アイルランド西岸ドネガル県の小さな海辺の町キルカー。
ここにドネガル・ヤーンという、セーター用の毛糸を作るファクトリーがあります
(旧社名キルカーラ)。
ここのツイード毛糸、好きです。
ベースの色、挿し込むネップの色、一見は堅そで重そなのに
実際はライトでソフトな風合い、
アイリッシュウールの代表選手といえます。
(原毛は豪州かNZですが、ファクトリーの存在地や染色、スピニング後の風合いから判断して、
これを一般にアイリッシュウールと呼んで間違いないということです)
シェットランドでもラムでもメリノでもない、
アイリッシュ(=ドネガル)というひとつのジャンルとして区別していきたい糸です。
このキルカーの町を海辺から内陸に10分ぐらい車を飛ばすと
牧草地の間からまたまた小さなファクトリーが現れます。
ドネガルベイというマシンニットの会社で、ブランド名はFisherman out of Ireland。
セーターはここで作られてから静岡に届きます。
つまりこのセーター、アイルランドの小さな海辺の町の中で原毛から製品までが完結するという
極めて珍しいセーターと言えます。
昨年度に引き続いて、メンズでは丸首を、レディスではタートルを、発注しました。
いい意味でヘラッとしているシングルリブの首元、
袖の下部から両脇下に入れた太いリブ編み、と、
何でもない無地のセーターのようですが、工夫が凝らされています。
どの色も多色のネップ入りで、アイリッシュなカラーリングです。
☆レディス・タートルプルオーバー 22,680円(税込)
太幅の衿リブ、短めの着丈は昨年来定評のモデルです。
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Fishermanからは、上記のほかに、もう一品番、入っています。
メリノウールを8本撚りぐらいに太い糸にして編んだ無地のタートルネックです。
ラムかメリノでややざっくり目でいて、しかも首回りの肌触りがいい無地のタートル、
というのを前々から探していたのですが、
なかなかコレというのが見つからずにいた中、
Fishermanの提案に理想に近いものがあったので、発注しました。
ですので、製品はアイルランド製ではありますが、
糸はアイリッシュではなくイタリアの糸です。
首回り、肩まわりの減らし目もうまく仕上がっていて、
ジャケットのインではなく一枚で着るタートルとしての存在感がしっかりとあります。
←FededDenim
←Indigo
←Grey
←Charcoal
25,380円(税込)です。