出来上がり紹介。まずシャツの仕上がりから。

オーダーシャツのエコノミーサービスの開催期間ですが、
土曜日の今日、雨も強くてぽっかり暇な感じなので、
ちょっと溜まっている、出来上がり紹介をここでやっておきます。

シャツというのは一年間を通してオーダーが途切れないアイテムで、ありがたいですね。


会計士のKさんお気に入りの七分袖。七分袖はレディスではポピュラーですがメンズでは珍しいですね。
腕まくりよりも収まりがいい、と、昨年に続いてのリピートオーダーです。
このボタンダウンの衿型もちょっと珍しい、
英国的なホリゾンタルワイドをボタンダウンにした衿なんです。
第一ボタンを標準より2センチ下げて大きく開けているのでBDで開きすぎないストッパー役をしている感じです。
左はリンクルフリーのピンオックス。右はポロシャツにあるカノコのニット素材です。
万人におすすめできるシャツではありませんが、こういうオーダーもあるんだよ、
という意味ではとても参考になるご注文です。


医師のOさんから3枚口のご注文。
左、シワになりにくい加工を施したリネン100%のネイビー。ホリゾンタルカッタウェイのカジュアルな衿型です。
中、定番カリビアンコットンsilver 100/2Gのドレスオックスですが濃いピンクをお望みでしたのであえて旧品番からのチョイスです。このところ多く方におすすめしているnewセミワイドをBDにした衿で、表前立て32mm11stでスッキリとしたフロントパネルにしています。
右、このブロードは伊モンティのブルーとグレーの細マルチストライプ。newセミワイドのラウンドチップ、剣先だけを丸くした衿です。このラウンドだと王子様っぽくない男性的な感じが残せます。ストライプがくどくならないように裏前立にしました。第一ボタン位置は1cm上げています。
3枚、シルエットやサイズは同一ですが、生地に応じて表情の出し方を変えています。



歯科医のWさん、久々にご来店で、愛娘とバージンロードを歩くためのシャツをご新調です。
なんかこういうちゃんとしたフォーマルシャツ、久しぶりに作ったなぁ。
シャツだけで見るとなんだかサマになりませんが、
これにオニキスのスタッズとカフリンクス、蝶タイにカマーバンド、を装着、ディナースーツ(タキシード)を羽織れば、花嫁の父、一丁出来上がりです。


転職したばかりのKさん(女性)、仕事に着られる麻の紺のシャツ、というご要望。
ハードマンのリネン100%の紺無地が奇跡的にまだ品切れにならずに在庫がありました。
何度かお話したかと思うのですが、ハードマン社は北アイルランドの会社で、
高級なアイリッシュリネンで名を馳せたところで、
20年ほど前にアイリッシュリネンの種を南アフリカに持っていって大規模農場を開発。これが成功して、
コストダウンを果たしたのが、ハードマンのリネンです。
毎年夏になると10色近い色展開で楽しませてくれます。