パンツ、トラウザーズのオーダーはこれからより力を入れていこうと考えていて、生地の種類もファクトリーも増やしています。

まず従来から続けているのが、スーツのファクトリーを利用したトラウザーズのオーダーです。
スーツの組下のラインですから、ウール素材が得意です。ノータックもツータックも、インタックもアウトタックも、出尻も平尻も、前腰も膝の歪みも、Ｏ脚もＸ脚も、オーダーなら思いのままです。ウールのドレスパンツであれば、そこそこにいい素材を使っても3万円前後で収まります。

また、イタリア製のコットン素材も多色で用意しています。

綿98％ポリウレタン2%。295g/m。伊Miani製。23,500円～。

ただ、膝の裏地を付けないで、また洗濯機での水洗いもできるというような、つまり市販の綿パンと同じようなコットンパンツをオーダーで、ということはそのやり方ではかなわず、そこで、2018年春から新たに始めたのがエミネントのオーダーです。
ボトムスの専業という日本でも珍しい会社エミネント、その長崎は松浦の工場で仕掛ける、パンツ、スラックス、トラウザーズのパターンオーダーが始まりました。
エミネントご自慢のお尻周りの微妙なクセ取り(クセ付け)による立体的な三次元の仕上がりがオーダーでできるようになったのです。

その生地のバリエーションには、ウールのトロピカルからコットンのピケ素材まで幅広いのですが、
例えば、ウールのドレストラウザーズは、もちろん膝裏付きで立体的なクセ付けをした美しいシルエットのトラウザーズを作り、
かたや、洗いの綿パンを頼めば、水洗いをしてややくたびれたイメージのリラックスをしたパンツを作る、
と、素材によって、仕上げの表情を変化させることを知り尽くしています。

価格帯は定番のストレッチのチノパンが24,000円から。納期は４～５週間と、ちょっと長めです。ウェストサイズは69cmから113cmまで(ただし104cm以上は別途オプション加算)。