リー・バレーLEE VALLEY。
ほとんど誰も知らないと思います。
何しろ私が一昨年アイルランドで直接見つけてきたブランドですから。

アイルランド第二の都市コーク。このコークの西側に拡がるエリア、
いわゆるウエスト・コークは、渓谷美で知られる風光明媚な地。
リー・バレーは、今から25年ほど前、1986年に地元の男デニス・ハーレイによってここに誕生しました。
お得意モノは、アイルランド伝統の「グランドファザーシャツ(グランパシャツ)」。
スタンドカラーの主にストライプ柄のネルシャツですが、
彼はこの古風なグランパシャツをちょっと今風にアレンジして、地元の女性に縫わせ、
これがアイルランド国内でそこそこにヒットしたのでした。
だから、ちょっとアイルランドのアパレルに詳しい人の間では、
リー・バレーと聞くと、グランパシャツのブランドとして知られているわけです。
で、グランパシャツでひとやま当てたリー・バレーは、
似たもの関連としてパジャマを作り始め、そして、2003年からは工場規模も拡大して徐々にナイロンジャンパーなどのアウターウエアに進出したのです。
そして、2011年からスタートしたのが、アウトドア的なワックスドコットンのシリーズ、ということなのです。
すいません、いつもながら前置きが長くなりました。では商品紹介です。
☆グレンヴィル・ジャケットGlenville Wax Jacket(メンズ) \39,900。

本格的アウターに初進出のわりには大変完成度が高く、
また価格設定がすこぶるリーズナブルであったので、
無名ブランドにもかかわらず採用をしました。
10オンスと軽量のワックスコットンは、臭いもなくベト付き感も少なく、
それでいて高い撥水性と防風性を備えています。

コーデュロイの衿、ポケットや袖口のスウェード、
YKKのダブルジッパー、アンティック仕上げの真鍮ボタンやジップ、
キルティングのライニング、など、細部の出来も合格点です。
この出来でこの価格、ホントにアイルランドで作ったの、との疑念が晴れず、
念を入れて何度も現地に確認しましたが、
その都度「全製品アイルランドで作ってます」の答え。信じましょう。

ブラックと

ブラウンの2色。アイルランド製。
☆リズロー・ジャケットLisloe Wax Jacket(レディス) \38,850

レディスのショートジャケット。こちらもライニングにはキルティングを施しています。

背中のカッティングがレディスらしくてきれいです。

ブラウンのみ。
☆キルダフ・ジャケットKilduff Wax Jacket(レディス) \38,850

レディスのもう一型。こちらはベルト付きのモデル。
ライダーズっぽい仕上がりですね。

これには裏張りにキルティングがありません。
袖口のファスナー仕様、お上手です。

ブラックのみ。
☆ビンテージ・グランドファザーシャツ(メンズ)\6,825

リー・バレーのアイコン的な出世作、グランパシャツの創業25周年限定バージョン。
リスペクトの意を込め、取り上げました。
一見プルオーバーシャツのようで実は全開シャツです。
前立て裏と袖口裏に25周年を意味する特別な施しが入っています。
ブルー系のみ。