ナイジェルのお得意モノのひとつ、
チェック柄のヘビーなネルシャツ、
実はよく似た2種類の柄をパッチワークしているのですが、
このシャツを、中古加工し、更にオーバーダイしてます。
だからその辺のネルシャツとは全然違う顔つきになるというわけです。
赤系とグリーン系。\27,300。
フィルメランジェの定番DRAGAN。
肉厚のTシャツ地をカーディガンに仕上げたもので、
裾のカッティングや面白いポケットの付け方など、
オジン臭くならない工夫も入れ込んでいて、
年中使える便利アイテムとしてロングセラーな商品です。
そのDRAGANに二つの新色です。
ワインメランジェとネイビーメランジェ。
どちらも、メランジェというぐらいですから、かなり色混じりの杢色です。
ワインは大人な色ですし、ネイビーも濃紺とは違う特徴的な色合いです。
ネコ目の白いボタンがアメリカンなイメージです。
\14,700。
聞き飽きたかもしれませんが、糸の説明をしておきますね。
オーガニックコットンのバージン綿糸50%と
同じくオーガニックの落ち綿(ラフィー)リサイクルコットンを50%のブレンドで、
これを吊り編み機に掛けた天竺生地「オーガニック・ラフィー」です。
倶樂部余話【299】を受けて、
「プロ棋士たちの背広」「奈津井さんのスーツ」に次ぐ、スーツのシーズンキャンペーンは、
「だけどなフラノ」です。
フランネルflannel。我が国では、なぜか綿素材だとネル、ウール素材だとフラノ、と略されますが、
言わずと知れた冬の素材の代表選手です。
見るからに暖かそうなウォーム感あふれる素材ですが、
近ごろの温暖化の傾向の中、こんな声が…
「フラノ、着たいんだけど厚いじゃない、で、暑いし。
だからさ、見た目ほどあつくないフラノってないの?
ペラペラって意味じゃないよ、型くずれしないいい生地で、だよ。
でもサキソニーじゃなくてちゃんとフラノじゃなきゃダメょ」
確かに、フラノというと、従来から、英国製の堅くて重たい紡毛(ウールン)のフラノが重用されていました。
着込むうちに味が出てきてそれはそれで魅力のある素材ですが、
日本でスーツとして着る場合、着用期間がかなり短く限られてしまうことは否めません。
といって、イタリアあたりの梳毛(ウーステッド)のさらりとしたフラノですと、
ふんわりと着やすいんだけど、腰がない。すぐにひざが出そうなんです。
咲いてる花がだんだん枯れてくる感覚です。
で、登場するのが、今回の葛利のフラノです。
以下は、分かる奴だけ分かればいい、的に書きますから、読み飛ばしていただければいいです。
糸はsuper140’s。つまり理論的には140番手まで引けるだけの超長繊維ですが、
これを梳いて(ウーステッドにして)64番手に引き、双糸にして、経緯(たてよこ)に使います。
イタリアみたいに双糸単糸ではなく、英国式に双糸双糸です。
しかも織機が、レピアやエアジェットのような高速機ではなくて、
葛利毛織自慢のションヘルという旧式の超低速機。
自然な繊維の張力を生かして、空気を含みながらのんびりと織られます。
出来上がったのがこの生地。343gあるのですが、ふんわりと軽く仕上がっています。
従来からのフラノの既成観念とは違うフラノなので、
「だけどなフラノ」と勝手にネーミングしました。
写真だけだとこのふんわり感は伝わらないだろうな、残念ですが。
ぜひぜひ触ってもらいたいです。
色は全7色。
紺は、ミッドナイトと明るめネイビーの2種。
杢のグレーは、チャコール、ミディアム、ライトと3段階。
それに、杢のダークブラウン。
最後にブラック(写真なし)。
(チョークストライプをご希望の方はお問い合わせ下さい)
で、価格です。クオリティライン(ファクトリーはアルデックス)の場合、
先着10着まで税込100,000円のポッキリプライスで承ります。
「だけどなフラノ」、ぜひ見に来て下さい。