入荷速報。コービー・ファクトリーのトレンチコート。第一次世界大戦時のモデルを復刻した、現時点で最強と思われるトレンチ。二年目の今年はいくつかの変更点があります。

英国コービー・ファクトリーのトレンチコート、
昨年に続き2年目の展開、今年は適正時期に納品になりました。

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昨年鳴り物入りで入荷したこのブランド、
(昨年の記事はこちら)
元AQの工場で作る1918WWⅠモデルの復刻版、というモノづくりはそのままですが、
2015年入荷品にはいくつかの変更点があります。

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※まずファクトリーが移転しました。旧工場のオーナーが経営を放棄したのに伴い、
より環境の良いところへ生産拠点を移転しました。
もちろんそのスキルに対するクオリティは確実に維持されていますのでご安心を。

※生地の変更。表生地はより高密度なコットンギャバジン(伊製)にグレードアップ。
(担当のA氏は、現行の英国製AQよりもずっといい生地を使ってます、と断言してます)

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そして裏地はトーマス・メイソンのシャツ生地(伊製)。
どこぞのハウスチェックもどきさが全くなくて、極めて好印象です。
もちろん脇ポケットは裏まで貫通する仕様で、
ちゃんとマガジンポケットも付いてます。
こうじゃないと使いにくくて、ね。

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なお、今回品は取り外し式のウールライナーは付いていません。
あれ、結局動きづらいし、かえって邪魔になる場合が多いので、
果たして本当に必要なものなのかはなはだ???に感じていたのです。

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※パターンの微調整。基本的にWWⅠモデルには変更はありませんが、
昨年版が二の腕周辺に少し当たるようなきつさを感じる部分があったので、
微調整してより動きやすくなっています。
ラグランスリーブではなくセットインスリーブなので、この改善はうれしいです。

※価格。デタッチャブルのウールライナー取り付けをなくしたので、
少し買いやすいプライスになりました。159,840円(税込)です。

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色はチェスナット(ベージュ)とネイビー。
サイズは英国表記38(Mサイズ相当)と40(Lサイズ相当)です。


入荷速報。冬ならではのフィルメランジェ、メリノウールダブルフェイス生地の一枚仕立てのジャケットHanns。

秋冬のフィルメランジェが好きなのは、ウール素材をやってきてくれることです。
裏毛のパーカーや吊り編みのTシャツなど、綿素材の印象が強いフィルメランジェですが、
そのモノづくりの感性をウールに転換すると、
これまた他にないうまい商品を作ってくれます。

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表地は無地に近いような細かい千鳥格子柄のメリノウール、
裏側にはフラノタッチの同色の杢無地、
これをシルク糸で表裏つないだダブルフェイス(二重織)。
素材表示にウール98%シルク2%とありますが、その2%はつなぎ糸だったんですね。

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こうしてできた一枚布を、裏地も芯地も使うことなく、はぎ合わせのテクニックで
見事にうまいシルエットのジャケットを作っています。
センターベント代わりに入れたリブの三角マチなんかグッドアイデアです。

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生地の特性を生かし、衿、裾、袖口などのエッヂは切りっぱなしにし、
前ボタンはスナップボタンを配しました。
(多分ボタンホールを付けると穴が変形するからではないか)

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品名Hanns。青系(同melange)と茶系(商品タグについている色名はwine)の2色。
よくこの値段でできたね、と思える、その価格は49,680円(税込)。


入荷速報。アイルランドで紡がれた、ネップ入りのドネガルツイードの糸で、しかも着心地のいいセーター。できれば当店の定番にしていきたい品番です。ブランドはフィッシャーマン・アウト・オブ・アイルランド。男女とも。

アイルランド西岸ドネガル県の小さな海辺の町キルカー。
ここにドネガル・ヤーンという、セーター用の毛糸を作るファクトリーがあります
(旧社名キルカーラ)。
ここのツイード毛糸、好きです。

ベースの色、挿し込むネップの色、一見は堅そで重そなのに
実際はライトでソフトな風合い、
アイリッシュウールの代表選手といえます。
(原毛は豪州かNZですが、ファクトリーの存在地や染色、スピニング後の風合いから判断して、
これを一般にアイリッシュウールと呼んで間違いないということです)
シェットランドでもラムでもメリノでもない、
アイリッシュ(=ドネガル)というひとつのジャンルとして区別していきたい糸です。

このキルカーの町を海辺から内陸に10分ぐらい車を飛ばすと
牧草地の間からまたまた小さなファクトリーが現れます。
ドネガルベイというマシンニットの会社で、ブランド名はFisherman out of Ireland。
セーターはここで作られてから静岡に届きます。

つまりこのセーター、アイルランドの小さな海辺の町の中で原毛から製品までが完結するという
極めて珍しいセーターと言えます。

昨年度に引き続いて、メンズでは丸首を、レディスではタートルを、発注しました。

☆メンズ・丸首プルオーバー 23,760円(税込)
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いい意味でヘラッとしているシングルリブの首元、
袖の下部から両脇下に入れた太いリブ編み、と、
何でもない無地のセーターのようですが、工夫が凝らされています。
どの色も多色のネップ入りで、アイリッシュなカラーリングです。

15fw_fi_m_3m_newneutral←New Natural

15fw_fi_m_3m_clay←Clay(陶土)

15fw_fi_m_3m_raven←Raven(カラス)

15fw_fi_m_3m_wintergreen←Winter Green

15fw_fi_m_3m_bluesmoke_2←Blue Smoke

☆レディス・タートルプルオーバー 22,680円(税込)

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太幅の衿リブ、短めの着丈は昨年来定評のモデルです。

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New Natural、

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Wild Flower、

15fw_fi_w_bluesmoke1 15fw_fi_w_bluesmoke2
Blue Smoke、

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Winter Green。

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Fishermanからは、上記のほかに、もう一品番、入っています。
メリノウールを8本撚りぐらいに太い糸にして編んだ無地のタートルネックです。

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ラムかメリノでややざっくり目でいて、しかも首回りの肌触りがいい無地のタートル、
というのを前々から探していたのですが、
なかなかコレというのが見つからずにいた中、
Fishermanの提案に理想に近いものがあったので、発注しました。
ですので、製品はアイルランド製ではありますが、
糸はアイリッシュではなくイタリアの糸です。

首回り、肩まわりの減らし目もうまく仕上がっていて、
ジャケットのインではなく一枚で着るタートルとしての存在感がしっかりとあります。

15fw_fi_126x_m_fadeddenim←FededDenim

15fw_fi_m_126x_indigo←Indigo

15fw_fi_m_126x_grey←Grey

15fw_fi_m_126x_charcoal←Charcoal

25,380円(税込)です。


入荷速報。フィルメランジェ、毎冬提案してくるウールフリースのシリーズ。今年もベストとジャケット(メンズ)、そして新登場はスカート。

フィルメランジェが毎シーズンPタゴニアのフリースをオマージュして提案してくる品番で、
内輪では内緒でマタギ物と呼んでいますが、

今年もフィルメランジェらしい、うまい仕上がりになりました。
ポリューム感がありながらも極めて軽量、そしてぽかぽかです。

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表側はオーガニックコットンの平編み、
裏側のボアは全くチクつかない上質のメリノウール、
これをダブルフェイス化、つまり一枚の布にしたうえで、
一枚仕立てでうまくはぎ合わせています。

ジッパーはフィルメランジェオリジナルのまだら模様のジップを使っています。

☆ベスト(Daphne)28,080円(税込)

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色は、メランジェ(ダークグレー)とカーキの2色展開で、
メランジェにはディーゼルブルーの、カーキにはオレンジの、
グログランテープがアクセントとして入ります。

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☆ジャケット(Derrick)37,800円(税込)

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☆スカート(Doris)
27,000円(税込)

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入荷速報。ナイジェル・ケーボン、半分ずっこモノ、その5は、ホスピタルジャケットのアイデアをベストに転用した、ホスピタルベスト。今度は前と後ろで、織り地と編み地が半々です。

前項のホスピタルジャケットのアイデアをベストに転用しました。
ただ今度は左右じゃなくて前後の半分ずっこです。

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前身頃に、ラッセル編み生地、
後ろ身頃にローデン織り生地、
を配しています。
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同じく陸軍=アーミーと海軍=ネイビーの2色。価格36,720円(税込)。

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以上、これで、ナイジェル・ケーボン、半分ずっこのシリーズは、とりあえずおしまいです。

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ところで、半分ずっこ、って、皆さん言わないですか。
調べてみると、半分こっこ、って言うところもあるらしいですね。
「ハーフ&ハーフ」とか「フィフティ・フィフティ」とか、ほかの表現も考えてみたのですが、
半分ずっこ、が一番伝わりやすい言い方かな、と思いまして、
今回はそうしてみました。


入荷速報。ナイジェル・ケーボン、半分ずっこモノ、その4。野戦病院の傷病兵がはおるホスピタルジャケット、織り地と編み地が半々に。

いきなりですが、織り生地(weave)と編み生地(knit)の違い、ってお分かりでしょうか。

織りの物は経(たて)糸と緯(よこ)糸の2本の糸を使い面にします。
対して編みの物は一本の糸を往復させて絡ませて面にしていくものです。

ですので同じ糸を使っても織り生地と編み生地とでは手法が違うので
同じような風合いに仕上げることはかなり困難なことで、

例えばコンビネーション物をデザインするにしても、
織物同士、または編物同士で組織を変えたりしてコンビを考えるのが普通のやり方です。

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ところが、です。そこが普通じゃないのがナイジェル・ケーボンでして、
このジャケット、同じ糸を使いながら、

片やローデンクロスという織り生地、
こなたラッセルニットという編み生地、の

半分ずっこ、になっているというシロモノであります。

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ただし同じ色の同じ糸なので、パッと見は普通の単色ジャケットに見える、というのがミソ。
着込んでいくうちにそれぞれが違う経年変化をおこすので、
だんだんと二つの生地が区別のつくように見えてくるはずです。

さて、よく見て下さい。
前身頃も後ろ身頃もそして両方の袖も、
ついでに腰のポケットも、
見事に左右の生地が異なっているのですが、不思議に違和感がありません。

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デザインはホスピタルジャケットと呼ばれているもので、
野戦病院などの傷病兵が外出の際に寝間着の上に羽織るようにと考案されたモノ。

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オリジナルはかなり強いブルーだったそうで、
防寒だけでなく、脱走防止の意味もあったようです。

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入院兵が入れ代わり立ち代わり交互に着たり脱いだりするので、
ややゆったり目の作りでデザインも極めてシンプルなものになっています。
裏地もなく、また生地自体も多少の伸縮性があるので、
ニットジャケットのようなふんわりとした着心地です。

メンテナンスのしやすさを考えたのでしょうか、
前ボタンは取り外せる仕様になっています。

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陸軍=アーミーと海軍=ネイビーの2色。価格69,120円(税込)。