入荷速報。自信を深めた2年目、ロンドン「コーディングスCORDINGS」のモールスキンのトラウザーズ。当店ではワンウォッシュ&ボタン補強をしてお届けします。



昨年も大人気でした、モールスキンのトラウザーズ、
今年は、昨年の反省点を改善した上で、より本気に思い切って、おすすめをいたします。

昨年原稿に加筆訂正しつつ新たな提案をいたします。

コーディングスCORDINGSは、1839年創業で180余年の歴史を誇る、
ロンドン・ピカデリーにあるブリティッシュ・カントリーウェアの専門店。
私も何度行ったかしれません、いつも冷やかしばかりでしたが、ずっとずっと憧れの店でありました。


一度経営危機に陥ったとき、この店の大の顧客であったエリック・クラプトン氏が支援を引き受け、
現在もE.C.が筆頭の大株主として経営を支援していることも、この世界ではよく知られた話です。
そのコーディングスの商品をまさか自分の店で売ることができるなんて、
夢にも思ってませんでした。

昨年度に引き続き、入荷したのはモールスキンのトラウザーズです。


生地は当然というか必ずというか、英国ブリスベン・モスBRISBANE MOSS、の生地です。
英国の生地と言えばスーツやジャケット生地のような毛織物が多いのですが、例えば西ヨークシャーの名だたる毛織物のミルももともとは綿織物から創業したところも多く、
いわば、ブリスベン・モスはかたくなに綿織物を守り続けた稀有なブランドとも言えまして、
特にこのモールスキンは、他社の追随を許さないブリスベン・モスを代表する素材といえます。
英国でモールスキン(モグラ肌、の意)といえば、ブリスベン・モス、このヘビーな素材以外にありえません。


今年のモールスキンの展開は4色。オリーブ、ネイビー、キャメル、ブラウン。

オリーブは一番モールスキンらしい色と言えるでしょうか。
まずは最初に一本持っておきたいですね。
といいつつ、初年度の昨年、売れ足が早すぎて、私も買い損ねました。
今年はしっかり確保させてもらいました。


ボタンフロント、ベルトレス、ブレィシス(サスペンダー)釦付、は、
ジッパー発明の前から続いてるんだぞ、のコーディングスの矜持みたいなもんでしょうか。

ネイビーは一番汎用性の高い色です。下半身のカラーリングを控えめにしたい人のための名脇役となります。

シルエットもクラシックで、股上深めでそれほどに細身ではありません。
でも裾幅20cmですから裾周りはスッキリ、です。
ウェスト仕上がりもサイズ表記と比べるとやや大きめです。

キャメル。赤みのあるらくだ色です。これはぜひセーターと合わせたいです。モグラ感が一番わかる色です。
チノだと寒そうだし、コーデュロイでは野暮ったいし、というときにこのキャメルは最適です。



ベルトレスですが左右にゴム入り(背中部分にあり表からは見えません)のアジャスターがあり、
6cmの調整が効きます。
ベルトレスと言うと抵抗を示される方も多いのですが、それが違うんです。去年私も2本買って
履いてみて感動したのがこのベルトレス、ゴムとアジャスターのおかげで、
ホントによくフィットするんですね、まさにベルトいらず=ベルトレス、であります。
6cmも調整できるので、多少太ったり痩せたりしても、大丈夫です。

最後は新色、ブラウンです。

さてここからが当店独自の施しになります。昨年の記載をアレンジして書きます。
洗濯表記がドライクリーニングのみになってるけど、これは洗いたいですよね。
でも縮みそうだよなぁ、ということが心配になりまして、
日本で一番コーディングスに詳しい富山のKさんに電話をかけて相談しました。
彼は実際にロンドンのコーディングスに勤務し、販売と仕入れを経験しており、
帰国後も、長年に渡りブリスベン・モスのモールスキンの取り扱いを続けているので、
彼の意見をぜひ聞いてみたかったのです。
で、彼の意見を取り入れた上での当店の結論ですが、
全部一度洗ってから販売する、ということにしました。
これ以外の方法は考えられませんでした。
で、全部を裏返してコインランドリーで洗って、さらに乾燥機に掛けまして、しっかりと縮ませました。
案の定結構縮みまして、また当然風合いも変わりました。あたりが出ていい感じに古ぼけました。
タイトルの総合写真もワンウォッシュ後のものです。
サイズも測り直して、以下のサイズ表はワンウォッシュ後の実寸です。

サイズ表です。実際に私がメジャーを当てた実測値です。手書きですいません。
たとえば普通は32インチだと81cmが通例ですから
こいつがやや大きめの仕上がりだとお分かりいただけるでしょう。
今年は28″も仕入れてます。サイズ表にはないですが、72~78cm(中心75cm)です。


それから、もう一つ、今年からのことです。
フロントのボタン付けが甘いことがあるので、裾上げ加工のときに必ずボタン付けもチェックし、
付け方の甘いボタンはしっかり補強をすることにしました。

今年は色によって展開のサイズの幅にかなりの違いがあるので、ここで紹介しておきます。
スタート時の展開サイズです。
※オリーブグリーン…28″から38″
※ネイビー…30″から36″
※キャメル…32″のみ(去年の持ち越しです)
※ブラウン…32″から34″
これを目で見るカタチに表すと、こういうことです。

それから、もう一つ大切なこと。価格です。
英国ものは値上がりが激しく、この商品も今年は29,700円(税込)となりました。
加えて、当店独自の施工として、洗い加工、ボタン補強、裾上げ、を施しますので、
加工料として1,430円の加算を申し受けます。(この加算はエージェントの了解を得ています)
ですので、当店での提供価格は31,130円(税込)となります。どうかご理解ください。

チノのことも言っておかないといけません。これもブリスベン・モスの素材です。
チノは昨年の持ち越しだけなんです。

チノはそれほど分厚くないので、オールシーズン対応、です。
色は、カーキの1色です。
カーキ、と言ってもそれほどグリーンっぽくない、いわゆるチノパンによくある濃いめの色です。


チノはベルトループ付きです。ボタンフロント、ブレイシス釦付はモールスキンと同じです。
これも洗ってあります。
持ち越しで、サイズが32”と36”のふたつしかないので、
これは値引きします。今年の価格は27,500円(税込)なんですが、
28%offの19,800円で提供します。

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サイズ切れが起きやすい商品なので、色、サイズ、別の詳細な在庫は
webShopに反映させます。
モールスキンチノに分けていますので、ご確認ください。

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※通販時の裾上げについて。股下寸法をご指示いただけましたら裾上げ(3つ巻ミシン縫い3cm幅)いたします。ただし裾上げ加工後の返品や交換には応じられませんのでご了承ください。
裾上げの目安です。参考までに。

まだもう少し縮むかも、ということで、ややクッションする程度に長めにピンを打ちました。