ふんわりトロトロで毎年好評のフィルメランジェのポロシャツJohnですが、
今年はその吊り編みの生地でジャケットまで作ってしまいました。品名Joel。
これが気持ち良くないわけはない。二重否定は肯定の強調!
Arseneと同様にこのJoelも袖口はシャツカフス仕様です。
「メランジェxホワイト」と「リアルネイビーxナチュラル」の2色。
\28,350。
(なお、この素材の本来の目的である、
半袖ポロシャツ(John)は、まだ入荷していません。)
オーダーシャツの【3,000円キャンペーン】に連動して、
全ジャケット類(ニット地(ジャージ)ジャケットを含む)のオーダーも
シャツと同じく\3,150(税込)分をこっちで持ちます。
レディスも同様です。(但しレディスのジャージジャケットは現在受注休止中です)
シャツ同様にファクトリー側の受付は3月9日からですが、
店では期間前から受付を始めます。
春夏のジャケット素材は、ウール、コットン、リネン、シルク、の4大天然素材がいろいろで、
無地もあれば柄もあり、
ビジネス向きもあればファンシーな素材もあります。
ちょっと紹介しましょう。
ハイエンドなゾーンとしては、ドーメルのシルク・フレスコ(伊製)がイチ押しでしょう。
ウール80%シルク20%の爽やか素材で、\79,800~。
きれいな色をお望みならば、ハリソンズのサンビーム(英製)もあります。
これもウール80%シルク20%で、\67,200~。
ポピュラーな価格帯の商品として、国産素材でいろんな提案が出ています。
ご存知葛利毛織からは無地物、柄物、かなりの生地が来ていて、
すべて均一価格\46,200~です。
ほかの国産素材では、例えばアイリッシュリネンで\39,900~、
シルクリネンのマットツイード\43,050~、
コードレーンやストレッチチノ、シャンブレーなどはすべて3万円台後半です。
また、シャツファクトリーで仕立てる、シャツジャケット(ジャージジャケット)も人気です。
コットンジャージやシャンブレー、麻素材など、どれも3万円台後半です。
これらのジャケット、すべて、\3,150のサポート付きです。
うーん、ジャケットでしょ……、作ってみたいと思ってるんだけど、
どうしよう、もうひとつ思い切りがつかなくてねぇ…、
というきっかけを探している方、
是非この企画に乗って下さい。
納期はファクトリーや生地によって異なりますが、約3~5週間です。
シャツよりも多少納期がかかりますので、ご決断はお早めの方がいいと思います。
こちらも受付期間は、3月25日(日)まで、です。
3月の震災直後、キラー通りに開店したばかりの
フィルメランジェFilMelangeの直営店で開かれた秋冬物の展示会。
行くとデザイナーの尾崎さんがニコニコと話しかけてきます。
「野沢さん、今回のテーマ、英国、なんです。コレ見て下さいよ。」と。
ははは、こりゃうまく作ったねぇ、と感心したのがこのジャケット、
CHARLESです。47,250円。
世の中には、織り(ウィーブweave)と編み(ニットknit)の区別を、
ごっちゃにしている人が多くて、
例えばアランセーターを指して「コレは手で織るんですか」という人がいたり、
逆に、スーツ生地を見て「このヘリンボーンの編みは…」という人もいます。
このジャケットはその違いを説明するには絶好の教材です。
前身頃が織り(ウィーブweave)生地、後身頃と袖が編み(ニットknit)生地、
で、しかも材料となる糸は同じ糸を使っているんです。
だから、前から見ると織り生地のジャケットのように見えるのですが、
着てみると、あら不思議、まるでカーディガンなのです。
エドワード8世(ウインザー公)を思わせるグレンチェック、
まさにプリンス・オブ・ウェールズ、の柄のブラウン色と、
英国カントリーといえば、という、グレーのヘリンボーンツイード、
この2つをチョイスしました。
デザイナーからのメッセージはこう。
「上質なラムズウールの糸をぎっしり編んで縮絨(しゅくじゅう)したニット地と、
同じ糸を使用してシャトル機で織った同柄の織物を、
シームレスにつなぎ合わせてひとつの製品にしました。」
フィルメランジェのコレクションの中では一見異質なものに見えるかもしれませんが、
なかなかどうして、じっくり見ると、やっぱり、ココらしい、ココしかできない、
というものに仕上がっているんですね。
さすが。絶品でしょ。
一般に、エベレストの初登頂は、1953年のエドモンド・ヒラリー卿の英国隊だと言われています。
しかしその約30年も前、1924年にエベレストを目指した冒険家がいたのです。
ジョージ・マロリー、やはり英国人です。
不運にも一行は8200m付近で遭難してしまい帰らぬ人となりましたが、
ここに大きな謎が残りました。
果たしてマロリーは、頂上を極めた後の帰路で遭難したのか、
それとも頂上目前で息絶えたのか。
エベレストを初制覇したのは、ヒラリーかマロリーか、
登山界には熱い議論が巻き起こったそうです。
このジャケットは、そのジョージ・マロリーが着ていたジャケットをベースに作られています。
素材はハリスツイードの別注色。
今年の素材に限っては2010年製造の限定生地に付けられる
100周年(地球マークが出来て100年)のブラックラベル付きです。
肩や肘に貼っているのは、ベンタイルクロス。
英国空軍のために開発された防水性の高いコットンファブリックです。
一見3つボタンのようですが、いざというときは首元まで詰め襟になるようにできています。
チン・タブ取り外し可能です。この辺は当時の服らしく、嬉しいディテールです。
フタ付きのパッチポケットは面白い作りをしています。
裏のお尻付近にも、なにやら小さな内ポケットがあります。
マロリーはここに何を入れたんでしょうか。
マロリー・ジャケットはナイジェル・ケーボンNigel Cabournのコレクションの中でも
定番に属します。
本当のビンテージウェアそのものは、ナイジェルが収集した貴重な一着ですし、
ボロボロでもう着ることさえ不可能です。
それをこうやって多くの人が着れるように顕微鏡レベルまで再現してくれる、
ナイジェルに感謝です。
ブルーとブラウン。英国製。\82,950。