出来上がり紹介。スーツ、シャツなど。

10月から今日12/18までの出来上がり紹介です。

まずスーツ。女性Oさんから。

遡って7月に開催したアルデックスのレディスの採寸会でのデータをもとに、後日ご注文をもらった
スーツです。生地は葛利毛織の100周年ダブルクロス紺です。

小柄なOさんなので心配でしたが、さすが女性の採寸だけあって、細部の微調整もうまく行って、
ご満足いただけました。
レディスのスーツは、ケージサンプルの借受、採寸者の出張、が必要となります。
予めその日程調整をいたしますから、お早めにご相談ください。

次はMさん。

スラントのチェンジポケット、フルステッチ、は、Mさんのお決まりスタイル。
生地は100周年ダブルクロスの色違いでブラックです。ストライプ感がネイビーよりも強調されます。
Mさんからは同時にシャツの注文も頂戴しました。

6枚、それぞれ少しずつ違います。

Fさんは転職に際して、心機一転の気分で、気合い入れのスーツ、スリーピースです。

生地は英ハリソンズのフロンティア。最も万能な生地としてロングセラーの人気です。
平織り300gはなかなかよそにはない生地です。色柄はブルーグレーのピンヘッドです。

次のMさんは、古くからの顧客Mさんのご子息。親子2代、というのは、近頃増えてきた傾向です。
そりゃ35年もやってりゃそうなりますね。

つぶしの効く葛利のマイクロヘリンボーンの紺と
バラケから選んだ伊ロロピアーナsuper150’sのエレガントなグレーストライプ
使い分けしやすい2着のチョイスです。
ファクトリーは、上襟のカーブでおわかりですか、那須夢工房です。
Mさん、一緒にシャツのご注文もいただきました。

ちょうどリンクルフリーフェアの期間でした。
白はごくごく普通に、ブルーはボタンや刺繍を少し遊びました。これも使い分けしやすい2枚ですね。


ソックスの注文会での商品です。
下段はフェアアイルのホーズ、メンズとレディス、Yさんご夫婦のなかよしお揃い発注です。
上段のアーガイルソックスは、ウール&コットンの新作。着用者は私・野沢でありんす。

10月11月は秋冬の最盛期にしては、出来上がりが少ない、と思われるかもしれませんね。
この時期は「揃える」モノの販売に注力していているので「誂える」モノは一息ついてしまうのかもしれません。
ジャケットのオーダーの仕上がりはまたこれから12月の後半に控えてます。
そんな中で、堅実にオーダーが入るのがシャツです。

リバティプリント。左、女性のIさん。右、男性のNさん。
おふたりとも、リバティのファンでリピートのご注文です。


2枚とも同じ生地で、カリビアンコットンsilver・100/2Gの最新作、ドビーのツイルに細ストライプを編まれた複雑な織りで、白ではなくて薄いグレーなので、独特な光沢感があります。
左はYさんのレディスなんですが、この仕上がりを見たTさんが、これ欲しい、となって同じ生地でのご注文。
オプションフェアでしたので、白蝶貝、ネーム刺繍、ポケットチーフ、を付けました。


当社のIT部門相談役、Mさんが世田谷から車すっ飛ばして静岡に来ました。
実家帰りかと思ったら、そうじゃなくてシャツの注文のために来てくれたみたい。
Mさん、夜中でも早朝でも、困ったときにツイッターにすぐに解決策をくれまして、感謝してます。
襟型を変えたり、ボタンを変えたり、クレリックにしてみたり、と、楽しんでもらいました。

はい、出来上がりいろいろ、でありました。











入荷速報。アイルランド・クッシェンデールCushendaleのスローthrow。アイリッシュウール、ブランケットステッチ、特注サイズ、など、売り言葉たくさん、です。

一番大好きなアイリッシュを一人だけ挙げなさい、と言われたら、私は迷わずフィリップ・クッシェンを推します。
それくらい大好きで、ここのことを話し始めるとついつい情に傾いた長い話になってしまうので、
それはブランド紹介の方に譲るとして、
とにかく、品物の話を始めましょう。


こういうひざ掛けサイズの布のことをスローthrowと言います。
スローイングとかアンダースローとかいうときのスロー、
つまり「投げる」と同じ言葉。投網みたいにぱっと投げられるぐらいの大きさ、という意味なんでしょうか。
本来はダブルベッド用のブランケットとして作られたものを、4分の1のサイズにカットしたものです。
ヨコ115cm x タテ95cm、22,000円(税込)。
色は、モスグリーン、ネイビー、ブルーグレー、パープル、の4色。

モスグリーン

ウリの一。原料。アイルランド原種の唯一の羊、ゴルウェイシープが原料です。
当店ではアランセーターの新ネタ、ゴルウェイウールですでに知られた白い羊ゴルウェイシープですが、
クッシェンデールではかなり以前からこのゴルウェイシープに注目していたのです。
軽くて弾力があるだけでなく、バイニンとも呼ばれる黄みがかった優しさあふれるナチュラルホワイトは他のウールにはない大きな特徴です。

ネイビー

ウリの二。フリースからスローまでを一箇所で一貫製造。
今更言うまでもないことでしょうが、クッシェンデールのミルの最大のウリは、
原毛から製品までをこの小さな坂道の場所の一箇所で内製してしまうところ。
こんなところは、アイルランドはもちろん、ヨーロッパでもまず聞いたことないです。

ブルーグレー

ウリの三。ブランケットステッチ。四方に丁寧に掛けられているステッチ、
これはクッシェンの先代が1946年に購入したSingerの特殊ミシン。

80年も前のミシンがちゃんと稼働している、というのもクッシェンらしいですね。
俺じゃなきゃ直せないよ、ってフィリップは自慢してました。

パープル

ウリの四。最後の関門はサイズでした。これ、本来はブランケットなので、
一番小さいものでもダブルベッドの大きさがあります。こうです。

さすがに躊躇していたところに、娘のミリアムが拡げてくれたのがこれ。

「ベイビー用かな。このミルだけの限定品なんだけど、ヤヒロー(どうもヤイチロウがうまく発音できないみたい)せっかくここまで来てくれたんだし。特別に作っちゃうわよ。どうかしら」
そう、ダブルベッドサイズを4分の1にカットしたんです。どうもこうもない、採用決定。

ということで、グレイグナマナのミル以外では世界で当店だけ、のスローです。
初年度だし、インテリアものはあまり得意じゃないので、最低の枚数しか入れてません。売り切れたらすいません。
なお、本来のブランケットも、ご注文いただければ取り寄せます。上記サイズ表を参考にお考えください。

 


入荷速報。英ジェイミーソンズJamieson’sのフェアアイルマフラー。最長リピートは100cmと判明、セーターとおんなじ柄です。

このマフラーを頼んだ動機。どこまでリピートが続くのか、それが見たかったんです。

幅約18cm、長さ約160cm(ニットなので幾分個体差があります)。
毛100%(シェトランドウール)、スコットランド製。18,480円(税込)。

この柄のセーターを「リピートがない」と売り出したものの、
それはセーターの着丈の範囲内でのこと、永遠にリピートがないまま続くはずもないだろう、
一体どこまで続くのか、それを知りたくて発注したのがこのマフラーです。


測ってみました。異なるパターンが9つ続き、リピートはちょうど100cmです。
もちろん過去最長、野澤屋100周年を祝うかのような偶然です。

配色は4パターン。セーターと同様にベースカラーで呼び分けます。巻き方も遊んでみました。

まずブルー。カーディガンと同じです。

最も一般的な巻き方。二つ折りからループに両端を突っ込んでます。

次、ミックスネイビー。セーターと同じです。

頭に巻くとなんか風呂上がりみたい。

新色、ブラック。

目出し帽的な巻きは極寒ならアリかも。

これも新色。ベージュ。一番ファンシーです。

ひと結びしてダラリ、です。

製造工程としては、倍の幅(35-40cmぐらい)で編み地を作ってそれを両側で閉じて筒状にしています。
こうしないと編地が丸まってきちゃうからなんですね。

つまりもともと二枚重ねのようになっているので、伸縮性と保温性は抜群です。

ことさらにセーター、カーディガンとのお揃いを勧めるわけではないですが、
セーター、カーディガンの記事はこちらです。




 


入荷速報。ブラックシープBlackSheepのニットキャップ。かつての定番ですが、製造不能で最後の在庫を分けてもらいました。

何年か前に、ブラックシープの古い機械が壊れたとかでもう作れなくなったそうです、
と聞いていた、ニットキャップです。

ニットキャップなんてどこでもありそうなんですが、違うんです、
これじゃなきゃダメ、という人間が私以外にも何人かは絶対にいるはずでして、
先方に残っていた最後の在庫を少しだけ譲ってもらいました。
ウール100%、フリーサイズ、4,840円。英国製。
左から、ブラックウェルシュ(焦げ茶)、グレーツイスト、ネイビー。この3色だけです。

深さは折り返しの量で自由にしてください。
初めは少しきつめですが、これが長持ちの秘訣、
しっかりと暖かい、冬の必需品です。


シャツのイベントと同時に、ソックスの受注会もやります。10/1(土)から16(日)まで。

シャツのイベントのときには、ソックス・ホーズの受注会も同時にやりましょう、というお約束です。

この秋冬は、今回のオプションフェアに合わせて開催します。
カタログは以下のとおりです。

ちょっとわかりにくかったかな。すいません。
いつもの定番のウールのホーズなどは、メールや電話でも対応いたします。




入荷速報。アイルランドのリズ・クリスティLiz Christyから、おなじみ「モネを巻く人/モネ・スカーフ」と、野澤屋100周年を祝賀して11年前のマフラーの復刻版、到着しました。後編。

後編です。
おなじみ「モネを巻く人/モネ・スカーフ」2022年の当店の展開商品一覧です。

サイズは幅34cm x 長さ180cm (+フリンジ8cm x 2)。
今年から価格は27,500円(税込)となります。

例によって、一枚づつ紹介します。
☆WL107…経糸「睡蓮」Waterlillies x 緯糸「ルピナス(マメ科の植物/和名ノボリフジ」Wild Lipine

☆WL108…経糸「睡蓮」Waterlillies x 緯糸「ラベンター・ドリーム(つるバラの一種)」Lavender Dreams

☆WL109…経糸「睡蓮」Waterlillies x 緯糸「瑠璃色(るりいろ)」Lazuli Blue
 

☆JB204※経糸「日本の橋」Japanese Bridge x 緯糸「橙色のカボチャ」(Pumpkin Orange)

 

☆VC302※経糸「クルーズ川の渓谷」(Valley of the Cruese) x 緯糸「謝肉祭のパレード (Mardigras)」
リズのスカーフには珍しく、経糸よりも緯糸の色合いの方が強く主張されているカラーリングです。


今年もスカーフ一枚一枚に個別の商品解説を布にプリントして付けました。
これだと試着したりしても引っ張られたり外れたり商品を傷めることもなく、
ギフトに使っても相手先に商品の意義がわかってもらえます。
付けるのはちょっと大変なんですけれど、これ結構グッドアイデアだと自負してます。

どのスカーフもwebShopからお求めになれます。
(リアルな在庫状況はWebShop内にてご確認ください)

さて、以下は例年と同じ解説になります。
続きを読む →