オーダーハット・キャップ

誂える、の仲間に最後に加わったのが帽子です。
東京・世田谷に工房を構えるLiga Felizの上原さんに作ってもらっています。ハットもキャップも自在です。
生地は、ジャケット用の生地からどれでも選ぶことができますが、ジャケットを作った後に出た端切れを活用されて、ジャケットとお揃いでというご注文も多いです。
仕立ての価格は概ね1万円代前半で納期は3~4週間です。

開始当初から一番人気の六枚はぎキャップ。チェツク柄で作ると同心円状の面白い柄出しになります。
頭のテッペンがフラットでなく丸みのある形になるのも人気の理由でしょう。


六枚はぎの応用で、外折れ式の耳あてを付けた当店オリジナル。
耳が寒いのが嫌なんです、という私のワガママから作ってもらいました。


一見普通のフラットキャップのようですが、丸みの付いた先端のカーブや
サイドをシャープにカットしたツバの形状、後部は深くして安心感を、など、
細部にうるさく注文をつけた当店オリジナルの型紙です。


ドーム型の八枚はぎ。チェック柄で作るとハギがわかりやすいですね。
ちょっと芸術家っぽい雰囲気になりまして、このカタチは女性に人気です。


ハットで一番大事なことは脱いだ時に持て余さないこと。
クシャとつぶして持っても大丈夫、にしておかないと使い勝手がまるで違ってきます。
当店で永年売れていたアイルランドのジョナサン・リチャードの中折れ帽を参考に
新しく起こしてもらった当店オリジナルのパターンです。


丸みのある切り替えと小さめのツバで
ハットの固い感じをなくして柔らかい雰囲気を出しました。



芯地を極力使わず、スーツ生地をツートンで使って、
クラッシャブルだけどドレス対応もできるハットを作りました。


生地も用意しています。冬物はドネガルツイード、ハリスツイードやハーディのハンティング柄など、
夏物はコットンシャンブレーやアイリッシュリネンなど。


裏側はデザイナーの感覚におまかせすることが多いです。
帽子は、冬は保温性を高めること、夏は通気性を良くすること、と、求められる機能が冬と夏とで真逆なので、その配慮も必要です。