入荷速報。英ハーレィHarley of ScotlandからVoe True Shetlandのシームレスセーター入荷。10年目の今年も「2も1も4も全部やる」。4plyについて。

10年目です。おんなじ物がよくこれだけ続くものだと、自分でも驚くほどですが、それだけ続く理由は、みんな一枚では終わらない、ということなんです。
だからこちらも調子に乗って、6色持とう、を呼びかけたりしています。
ハーレィHarley of Scotland ,Voe True Shetlandのシリーズです。
カタチは一つだけ、丸首プルオーバー。継ぎ目のないシームレス・ホールガーメント。
糸も一種類だけ、シェトランドシープの産毛で、染めてないナチュラルの糸、VoeTrueShetlandという登録名を持っています。
糸の太さが3種類。2plyと1plyと4ply。プライplyというのは撚り(より)のことで、2本撚り、1本撚り、4本撚り、という意味です。
色はどのplyも6色あり。どれも染めていない羊本来の色です。White(ホワイトシープ)、Silver(シルバーシープ)、Fawn(子鹿の肌色)、Moorit(ムーアの台地)、Grey(グレーシープ)、Black(ブラックシープ)。
つまり、3つの太さ、6つの色、で、3×6=18種からの選択です。
今年のサイズ展開は、38”(メンズS)から44″(メンズLL)の4サイズです。

以下、昨年の原稿を流用修正しつつ、解説します。
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入荷最速報(短報)。英ハーレィ・オブ・スコットランドHarley of Scotlandのボゥ・トルー・シェトランドVoe True Shetlandのセーター、9年連続入荷。今年も2ply,1ply,4ply、全部やります。

優等生のココにしては珍しく少し遅れて到着です。

予約分や仲間卸の分を除いた、店での販売分として新入荷したのがコレです。
左の上にちょんと載ってるのが1ply、最右列が4ply、左の2列が2plyです。
昨年、一昨年と、それまで一番たくさん売ってきたSilverがほぼ行き渡ったものとして発注を手控え、
新たにWhiteとblackを強化販売した、その反動で、
今年はSilverの入荷がとても多いです。
昨年から、2ply1ply4ply全部やる、という方針で、どうしても広く薄く、という品揃えになりまして、どのply色サイズとも同じものはせいぜい2枚ぐらいしかなく、
色切れサイズ切れが起きやすくなります。
早めのご用命をお願いするとともに、欲しいものが切れている場合でも、
予約を入れていただければ必ず次年度には入れますので、気長にお考えください。
9年もよく同じものを続けられたなぁ、と、自分でも感心しています。
このVoeTrueのもつ商品力、すごいもんです。

細かいご案内は、ply別に、前年原稿を流用修正しつつ、後ほどお伝えします。

取り急ぎ、最速報、です。


(一部訂正)入荷速報。英ジェィミーソンズJamiesonsのフェアアイルセーター、早くも登場。本邦初公開(多分)の新柄はまるで絵画。モネ、ターナー、ルノワール、美術館のようです。

ピーターPeter Jamiesonsは出来上がったばかりのサンプルを東京に持ってきました。昨年12月のこと。
今までに見たことのない新鮮な色柄に、私一目惚れして「まるで印象派の絵のようだね」
ピーターは黙って微笑んでいましたから、企画の意図は本当はそうじゃなかったのかもしれませんが、
でもまんざらじゃない、って顔をしてました。
ピーター「東京が最初、次がフィレンツェで、そしてダブリン。最初に披露する東京でJackに気に入ってもらえて嬉しいよ」

36,000円(税別)(39,600円(税込))。シェトランドウール100%。
パターン(柄の組み合わせ)のリピートは45cmとかなり長いです。
写真は44”なので少しだけリピートがありますが、
38”ぐらいの小さいサイズですとほとんどリピートのないロングパターンになります。
一体何色の糸が入っているのか、数える気はしませんが、多分100色では済まないでしょう。

3つのカラーリングを取りました。
☆まずこれ、モネ・ホワイト。


白をリブに配してこのパステルカラーの配色はまさにコレです。

モネの睡蓮。数ある睡蓮の中でもパステルカラーが一番表現されている一枚です。
あるいはこれも。

モネ「印象・日の出」。印象派という言葉の由来にもなった作品です。
なので、私は、この配色に「モネ・ホワイト」と名付けました。
事前の予約会でも、一番人気の色柄でした。
メンズでここまでのパステルカラーはやや冒険ですが、こんなフレンチな中性的なカラーリング、
ジェイミーソンズをすでに持っている方にも新鮮に映るはず、と思い、取り上げました。
ホワイトと言ってもさらしの白ではなくてナチュラルな無染色の白、ホワイトシープのホワイト、Jaimiesonsのカラー番号#104です。
私が東京でこれを見たあと、どれだけの世界のバイヤーがこの色柄を発注したのかは全くわかりませんし、これからあちこちで出てくるかもしませんが、
この色柄を印象派の絵画のイメージに重ねたのは私の着想です。同業者の皆さん、パクらないでね。


☆次はターナー・イースリット。eeslitは現地シェトランドの言葉で、ピーターの会話からはイーセットみたいに聞こえます。Jaimiesonsのカラー番号#105,ベージュ系の無染色な色に付けられている色名です。粗挽きのオートミール、という感じです。

やや男性的にそして英国的になりますね。これはターナーになぞらえられます。


ターナーは印象派よりも30年ほど前の作家ですが、印象派に大きな影響を与えたと言われています。
ダブリンのナショナルギャラリーでは毎年1月にターナーのコレクション展示があり、私の訪愛とちょうど日程が合うことが多いので何度が訪れています。

☆さて3色目、ルノワール・ヘロン。ヘロンheronは鷺(サギ)で青みのあるミディアムグレーです。


これはルノワール。

ジェイミーソンズでは従来型配色、というところでしょうか。

サイズは38″から44”までの4サイズ。
相変わらず首後ろのブランドネームにはおかしなサイズ表示が付いてますがこれは無視してください。
38″(日本のメンズS・レディスMに相当) 胸囲96cm・着丈63cm
40″(日本のメンズMに相当) 胸囲102cm・着丈65cm
42”(日本のメンズLに相当)  胸囲106cm・着丈68cm
44”(日本のメンズLLに相当)  胸囲112cm・着丈71cm

色柄によって在庫のサイズは異なりますので、現況在庫はwebShopでご確認ください。

最後に今回のピーターの来日で初めて知ったことを披露しましょう。
ジェイミーソンズのセーターは二回りぐらい大きく編んでから洗って縮ませることで目を詰まらせて立体的に仕上げている、という話は以前から聞いていましたが、
疑問だったのは、洗い込んでいる割には首のリブが傷んでなくて仕上がりサイズもとても一定に安定している、これはなぜ、ということでした。
ピーター、いい質問だ、と言わんばかりにうなづいて曰く、
うん、洗うときにはまだ首は開けてないんだ、洗ったあとで丸首やVネックにカットして、リブを付ける。よく見てごらん、他の部分は丁寧なリンキングでジョイントしているけど、首のリブだけはインターロッキングでつなげてるだろ。これ、トップシークレットだよ。

2024年度の最新作、恐らく本邦初公開だと思います。どうぞお楽しみください。



入荷速報。アランレジェンドAran Legend、第1便が到着。プルオーバーにブラック・シルバーが初登場です。


二箱で送ったというのに、一箱だけ到着。
まずこの8枚が届きました。

昨年から始めたプルオーバー、新たにブラック・シルバーblack&silverを加えました。
ブラック・シルバーは、ブラックシープの毛にグレーシープの毛をブレンドしたもの。
ブラックシープだけだと色がベタに濃すぎて柄が分かりにくくなってしまうので、
グレーを混ぜて、立体感やオールド感を出しています。
オートミールは、グレーシープの毛に少しだけブラックシープを混ぜていますから、
オートミールとブラック・シルバーはちょうど真逆の関係にあるわけです。

選考して届いた8枚は早速検品計測して、在庫表に載せましたので、どうぞご覧ください。
No.1112-No.1119です。

さてもう一箱です。一時行方不明になりまして、
「またジャマイカに行っちゃったか」
(JapanとJamaicaは国際郵便の世界では隣り同士の国なんです)
と、気を揉みましたが、アイルランドに留まっていることが判明、
追っかけ到着の予定です。
在庫表の「まもなく到着」の表示が目安ですので、あわせてご確認ください。


出来上がり紹介。カシミアセーター編。

6月に開催したユーティーオーのオーダーカシミアの受注会での作品を紹介します。
これら、予定よりもずいぶん早く7月に仕上がったのですが、
まだ暑いのにあんまり早く紹介しても、ということで、掲載を控えていました。
8月も下旬になりましたので、そろそろいい頃合いでしょう。

Sさん(女性)から2枚のご注文。
左は袖リブのボタンなしカーディガン。チャコール。着るとこんな感じです。

右はボトルネックの大きなベスト。オフホワイト。こんな感じです。


Yさんご夫妻。左、レディスはワイドリブのタートル。オフホワイト。全体像はこう。

右は、メンズのVベスト。色がわかりにくいのですが、コーヒービーン。焦げ茶ですね、いい色でした。

 

左はOさんのレディスベスト。Sさんと同じベストですが、こちらの色はサンドベージュです。
右は、Sさん(男性)のVネックプルオーバー、浅いVですね。オフホワイト。ここの白は真っ白じゃなくてとても優しいトーンの白なので、男性でも気負わずに着れます。


IさんのVネックベスト。オレンジ。2月の作っていただいたレモンイエローの色違いです。
右はツートンのネックウォーマー。黒と赤、だとドラキュラみたいじゃない?、って言ったら、
だって、黒とオレンジじゃ永遠に不滅なプロ野球チームになっちゃうでしょ、と返されました。
洒落の強いIさんらしいチョイスであります。

こういうものです。



最後は、受注会後にKさんから頂戴したオーダー。レッグウォーマー。サンドです。

ギフトとしてお使いになられるようです。


久しぶりのカシミアセーター受注会。しかも夏の開催でしたが、
このようなご注文を頂戴しました。
ありがとうございました。末永くご愛用ください。

次回の開催は未定ですが、個別のご注文は常時受け付けています。
納期は1ヶ月ぐらいでできますので、ご興味ある方はいつでもお問い合わせください。
相談に乗ります。

 

 


古いアランセーター、webに載せました。

Aran Islandsのビンテージ物やデッドストックなど、セーター13枚ほかアクセサリー、
webに載せました。
セーターの価格は、5,000円から11万円、と、ものすごい幅があります。
こちらからご覧ください。

同時に「アランセーターとは」の部分も記述を直しました。
こちらです。

立秋です。お問い合わせお待ちしてます。