入荷速報。フィルメランジェ、毎冬提案してくるウールフリースのシリーズ。今年もベストとジャケット(メンズ)、そして新登場はスカート。

フィルメランジェが毎シーズンPタゴニアのフリースをオマージュして提案してくる品番で、
内輪では内緒でマタギ物と呼んでいますが、

今年もフィルメランジェらしい、うまい仕上がりになりました。
ポリューム感がありながらも極めて軽量、そしてぽかぽかです。

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表側はオーガニックコットンの平編み、
裏側のボアは全くチクつかない上質のメリノウール、
これをダブルフェイス化、つまり一枚の布にしたうえで、
一枚仕立てでうまくはぎ合わせています。

ジッパーはフィルメランジェオリジナルのまだら模様のジップを使っています。

☆ベスト(Daphne)28,080円(税込)

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色は、メランジェ(ダークグレー)とカーキの2色展開で、
メランジェにはディーゼルブルーの、カーキにはオレンジの、
グログランテープがアクセントとして入ります。

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☆ジャケット(Derrick)37,800円(税込)

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☆スカート(Doris)
27,000円(税込)

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入荷速報。ナイジェル・ケーボン、半分ずっこモノその3は、ガンジーセーター。まえうしろ両面着られます。

私、「アイルランド/アランセーターの伝説」の著者ですので、
ちょっと偉そうに言ってしまいますと、
アランセーターの発祥は、1910年ごろにそのころすでにポピュラーだった
ガンジーセーターをベースにして、
アラン諸島の女性の独自の感性とスキルによって
より装飾性が加味されて進化したたものです。
ですので初期のアランセーターの中には、
ガンジーセーターのように上半身にしかなわ編み模様の柄が入っていない、
ガンジーからアランへの過渡期を示唆するようなセーターも散見されています。

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多分ナイジェルもそういう古いセーターを何枚か資料として見ているんでしょう。
そして、二つの柄の違うガンジーセーターを前と後ろでつないでしまったんです。

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だから、前&後ろで、どっちでも着られる両A面なんですが、
背中のポケットに手を入れる奴はいないと思うので、
一応ポケットのある方を表と考えましょう。

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本来ガンジーセーターは紺なのですが、
その後アランセーターに昇華してから白が加わりました。
なので白と紺の2色です。価格31,320円(税込)。


入荷速報。ナイジェル・ケーボン、半分ずっこモノその1。トレーナ(スウェットシャツ)、二つの異なるデザインを左右で半分ずつこしました。

今シーズンのナイジェルの商品には「半分ずっこ」モノが増えていました。
なんだか隠しテーマの様でしたが、

さすがナイジェルのアイデアは他よりもちょっと卓越していまして、
半分ずっこ具合が半端じゃないのです。

多分「ユーモアは分かるけど、でもコレ私ダメ」という人も出てくるかもしれません。

これから5回にわたってその「半分ずっこ」をご紹介します。

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まずその1は、トレーナ(スウェットシャツ)です。

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2つのビンテージスウェットを左右で真っ二つに割って繋いでいます。
どちらも身頃と袖は素材切り替えをしていますが、
生地も違えば袖の付け方も違う、首前と首後ろのVガゼットは大きさも違う、
衿、裾、袖のリブも幅も長さも違っています。

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それぞれ半身だけ作って真ん中でつなぎ合わせるなんて、
何と手間の掛かる遊びなんでしょう。

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それでも、使っている糸と色はすべて統一しているので、
ぽやーと見ただけでは普通の無地のトレーナのように見えて、
とてもこんなに凝った作りをしているとは見えない、
そこがまた、いいところであります。

色は、ネイビー、グレー、エクリュの3色。価格16,200円(税込)。


入荷速報。フィルメランジェでなければ作れないでしょ、トレーナー型のカシミア混セーター?

編み地はメリノウール90%カシミア10%の糸を
ふんわりとゆっくり編み立てた極上のニット生地。

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これをタックステッチを使い、トレーナー(スウェットシャツ)スタイルに縫い付けました。
首元のV型のガゼットも前後にしっかりと付いてます。
ニット生地をカット&ソゥしているので、こういうのをニット・ソゥと呼ぶらしいです。
見た目はカットソーですが着心地はニット(セーター)です。

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色はネイビーとメランジェ(杢グレー)の2色。
この糸ですから価格もそれなりで34,560円(税込)。

最上級の素材をそうとは見えないアイテムに落とし込む、という、
フィルメランジェらしい、アイロニカルな一品です。


入荷速報。フィルメランジェ、パーカーの看板品番。かぶりのParkerと前開きのJeffrey。改良に改良を重ねて第3世代の登場です。

フィルメランジェの品番は、大体人の名前が付くのですが、
Parkerという品番の付いたパーカー(parka)ですから、その自信のほどがうかがわれます。

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私はその前開きバージョンであるJeffreyをデビューのときに買い求めて、
いまだに愛用していますが、
裏毛のスウェット素材とは思えない、
そのトロトロふわふわの感触には驚きを隠せませんでした。

その後、糸の背景や製造現場の変化などに対応し、
改良版の第2世代を発売、
そして今シーズン、さらに改良を重ねた第3世代を発売しました。

区別するために、今回入荷品はParker3とJeffrey3と後ろに3が付きます。
ポケットのカタチやジッパーの色合いなどが従前と異なりますが、
一番の変化は吊り編み機を変えて杢の色目の出方が斜めになるようにしたこと。
グレーの見え方が変わりました。
その斜めの感じが一番よく表れていたBlackMelangeという色目をチョイスしました。

Parker3 21,600円(税込)
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Jeffrey3 25,920円(税込)

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レディスもあります。
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なお第2世代もまだ在庫があります。どっちがいいかはお好みで。
解説はこちら。価格はお問い合わせください。


入荷速報。スコットランド代表ホーウィック・ニットウェアから、ラムズウールやメリノウールのセーター、男女とも。その2、レディス編。

ホーウィック・ニットウェア、続きます。

レディスは、メリノ1型、ラムズウール2型です。

☆メリノウール・総リブ・タートルネック。24,840円(税込)

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全部が細畝のリブ編みなんですが、
フロントの6か所だけ、二つのリブをツイストさせてケーブル編みに変化させています。
今更クロでもないだろうし、スキンカラートーンのトレンドを意識して、2色だけ。

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Arctic White(オフ白)とオートミール(というよりミルクティーっぽい)。

☆ラムズウール・オフロールタートルネック 24,840円(税込)

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クシャッとロールしたしたボリューム感が絶妙にうまいタートルです。

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Regatta(ミックスネイビー)、Pearl Grey(ライトグレー)、Oatmeal(ライトベージュ)、Nougat(ミックスピンク)。
お菓子のヌガーはブラウン系のような気がするのだが
どうしてピンクにこの名前なのか、これもよく分かりません。

☆ラムズウール・フェアアイル柄 30,240円(税込)

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写真で伝わるかどうか、
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コレところどころをわざと裏編みにしているんです。
なのでとても立体感があるわけです。

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正確に数えてませんが、多分一枚あたり10色以上は色数を使っているでしょうね。

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色名はベース色(衿、袖、裾のリブの色)で紹介します。
Regatta(紺系)、Camel(キャメル)、Rouge(赤系)。

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ホーウィックは英国セーターの聖地ではありますが、
何もセーターの店があちこちにあふれている華やかなところではなくて、
観光名所もほとんどない、ホントに小さなスコットランドの田舎町です。

まともなホテルやレストランもほとんどなく、
ニット産業に用のある人しか来ないところですので、
逆に普段の生活の様子がよく分かり、
私にとってはとてもこじんまりとして落ち着いたいい町に感じました。

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そうそう、ハギスで有名な肉屋さんが何軒かあって
それぞれが自慢のレシピを競っています。
ホーウィックのハギスはまた食べに行きたいですね。