入荷速報。ガンジーセーター到着。4年目は手堅く従前踏襲です。英チャネル・ジャンパーChannel Jumperより。

ガンジーセーター、今年も届きました。
昨年版を更新するカタチで記事を書き改めます。

ブランドの紹介やここに至るまでの私との経緯なんかは
初年度に別項チャネル・ジャンパーChannel Jumperに書きましたので、
そちらを読んでいただくとして、商品紹介を進めましょう。
提げタグには諸島の紹介、セーターの歴史などが述べられています。

☆ガンジーセーターGuernsey jumper  26,950円(税込)。値上げになりました。すいません。
展開サイズは、36″(=日本のSに相当)、38″(=同M)、40″(=同L)、42″(=同LL)、44″(=同3L)の5つ。

伝統的なガンジーセーターをことさら現代風にアレンジすることなく、
なるべく忠実に再現しています。
ですから、前身頃と後身頃は同じで、暗がりでも船の上でもすぐ着られるのです。
古くは当然手編みでしたが、今はドイツ製のニッティングマシンを使用、
ついこないだ(2019年)最新のマシンを導入したばかりです。
クラシックなのはシルエットやデイテールはもちろんですが、
特筆すべきは、ピュアなブリティシュウールを100%使用していること。
なので、見た目よりもずっしりとして、天然のクズ糸もしっかりと含まれていて、
クラシックなセーターの雰囲気が大変良く現れています。

無地は3色。



ネイビー(編み柄がわかるように現物よりも少し明るく加工しています)


デニム




オートミール(ベージュグレィ)

前後ろが同じなので、不思議な着心地で肩線が経験のない位置に来ています
実際には着込んでいくとその人の体格なりにセーターが馴染んでくれて、
なんとなく前と後ろがはっきりしてきます。
私が着ているのは38″です。

マイクロストライプの紹介に移ります。

マイクロストライプ・グレー。
スモークグレーのベースに細かいストライプとしてデニムカラーを編み込んでます。
なので肩線がグレー無地のアクセントとして現れます。38″を着ています。



 

 

 

こちらはツートンです。青い森の色にハーベストという小麦の色を上半分だけに入れ込んでます。

マリンボーターは3色展開。


ネイビーベース、38″を着ています。




キナリベース、40″を着ています。


 

 

3色目は、昨年大好評でしたみずみずしいブルーにスモークグレーのストライプです。40″を着ています。

8柄で5サイズ、かなり複雑になるので、在庫の一覧表を作りました。
売れるたびに売り消して最新在庫に更新しますので、下の表をよく見ていてください。

  36″=S 38″-M 40″=L 42″=LL 44″=3L
無地ネイビー      
無地デニム    
無地オートミール    
極細縞グレー        
極細縞ツートンブルー        
マリン縞ネイビー      
マリン縞キナリ      
マリン縞ブルー

☆アルダニーセーター Alderney Jumper 22,000円(税込)。越年在庫につき価格据え置きです。
このファクトリーがチャネル諸島のなかでもガンジー島やジャージー島でなく
アルダニー島にあるからこそ生まれたセーターがこれです。


バーガンディレッド

アルダニー島の資料室に残っていた古いセーターを再現したもので、
フロントに編み込まれた横向きのライオンは英王室の象徴です。

左側を向いて手を挙げている獅子、右に上がっているのがしっぽです。
わかりにくいのですが、絵で描くとこう、ラベルの真ん中の絵がそれです。

ここチャネル諸島が地理的には圧倒的にフランス本土に近いのに、
英国領、しかも英国王室直轄所有の天領であることの矜持、女王陛下への忠誠が編み込まれています。
後ろの柄はこう(現物の色よりも明るくしています)

余談ですが、WWⅡ当時フランスを押さえたナチスは沖合のチャネル諸島まで侵攻していて、
チャネル諸島は英国で唯一ナチスに占領された経験を持ちます。
2019年公開された映画『ガーンジー島の読書会の秘密The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Societyはその当時の様子が描かれていて、なかなか面白い映画でした。

とここまでは誰でも書ける話。(でもないか…)
私がこのアルダニーセーターを見て、すぐに思い出したのが、このセーターです。

お腹に穴の空いた古いセーター。アラン諸島イニシマン島の資料館に保存してあるもので1918年に編まれたものと言われています。

詳しいことは私の書いた本にあるのですが、
紺色のシンプルなガンジーセーターが白い豪華な編み柄のアランセーターに昇華していく歴史の過渡期に、
このように上半分にだけ編み柄の入ったセーターが存在したのです。

今でもアラン諸島のイニシマンやイニシイアへ行くとこういうセーターを擦り切れるほどに着ているお年寄りをたまに見かけることができます。
「これこそが(産業化する以前の)島に伝わる真のアランセーターなんだよ」とイニシイアのパブであった小学校教師の一言が思い出されます。

これと同じようなセーターがアルダニー島にも存在していた、ということは大発見でした。
機械編みだとは言え、このアルダニーセーターの復刻版は、歴史的にも意味のあるセーターだと私は言いたいです。


       40″(=M)を着ています

色はバーガンディレッドだけに絞りました。
ライオン柄は前見頃だけに入っています。
ガンジーセーターと違って、前身頃と後身頃がちゃんと違っていまので、普通のセーターと同じ着心地です。
サイズ。ガンジーよりもシルエットに丸みがありますので、
40″表示でMサイズ相当、42″でLサイズ、という設定にします。

色とサイズの現在の在庫やお買い求めは、当店のwebshopでもご確認できます。