普通はすべてそぎ落としてツルツルにするのですが、
あえて、カラ(セリシン)を 残したままのシルク糸にして生地を織っています。
このため、ところどころに節や凹凸のある、
ちょっとザクッとしたワイルドな生地になっているのです。
ですので、シルク100%なのに、リネンやコットンのような面白い味があります。
ウールのスーツにも合いますし、
季節が進んでくると、リネンのジャケットなんかにピタコンのタイです。
今年初めて取り上げてみました。
こちらも12,600円です。
アイルランドから持ち帰りました。
アランセーターのふるさとアラン諸島で編まれたクリスハットCrios Hatsです。
手持ちの小さな鞄に入るのが5個が限界でした。
左から、パープル系、サックスブルー系、ブラック系、ラベンダー系、ピンク系。
\9,660。ワンサイズ、ただし、手編みなので個体差あり。
このカラフルなハットのベースになっているのは、
アランの男が使っているクリスCriosと呼ばれるベルト。
ベルトを編むのは女の仕事。足の指に引っかけて指編みで編まれます。
本来男のものであるこのベルトを、女も使えるようにと、
カットしてリング状にしたベルトの上下にニットでトップとフリンジを付け加え、
さらにクロシェ(かぎ編み)の装飾を足したのが、この帽子です。
考案したのは、アラン諸島の天才ニッター、マーガレット・ディレイン。
そう、ボストン帰りのこの人こそ、アランセーターの原型を作った
アランセーターの始祖でもあります。
これ、1940年の話です。
このストーリーは今もダブリンのショップ「クレオCleo」に伝わっていて、
70年たった今も、クレオで大切に販売されているのです。
別注していたタイが早めに仕上がりました。
ご覧いただくと分かるように、とてもドレイクスっぽいです。
それもそのはずで、ドレイクスが主力に使っているファクトリーのひとつ、
英国・東サセックス州のロバート・キート社Rebert Keyte Ltd.に織ってもらった生地なのです。
実というと、です。
秋に行ったネクタイの展示会で、
「さて今年もドレイクお得意の小紋柄のタイを発注しなくちゃ…」と思っていたところ、
なぜか、マイケル、この春物は小紋柄の商品に気乗りがしなかったのか、
ごっそりと提案から抜け落ちていたのでした。
「こりゃ、困ったぞ。ない、じゃ済まされないから、これは別注で作らなきゃ。」
ということで、フェアファクスさんと打ち合わせをしまして、
出来上がったのが、これらのタイです。大満足です。
なので、ドレイクスよりもドレイクスっぽい、というのは、ある意味正しい解釈ではあります。
製造の仕様は、春の88周年タイで好評でした、
大剣小剣の色違い切り替えのアイデアをまた採用しました。
他の部分の仕様も88周年モデルと同様に、
ドレイクスより上、を基準に丁寧に作ってもらいました。
ループの仕様もこのように。
大剣幅8.5cm、全長143cm、全6柄各4本ずつの限定生産。\8,925です。