(締め切りました)急募。ヨネトミYonetomiのTシャツとバスクシャツ、来年の注文を集めます。8/5(火)締切、時間がないんです。暑いうちに、忘れないうちに、来年の話を。

(締め切りました)
計画生産の米富繊維さん、展示会も締切も欧州ブランド並に早くて、夏のうちの次の夏の発注をしないといけないのです。毎年品不足になってしまうTシャツなので、確実に確保するために注文を集めます。募集は4種。締切は8/5(火)、と、とても短いです。急かしてすいませんが、確実な納品を確保するため、ぜひご協力ください。1枚だけでもいいので遠慮なくご注文ください。
おなじみの商品ですので、わかりやすくするために、なるべく簡単に書きます。

1.ベーシックTシャツ
(商品解説は今年の記事を見てください)

A.  半袖丸首。いつものやつです。8,250円。白と黒。サイズは1,2,3,4,の4サイズ。

B.  半袖Vネック。新作です。8,800円。白だけです。サイズは1,2,3,4,の4サイズ。
写真のように、浅いVです。このVのところがきれいに決まるようにかなり努力したようです。

C. 長袖丸首。これも新作、長袖だから春納期です。9,900円。白と黒。サイズは1,2,3,4,の4サイズ。
需要は少ないと思われるので、ご注文分だけしか仕入れません。写真も撮ってません。すいません。

2. バスクシャツ 22,000円
(商品解説はこちらを見てください)
今年は4色。左から、白に赤、白に紺、紺に白、グレーに白。サイズは1,2,3,4,の4サイズ。


無地(ブレトンシャツ)は継続しません。なお、白無地((1と2)と紺無地(1のみ)は在庫限り特別価格で販売中です。

暑い中ですが、暑い時期だからこそ、来年の欲しいものが浮かびやすいかも。
リピートの方、大歓迎。
ともかく急募です。メールまたはお電話でも。
info@savilerowclub.com
0542520231   または 09017434089  まで。
一枚だけでも、問い合わせだけでも、お急ぎください。

(予定通り8/5で締め切り、発注を終えました。ただ、Tシャツについては若干数を店売り用として上乗せしていますので、ご希望の方は引き続きお問い合わせください)






糸偏雑筆・ポロシャツの違い~カットソーって何?

2つのポロシャツ、どちらも私物で15年以上愛用しています。

この2つの違いは何でしょう。

色。ナチュラルホワイトとあせた黒。
ブランド。ラコステ(日本製)とジョン・スメドレー(英国製)。
価格。(今これと同様の新品を買うとすると) 約2万円と約4万円。
生地の組織。どちらも綿100%の編み生地(織り生地ではない)ですが、カノコ編み(隙間だらけで通気性あり)と天竺編み(細番手のシーアイランドコットンでさらりとした肌触り)という違い。
といったところでしょうか。

決定的な違いは何かというと、それは、ラコステはカットソー、スメドレーはニットウェア、ということなんです。
もちょっというと、Tシャツから派生してできたポロシャツ(カットソー)とセーターから派生したポロシャツ(ニットウェア)、同じポロでも2つは作り方が全く違うんですね。

じゃあ、カットソーからお話しましょう。
まず、生地というものには織り生地(=weave)と編み生地(ニット生地=knit)があります。
織り生地はタテ糸にヨコ糸を交差させて平面で織っていきますが、編み生地はヨコ糸だけで編んでいきます。一般的に釣り鐘のように丸くぐるぐると編んでいって、編み上がったものに縦にハサミを入れて平面の生地として管理します。
  カットソーは、その編み生地を各パーツに裁断(=cut)し、それを縫い合わせ(=sew)て作ります。だからcut&sewでカットソーです。編み生地は裁断したままだと端がほつれたり丸まったりしてしまうので、それを防止するためにかがりながら縫い合わせるミシン(インターロック)が多用されます。
  製品で確かめてみましょう。ラコステのボロシャツを裏返してみます。生地の向きがわかりやすいように今度はボーダー(横ストライプ)の私物を選びました。

袖付のところ、ほぼ45度に向きの違う生地をロックミシンで縫い合わせています。袖口にはリブ編みのパーツ(いわゆるちょうちん袖)を付いてます。袖リブがひっくり返らないような工夫された縫い付け方がされています。
肩のところだけは仕様が違っていて、ここは一番力のかかる箇所で弱いと型くずれしたりするので、白いグログランテープで補強してしっかりと巻き縫いされています。3箇所、違うやり方で縫い分けられています。さすがですね。確かめたらユニクロやMujiは3箇所すべて同様のロック処理で済まされていました。

さて、ニットウェアの方です。始めにまずソックスを裏返してみます。

ソックスの編立機というのはすごくて、生地を編みながら同時にはぎ合わせもして、成形してしまうのです。
これがさらに進化したのが手袋の自動編み機です。現在ニットウェアの自動編み機では世界で高いシェアを持っている和歌山県の島精機という会社は、その前身が手袋製造のファクトリーでした。
 ニットウェアでいちばん重要なのがパーツごとのはぎ合わせです。縫う(sew)のではなく、リンキングといいます。LINK、リンクを張る、の、リンクです。はぎ合わせ、とか、つなぎ合わせ、と、言って、縫い合わせるとは言いません。そもそもニットウェアは縫い合わせsewができないのです。
リンキングは、ソックスや手袋みたいに自動でリンキングまで済ませる製品もあれば、リンキングだけはあとから別作業でつなげるという製品もあります。機械によっていろいろです。
 製品を見てみましょう。同じくスメドレーですけど、わかりやすいように明るい色に変えます。胃カメラ画像じゃないですよ。

袖付のところです。裏側も撮りました。
リンキングは2つの生地の向きが揃ってないとつなぎ合わせられないので、
そのために生地の向きを寸前で軌道修正します。軌道修正は網目の目数を「減らし」ながら進めます。
その軌道修正の跡が合わせの両サイドにハンドステッチのような点線になって現れているのがわかりますか。
これを、減らし目模様、略してヘラシ、と呼んでいます。ニットウェアの証のようなものです。
無地のニットウェアに現れるヘラシは一種の柄のような趣があり、大きな魅力となります。

これはウールのベストですが、Vネックのところ、見てください。ここまで見事にヘラシのきれいなVネックはなかなかないです。スメドレーも最近は機械をすべて一新したらしいので、もうこんなVネックのヘラシにもお目にかかれないかもしれません。あ、脇のところにもヘラシが見えますよね。

さて、冒頭の2つのポロシャツ、どちらがいいとか悪いとかということではありません。
スポーツウェアとしてはカットソーの方が遥かに機能的でしょう。
でももしリゾートやビジネスとして着るとか、また例えば軽いジャケットのインで着るとかという場合には、ニットウェアのほうがふさわしいんじゃないかと思います。
カットソーにはスニーカー、ニットウェアには革靴、という私の基準ですが、ちょっと古臭いかも。
そもそものルーツである、Tシャツとセーターとの違い、というところが判断の分かれ目かな、と思います。


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今回から、洋服屋の立場から、最低限これだけは知っておいて欲しい、という事項を、順不同に書き綴っていこうと思い立ちまして、タイトルを「糸偏雑筆」(いとへん(の)ざっぴつ)といたしました。
今4歳と1歳の孫が将来読んでもわかるように、書き残すつもりです。
カテゴリーは「学ぼう」としました。
糸偏(いとへん)というのは、繊維に関わる業界を広く言い表した俗語です。どれだけ続けられるかわかりませんが、月に一回、5年ぐらいは続けたいと思ってます。ご拝読いただければ嬉しいです。



エコノミーサービスのシャツ生地が届きました。7/3(木)より受注開始です。

今回の内容は昨年よりもいいです。頑張って写真撮りしました。
ひたすら載せますね。
ストライプから。

チェックです。

無地、無地調、ギンガム。

ブルー無地調

白の無地調

白のドビーストライプ&地模様

最後は定番スワッチ。


拡大すると品番まで読めるはずです。(スワッチを除く)
どうしてもご来店が難しい方、電話注文も受けますので、お電話ください。
こんな感じで200枚です。



月例エッセイ「倶樂部余話」を更新し、月初のメルマガを配信しました。

月例エッセイ「倶樂部余話」を更新しました。
第441話「2032年に向けて
リンク先からも読めますが、今回は大事な話が含まれていますので、この記事の下部にも転載します。

同時に、月一回のメルマガをリストに従って配信いたしました。もし届いていない方がいたら、お手数ですがこちらまでご連絡ください。
メルマガには限定情報も載っています。配信ご希望の方は、こちらから所定事項をご記載の上、お申し込みください。

それでは、倶樂部余話の最新号です。
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7月のイベント。シャツを作ろう!!~エコノミーサービス。7/3(木)~7/21(月祝)。恒例、オーダーシャツの夏祭り、2枚で19,800円。今年もやります。

POPができました。

すべてはこの中で説明済みですが、もう一度。
期間は、昨年と同時期で、7月3日(木)から7月21日(月祝)の 週末3回を含む15日間。
価格は2枚で19,800円(税別)。
昨年までは19,800円(税込)でしたので一枚あたり990円(税込)の値上がりです。
普段のオーダーシャツはこの一年で一律2,200円(税込)の値上がりがあったのですが、
今回のエコノミーについてはその半分以下の値上げにとどめていますので、どうかご理解ください。
納期はいつもどおりの鈍行で、2ヶ月後の、9/13(前半)か9/20(後半)です。

昨年の入荷生地をご紹介します。今年の生地が届き次第最新画像に差し替えます。


楽しみにしている方は多いんじゃないかと思います。
こちらとしても、夏は売るものが少ないので、貴重な売上のもとになります。
ぜひご参加ください。
アポは必ずしも必要ではありませんが、リピーターの方は前寸データを用意したいので直前でもいいのでご一報いただけるとありがたいです。




ニコラス・モスの陶器が到着しました。

すべてご注文分ですので、店売りの品はありません。
今回は、ご注文いただいたお客様ごとに写真撮りしました。

実際にどういうご注文が入っているのか、一目瞭然でしょ。
1,2年毎にご注文をいただくリピーターの方も多く、また全国にファン客が広がっているのも特徴です。

納品はこんな感じでアイルランドの新聞に包まれてやってきます。
これを一つ一つ開いて検品するので、手はインクで真っ黒になります。

在庫を持って売ってくれないんですか、とよく言われますが、
うちが30年もこの商品を扱い続けることができているのは、一番大きな理由は私とニックとの友情ですが、実務上の最大の理由としては在庫を持たずに受注販売方式に徹しているからに他なりません。
今までにいくつもの会社がニコラス・モスの国内販売にチャレンジしましたが、続いているところは一つもなく、いつの間にか当社だけになりました。
商品が悪いわけではなくて、在庫管理がとても大変なんです。新聞紙では中身が見えないし、積み重ねもできません。バーコードもついてないのですべてが手作業です。重たい割れ物なので慎重に扱わないといけません。

毎年GW時期に受注会を開催していますが、ニックからは、
僕の陶器が一番売れるのはクリスマスの時期だよ、
とよく言われるので、試験的にクリスマス前の受注会も計画してみようかな、なんて考えています。

へーそうなんだ、ぐらいにぼんやりと予定していていただけるとありがたいです。