出来上がり紹介。そろそろ秋を視野に入れた品々が仕上がってきました。

秋冬物の入荷が続々と予定されているので、その前に出来上がり紹介をしておきますね。

靴を作ろう!のキャンペーン終了間際に駆け込みで入ったご注文から。
まずKさんのサドルシューズ。

黒同士、スムースとスコッチの革違いでコンビにしました。
ウェルトはストームやスリットにはしないでおとなしめに、
リブはかかとへのダブル巻きで、少しだけずっしり感を出しました。
スコッチの型押しでベルトもお揃いで作りました。


Sさんは宮城デンのVチップ、前回と同じモデルで、色違いでバーガンディ(赤茶)のご注文です。
前回同様に、スリットウェルトのダブル巻き、ソールはタフソール、です。


キャンペーンの最終日7/31にHさんから入ったオーダー、
外羽根のホールピーススタイル、革は英国製のスウェード(スーパーバック)に、
キャップトゥだけエナメル、というコンビ仕様です。

Dウィズで甲も薄いので、甲ベロ(タン)にスポンジを入れ、
ヒールも5mmアップ、さらにピッチドヒールで、シュッとさせてます。

9/2に届いたのがこれ。

わかんないですよね。ジョン・スメドレーです。
すべて秋冬モノのメリノウール、メンズとレディスも入ってます。
4月に顧客に呼びかけて、集めた注文の分だけの入荷です。
一般販売は予定がありませんが、品番によっては取り寄せも可能ですので、
ご希望の方はお問い合わせください。
これらの入荷分は本日見えたY子さんですべて引き渡しが完了しました。


この帽子は、ご主人のジャケット生地の余りで、奥様がご注文の中折れハット。
生地はスコットランド・ロバットミルによるポーター&ハーディングのハーツイストです。




 

秋に長く着られる素材で、ブルーのジャケットを、というご要望はMさん。
オススメした素材は、英W.Billのフェニックスです。
秋冬のジャケット生地ですが、生地の厚さがスーツと同程度なので、かなり早い時期から着られること、
そして、W.Billはスーツ生地よりもジャケット生地のほうが得意で、他社にはないいい色柄があること、
なんかがおすすめした理由ですかね。
この色も寒色のブルーですが、杢調で彩度をかなり下げているので夏っぽさを打ち消しています。


チャコールグレーのスーツ。Fさんから。
葛利毛織のロングセラー、super140’sフランネル、です。
フランネルなのに軽量で動きやすく、ツヤ感もある、という、
過去十数年にわたり、多くの方にお勧めしてきました。
冬よ来い、早く来い。

今回はここまで。えっ、シャツはないのか、って、
はい、エコノミーサービスの前半の分がまもなく届きますよ。

 

 


出来上がり紹介を続けます。シャツと靴。

出来上がり紹介を続けます。
まずシャツ。


ダイエットに成功し、大きく体重を落としたKさん。
持ってる服がみんなブカブカになって…。まあ、セミリタイアしたので、
スーツやシャツはそれほど着なくなったんだけど、
それでも葬儀やお通夜のための白シャツだけはちゃんとしたものを持ってないと困るので、
とりあえず、とっても普通の白シャツを一枚作ります。
ということで、リンクルフリーのピンオックスの白無地で、
レギュラーカラーの、いい意味でとても普通のシャツが一枚出来上がりました。
これでいつ何があっても一安心ですね。


白シャツ3枚のご注文はIさん。
左(上)、カリビアンコットンsilver 100/2Gのピケ。ホリゾンタルワイドの衿をボタンダウンにしました。
中、シワになりにくい加工をした麻100%の白無地。同様にホリゾンタルワイドのボタンダウンですが、
ボタンをマーブルボタンにして、着丈も短くして裾出しにも対応、と変化をつけました。
右(下)、シアサッカーのコットン100%。ラージラウンドカッタウェイというリゾートっぽい衿型。着丈も短く裾出し対応です。
実は、こういう、3枚がいろいろと仕様指示が異なるというご注文は、
間違いが起きやすいので、一番気を使うオーダーです。無事にお届けできてホッとしてます。


トゥとヒールカップにブローグを施したモンクストラップ、ラストの回転待ちで遅れていたOさんのもう一足です。
仏アノネイのブラック。キメの細かいカーフは持っただけでしっとりと手に馴染んできます、いい革ですね。

Nさんの今年のオーダーはこちらが一押ししている新型ローファーをお勧めしました。
27の4E,というサイズにしては、シュッとした感じに仕上がってますよね。
黒っぽく見えますが、茶系の中では一番濃いダークブラウンです。
そういえば、こないだチコちゃんで、お茶は緑色なのに茶色はブラウンなのはどうして、
っていうお題をやってましたね。私、これは知ってました。(つまんねぇ奴だなぁ…)


 


出来上がり紹介。まずシャツの仕上がりから。

オーダーシャツのエコノミーサービスの開催期間ですが、
土曜日の今日、雨も強くてぽっかり暇な感じなので、
ちょっと溜まっている、出来上がり紹介をここでやっておきます。

シャツというのは一年間を通してオーダーが途切れないアイテムで、ありがたいですね。


会計士のKさんお気に入りの七分袖。七分袖はレディスではポピュラーですがメンズでは珍しいですね。
腕まくりよりも収まりがいい、と、昨年に続いてのリピートオーダーです。
このボタンダウンの衿型もちょっと珍しい、
英国的なホリゾンタルワイドをボタンダウンにした衿なんです。
第一ボタンを標準より2センチ下げて大きく開けているのでBDで開きすぎないストッパー役をしている感じです。
左はリンクルフリーのピンオックス。右はポロシャツにあるカノコのニット素材です。
万人におすすめできるシャツではありませんが、こういうオーダーもあるんだよ、
という意味ではとても参考になるご注文です。


医師のOさんから3枚口のご注文。
左、シワになりにくい加工を施したリネン100%のネイビー。ホリゾンタルカッタウェイのカジュアルな衿型です。
中、定番カリビアンコットンsilver 100/2Gのドレスオックスですが濃いピンクをお望みでしたのであえて旧品番からのチョイスです。このところ多く方におすすめしているnewセミワイドをBDにした衿で、表前立て32mm11stでスッキリとしたフロントパネルにしています。
右、このブロードは伊モンティのブルーとグレーの細マルチストライプ。newセミワイドのラウンドチップ、剣先だけを丸くした衿です。このラウンドだと王子様っぽくない男性的な感じが残せます。ストライプがくどくならないように裏前立にしました。第一ボタン位置は1cm上げています。
3枚、シルエットやサイズは同一ですが、生地に応じて表情の出し方を変えています。



歯科医のWさん、久々にご来店で、愛娘とバージンロードを歩くためのシャツをご新調です。
なんかこういうちゃんとしたフォーマルシャツ、久しぶりに作ったなぁ。
シャツだけで見るとなんだかサマになりませんが、
これにオニキスのスタッズとカフリンクス、蝶タイにカマーバンド、を装着、ディナースーツ(タキシード)を羽織れば、花嫁の父、一丁出来上がりです。


転職したばかりのKさん(女性)、仕事に着られる麻の紺のシャツ、というご要望。
ハードマンのリネン100%の紺無地が奇跡的にまだ品切れにならずに在庫がありました。
何度かお話したかと思うのですが、ハードマン社は北アイルランドの会社で、
高級なアイリッシュリネンで名を馳せたところで、
20年ほど前にアイリッシュリネンの種を南アフリカに持っていって大規模農場を開発。これが成功して、
コストダウンを果たしたのが、ハードマンのリネンです。
毎年夏になると10色近い色展開で楽しませてくれます。


出来上がり紹介。夏の綿パンとシャツ、冬のジャケットとお揃いのキャップ。

まずは、鮮やかなブルーの綿パン。

Tさんからご注文の綿パンは、伊Miani製のストレッチコットン30色からのチョイスです。


イタリア物の割には割と手頃な価格でオーダーできるので、この頃よくご注文が入ります。

続いてシャツです。

Yさんからは夏用のリネンのドレスシャツ。
左の白は、トーマス・メイソンのリネン29%のブロード。
ナポリカッタウェイは伊ナポリのF社がお得意の衿越しの高い衿型です。2枚とも同じ衿です。
右のレモンイエローは伊アルビニのリネン100%。
畳んでいるのでこの色に見えていますが、実際に着るともっと薄い色に見えますから、
イエローとかピンクとかを選ぶときはチョツト強いかな、
というぐらいの色を選ばないと思いどおりになりません。


Yさんからは同時にリペアも承りました。この2枚ですが、
新品同様に蘇ったように仕上がりました。
リペアの場合、同じ生地では付け替えられないので、いわゆるクレリックで蘇ります。
クレリックは通常は白のブロードですが、他の色や柄もリストから選べます。
また、衿型やカフス型は、元々のものと同じではなくて他のカタチに変えて付け替えることもできます。
つまりリペアに出すと、それまでとはかなり雰囲気の異なるシャツに変えることが可能ですので、
まさに、一枚で二度美味しい、が楽しめます。

次はレディスです。Iさんから。

左は、カリビアンコットンsilver 100/2Gのバスケット織り、リニュアル前の濃いめピンク、を選びました。
ホリゾンタルワイドの衿、表前立て、角落としのカフ、ポケット付き、というメンズっぽいディテールに、ピンクのボタン。
右は、このところ隠れた人気になっているトーマス・メイソンの濃いブルーのブロード。
このブルーの色、他ではなかなかないんですね。
男っぽい生地なので、ディテールは女性らしく、
ショートラウンドの衿、裏前立、丸型のカフ、ポケットなし、ラベンダーのボタン、でまとめています。

半袖シャツ3枚のご注文、Yさんから。

3枚とも衿型はホリゾンタルワイド。本来はタイを締める前提のロングセラーのドレスの衿型ですが、
ノータイで着ても抜群のバランス感があるんです。
ただし、第一ボタン位置を初期設定位置よりも上げて、開き方を小さくすることが上品に見せるコツです。
左のブルーは伊レジューノの手刺し風の大きなチェック柄です。
実は、柄合わせをファクトリーがどうやって来るのか、楽しみというか心配というか、気になっていたのですが、
多分、ファクトリーも悩んだんでしょうね、ど真ん中のボタン位置に縦線を持ってきました。うんお見事。
大格子柄なのでスプリットヨークも入れて満足感を高めました。
中央は、シアサッカー生地のネイビー無地。黒蝶貝の光沢もいいです。
右は、マドラス風のパープル入りのチェック柄。インド綿ではなく麻14%の国産生地です。縦、横のパープルの柄入りのバランスがいいです。

さて、

これ、今度の冬物商戦で強力プッシュを予定している生地。
英ポーター&ハーディングのハーツイスト Porter&Harding Hartwist、
スコットランド・ホーウィックのロバット・ミルに別注した
18オンスというヘビー級のハンティングジャケットの生地です。

今年の秋に入荷する英コーディングスCordingsのモールスキンのトラウザーズに合わせたいジャケットとして
Yさんに提案したところ、
じゃあ秋まで待ってるのも何なんで、夏のうちに作っておきましょう、ということで、
ジャケット、と、合わせて衿付きのウェストコート(ベスト)、
そして残反を利用して6枚ハギのキャップまで、
都合3点のご注文をいただきました。

お披露目までにはまだ間がありますけれど、冬が来るのが楽しみですね。


出来上がりと取り寄せ。靴が続々です。

5月にオーダーを受けた靴が続々と届いてます。

まず5月に提案した新型ローファー。
4足まとめてご紹介です。


しっかりサイズの合ったローファーを普通に仕事で頻繁に使いたい、
というAさんには、いい意味で特徴を消し取った当たり前過ぎるディテールでお勧めしました。
革はキップの黒です。
いつもつま先のヘリが激しい、というので、つま先にだけゴムを貼りました。


愛知県のAさんとはリモートでの受注でした。
ダークブラウンのキップ。この方も革底&つま先ゴムの仕様です。

甲の薄いのをカバーするため、敷革を全敷にして、さらにベロにスポンジ入れ、
のオプションを施しました。


Yさんはうまく遊んでくれました。
スウェードのコンビ。メインを紺色にしてバンドは濃茶。
雨の日でも履きたいので、底は革ではなくてラバーソール(タフスタッズ)に仕上げました。
敷革、ダークパーブルはこのYさんの一足を持って在庫切れ、しばらく休止だそうです。


Iさんの靴が仕上がって、あれどっかで見たことあるなぁ、と。
そうでした、私が第一号でサンプル代わりに作ったコンビのローファーを
いたくお気に召していただいたので、そのまま「おそろ」のコンビでオーダーしていただいたんでした。
ワックスドキップの濃茶と中茶のコンビ、
シングルソールの革底でリブはダブル巻きでかかとに少しどっしり感を付けました。

靴を作ろう!!キャンペーンはローファーだけではありません。

昨冬からずっとサイドゴアブーツが欲しい、と言っていたNさん。
靴のキャンペーン時期になって、待ってました、とご注文いただきました。
黒のように見えますが、濃茶です。
ブーツは冬のイメージがありますが、春夏でも履いていいんですよ。
サイドゴアはブーツでは一番オススメのスタイルです。動きやすくて履きやすい、のベストモデルです。

今年の靴のキャンペーンは、オーダーだけでなく、
トランクショーという形で期間限定の既成靴の展示会を実施しました。
その取り寄せ品のうち一部が届きました。

上の2足がSt.Relax。低いかかとの付いたサンダルとスポンと履けるスリッポン。
裸足のような履き心地、が目指す目標、というこのブランドらしい選択です。
下のシュンとしたダブルモンクはレディスです。濃茶色。
MIYAGIKOGYO FOR WOMENのマニッシュなデザインです。
カッカッカッと音を立ててかっこよく歩くと自然に背筋も延びて堂々として見える、
これがドレスシューズのいいところですよね。

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靴を作ろう!!キャンペーンは7月末まで開催中。お忘れなく。

 

 

 


出来上がりと取り寄せ。オーバーシャツ、スーツ、ジャケット、トラウザーズ。

シャツのイベントには、オーバーシャツも対象でした。


Aさんからはシャツ、オーバーシャツ、ジャケット、のご注文でした。
オーバーシャツは3着。私には少しブカブカと大きいのですが、
着た姿のほうがわかりやすいでしょうから、私着てみました。
紺のギンガムは伊トーマス・メイソンのシャツ生地。
黒はサテンのちょっと光沢あるシャツ素材です。
ベージュの生地はシャツの生地ではなくて、伊Solotex・麻混のジャケット素材です。
ですので、衿型もシャツっぽい衿でなくて、ジャケットの衿を付けました。


こちらはYさんのご注文。サファリっぽくやってみましょう、というご要望で、
胸、腰とも左右のポケットはフタ付きのボタン留めに、
更に肩にはエポレットを付けました。
生地は伊レジューノの綿66%リネン34%のブルーのチェック生地。
プリーツ付きのポケットが4つもあるのに、柄合わせは完璧にできてます。
さすが、というべきか。


スーツはFさんからのご注文。スペアパンツ付きの上下です。
伊ゼニアのダークグレーの生地ですが、全くの無地ではなくて、
糸自体がまだらの濃淡のある糸で織られています。
生地の表と裏で縞模様の出方が縦と横に変わるので、その事がよく分かります。


夏らしいジャケット。シアサッカーは伊のSolbiatiというところの綿100%の素材です。
フックベントにするのが、Aさんの流儀。


最後はオーダーではなくて取り寄せ品です。地方自治体職員のFさんからのご要望。
鎌倉シャツさんのトラウザーズTexTeq、夏物のダークグレーの無地、
今年から国産生地を使いまして、手頃な価格になりました。
シルエットは結構思い切っていて、浅めの股上に、細めの裾幅、と、美しいスタイルであります。

出来上がり紹介、は、仕上がった品々を随時紹介してます。
ご参考になればいいです。