ナイジェル・ケーボン、お馴染みのカメラマンコート。
南極探検のカメラマンが着ていたコートというのが触れ込みです。
上半分はマッキントッシュ、下側はハリスツイード、
フロントにはナイジェルお得意のUSクリップを配置、
と、この三者が揃わないと実現しないのがこのカメラマンコードです。
こんなコテコテのディテールなのに、
不思議とビジネスシーンにも似合ってしまうのですよ。
\126,000。
オーガニックコットン、吊り編みのカットソー、というイメージの強いフィルメランジェですが、
その秋冬物は意外に楽しみでして、
その理由は秋冬になるとウールという素材が出てくることです。
登場してきたのは、メリノウールのダブルフェイスジャージ。
千鳥格子なんですが、縦目の方が強くしかも縮絨で表面に凸凹感を付けているので、
遠目からは縦ストライプっぽくも見えます。
これをうちがやらないでどこがやるのだ、という当店打ってつけど真ん中の素材で、
惚れ込みました。
伸縮性たっぷりの一枚仕立て、
この軽さそして畳んでもシワにならないところなんかは、トラベルウェアとしても使えそうです。
「表…ブラウン千鳥/裏…ワイン無地」と「表…チャコール千鳥/裏…ネイビー無地」の
2色展開です。
品名がなぜか「ジキル博士とハイド氏」からの出典。
ダブルフェイス=二面性、という引っ掛けなんでしょうね。
☆ジャケット~ジキルJEKYLL \47,250
☆パーカー~ハイドHYDE \39,900
☆ベスト~ラニョンLANYON \26,350
☆レディス・ベースボールブルゾン~シンディCINDY \35,700
イタリアのアウターブランド、モンテドーロMontedoro。
インコテックスのスローウェアが傘下に収めた会社でして、
この商品もインコテックスの発注展示会で見つけたものです。
企画テーマが、ケルト、つまりアイルランドやスコットランドだったので、
なんだか親近感を持って見てしまいました。
☆ピーコートPEACOAT \69,300
大人っぽいやや長めの着丈のピーコート、
素材がアイルランドのドネガルツイード、
チェック柄の配色はタータンの王道とも言えるブラックウォッチそのもの。
いやぁこれイケるんじゃない、とのインスピレーションで採用決定でした。
☆ロバットコート LOVAT COAT \110,250
一見、何気ないコットンのダブルブレストコートですが、
実はこの生地、バーバリーコットンとロバットツイード(但し超薄手)のダブルフェイス(張り合わせ)なんですね。
スコットランド自慢のロバット生地を裏に配するなんて憎いコトします。
このウェイト感、保温性、そして防水性、
なかなかに英国的な雰囲気を醸し出してるじゃない、ということで、こいつも採用決定です。
スペイン・サラゴザのレザー専業サガ・イバニェスSaga Ibanezです。
レザーは決して得意分野ではない当店ですが、
ここのレザーだけは相性が良くて、もう何年も続けています。
デザインが野暮じゃなく、クオリティもよく、それでいて価格のバランスがいい、
というのが安心して発注できるのでしょう。
今年も新作が到着しました。
昔からよくある素材クイズに、スウェードとヌバックの違いは何か、というのがあります。
スウェードは裏革そのままだけど、ヌバックは表革をわざわざ起毛させる、というのが答えなんですけれど、
このブルゾンを見ると、ああこれこそがヌバックなんだなぁ、というのがよく分かります。
起毛のさせ方がいい意味で中途半端なんですよ、
30%だけヌバックしてます、ってところでしょうか。
だから一体表革なのか裏革なのかよく分からない感じに仕上がっていて、
これがいい。
デザインとしては、ショート丈の衿付きブルゾンで、
袖のニット部分は親指通しの遊び付き。
ラムスキン(羊革)で、ブラックとブラウンの2色。
☆SARCE \86,100
大人っぽいちょっと長め着丈のデザイン、
落ち着いたチャコールグレー。
衿のニットは取り外し式、
と、とても完成度の高いラムスキンのブルゾン。
裏地が少し派手っぽいのはご愛嬌。
ひょんな縁で、同業店からのつながりから知り合いました、若き帽子職人の上原夫妻。
沖縄→高知→大阪→東京・中目黒と、南から東への流れ者ですが、
なかなかにリラックスしていて、かつちゃんとした帽子を作ります。
店にあった端切れを使って、キャップ4ヶ、ハット2ヶのサンプル、計6つ作ってもらいました。
細部は彼らにお任せでやってもらったのですが、
杓子定規に肩肘張ったバカ正直なものでなく、
裏地や耳使いで適度に自分の感覚で遊びが入っている、というのが、うまいところです。
これらを元にお客様の要望を取り入れてアレンジをしながら、
3-4週間でひとつずつ作ってしまおう、というのが、
「帽子を作ろう!」の企てです。
以下の価格は生地代を除いた仕立て代の標準価格です。
生地代は店にある端切れやお手持ちのジャケットの残布などで足りればタダですし、
新たに買うとしても50cmもあれば充分ですので、そんなに掛かりません。
※ベーシックなキャップ 仕立て参考価格\11,550
後頭部の立体的な作りで、美しい流線型です。
(サンプルの素材は、アイルランド・ドネガルのエディ・ドハティによる手織りツイード)
※スキッパーキャップ 仕立て参考価格\11,550
水兵さんとか鉄道員さん、郵便屋さん、といった、制服系な感覚です。
(素材はドーメルのスポーテックス(英国製)を使用しました)
※6ピース・キャップ 仕立て参考価格\12,600
前が楕円状の二つのパーツ、後ろが半円4分割の6枚剥ぎ。柄合わせが見事です。
(生地はアイルランドのジョン・ハンリー)
※8ピース・キャップ 仕立て参考価格\12,600
ドーム状の8枚剥ぎ。女性にもいいですね。
(生地はアイルランドのジョン・ハンリー)
※クラッシャブル・ハット 仕立て参考価格\13,650
ハットは、脱いだ時の持って行き場に困るものなんです。
これならクシャッとつぶして片手で持てるし、カバンにも入ります。
(葛利毛織の夏物のスーツ生地2種をコンビ使いにしました)
※カントリーハット 仕立て参考価格\13,650
堅い作りのように見えて、実はこれも芯の薄いクラッシャブル、
だから、片手でクシャッと持てます。
それに、私のように耳が大きくてメガネをしている人の頭にも
柔らかく形が変化するので難なく快適にかぶれます。
(生地はアイルランドのジョン・ハンリー製ソフトツイード)
あ、上原夫妻、と言いましたが、ちゃんと団体名とブランド名がありまして、
リーガ・フェリスLIGA FELIZの スル・コラルSur Cora、といいます。