フィルメランジェのデニムパンツのブランドが
フィル・エム・オールズFil’ Em Allsです。
生地は、3種類のオーガニックコットンと1種類のナチュラルコットンを
ブレンドして独自に撚糸し、染め、
岡山の名門機屋の力織機でセルビッチ(耳)付きのデニム生地に織らせた別注素材。
そして縫製は、やはり岡山県の北部、新見市にある新見ソーイングセンター。
厚手デニム生地の重ね縫いやリベット打ちをやらせたら当代一と言われるファクトリーで、
ニッポンメイドのジーンズの陰の功労者です。
裏側にはよーく見ると新見ソーイングのスタンプが押してあります。
このデニムのシリーズ、昨年までは「洗わない」生の状態での販売でしたが、
今シーズンから「洗いを掛けて」の販売に変わり、
同時にラベル位置などのマイナーチェンジが施されました。
では、順にご紹介しましょう。
①カーターCARTER \29,400
ペインターパンツっぽく、ややゆったり目で腰履き(こしばき)するタイプのパンツです。
ヒップの尾錠、外側に縫い目がなく一枚で出来ている脚部、内股のマチ、が特徴でしょう。
この品番には、コットンダックの生地も用意しました。
これもワークパンツらしいイイ感じでしょ。
ちなみにコットンダックというのは、茶色い帆布(キャンバス)のことですが、
なぜダックduckというのかというその由来は、
オランダ語で「帆布」を意味するdoekズック、から来ています。
そう、ズック靴のあのズックのことですね。
あるところでは、帆布にアヒルの絵が書いてあったから、なんて
まことしやかに説明しているところもありますが、
そんなワケないじゃん、ね!
履いてみると…
②ベンBEN \29,400
チノパンっぽいストレートなシルエット。ポケットは前も後ろもシンプルに。
脚の部分が思いっ切り「ねじれ」ていますが、これもセルビッチ生地の特徴。
開き直ってあえてデザインのように強調させています。
でもここからはもうそんなにねじれてはこないのでご安心を。
内側も外側も巻き縫いのダブルステッチ、というのは珍しいですね。
右太ももには変わったカタチのポケットが。
「このカタチ、なんか意味あんの?」とデザイナーの尾崎さんに聞いたところ、
「いえ、意味はないんですが、僕、三角が好きなんで」とのこと。
彼らしい…。
履いてみると…
サイズは、30",32",34",36"の偶数インチの展開です。