出来上がり紹介。フェア期間中に受けたシャツが次々に仕上がってきました。

11月前半に実施したフェア期間中に受けたシャツが
次々に仕上がってきました。


不動産会社の代表Yさんのオーダー。
軽めのニットジャケットの中にノータイで裾出しのシャツ、ボトムはデニム、というスタイルのYさんのチョイスは、ドレスっぽい、と、デニムっぽい、の、両極端な2枚でした。
左はトーマス・メイソンの細番手ブロードのブルー無地。
このブルーの色は、ありそうでない色でして、実は隠れた売れ筋です。
右はインディゴ素材で極小のドット入り。仕上がったあとに製品洗いでブリーチしていまして、そのため到着が一週間遅れました。


六法全書が必携のNさんは、肌触りの柔らかな極細番手の生地を選びました。
左の白無地は、国産最高峰クラス、スビンコットンの160/2G(160番手双糸ガス焼き)。シルクよりすごいかも。
右は、イタリア製S.I.C.170/2(海島綿170番手双糸)のストライプ、うっすらグレーベースです。
ワイド系の衿型だとスーツのラペルに当たるのが気になるということで、いつもレギュラーの衿を指定されます。


レディスを2枚ご紹介。
左、Yさんのスタンドカラー。カリビアンコットン100/2Gのドレス向きオックスフォードで、ライトグレーの無地です。
せっかくのオプションフェアですので、白蝶貝、フライフロント(比翼前立)、袖口に銀のトカゲ、の3つを盛りました。
右は、OLのKさんから。3ply(三子糸)のオックスフォード素材で、赤x紺のタッタソール格子。
英国カントリーらしい素材ですが、ラウンドカラーで女性っぽさを出しました。白蝶貝とポケットチーフはオプションフェアならでは。


Hさんからはオフタイムのシャツのご注文。
左、トーマス・メイソンのオックス素材で大きめ柄のギンガム。
BDじゃ当たり前すぎて面白くない、というご意見から、フィナモレ調のナポリカッタウェイにしてみました。
右は綿ネル素材。この衿型、見たことないでしょ。
実はどんな衿でもボタンダウンにする、という画期的なアレンジができるんです。それを使って、ホリゾンタルワイドのボタンタウン、というものを作ってみました。

しかも前立のボタン位置を標準よりも2cm高くして、開き巾を狭くしています。
これ、大成功でありました。
カントリーっぽさを出すために、ボタンはマーブルボタンにしています。


高校の先生、Tさんは、柔らかくてしかもちょっと光沢のある感じの素材がお好みです。
カリビアンコットン120/2Gの最新品番2色、グレーとブルー
をチョイスいただきました。
衿型は、近頃最もご注文が多いNewセミワイドの衿型から、
衿先をくるんと丸くしたラウンドチップという衿です。
これだと王子様のようにならないです。

わかりますか。無地のようですが、細かーい亀甲紋の柄物です。


音楽ライブエンタメの会社にお勤めのMさんから楽しいシャツのご注文。
カンクリーニの赤いストライプに
ホリゾンタルカッタウェイのクレリック。
刺繍は衿(左側)にも入れられるんです、ギョーカイっぽく8分音符です。
袖口は白くしない、というのが成功の秘訣です。カフスまで白くしちゃうとバニーガールみたいになっちゃいますから。

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皆様、ご注文ありがとうございました。



出来上がり紹介。スーツと靴。

スーツの仕上がりです。

大学の先生からのご注文。
今までは割と重ため硬めの英国的素材が多かったのですが、
今回、バラケ生地の中から、伊Z社のふんわりした素材を選んでもらいました。
これぞイタリア服地、という感じの包まれるような感覚の生地です。
無地に見えますが、実はチェックです。

わかりますか。


焦げ茶のスウェードでサイドモンクストラップ、は、
中学の先生からのオーダー。
29.0cmでチゼルのラスト、と、過去最長記録を更新です。
比較のために左に置いた私の靴(宮城デン25cm)が子供の靴のように見えます。



月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。第386話「再放送まかり通る」。

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