近頃ちょっと注目の奈良の中川政七商店が主催する展示会「大日本市」で出会った商品です。
愛媛今治の工房織座がITOのブランドで展開するWAVE RIVERというスカーフです。
「たてよこよろけもじり織り」です。
えー、つまりですね、たて糸もよこ糸も、真っ直ぐじゃなくてよろよろとヨロけ(蹌踉け)ていて、織りの交差が結んであるようにもじって(捩って)ある、という織物、です。
漢字で書くと「経緯蹌踉ケ捩リ織」。漢字難題クイズのようです。
今治は周知のとおりタオルの産地ですが、
工房織座は、よそでがらくたになった大正時代の古い手織り機(豊田佐吉の時代です)を収集して
ばらしてカスタマイズして、リペアをして、
「着尺一列機」(きじゃくいちれつばた)という昔ながらの織機を再現しています。
そして、この織機でなければできない独特の織物を作って提案している、
日本でも、いや、世界でも、ここだけの製品だと言えます。
……なんていう能書きをだらだらいう必要もないのかも知れません。
なにしろ、そのすごさは充分に製品に表現されていますから、
触れただけで「これは何かが違う」と感じます。
ということで、モノの紹介。
ウェーブ・リバーwave river
リネン58%シルク42%、約40㎝ x 190㎝(フリンジ込み)。
レディスものとして考案されているようですが、
男が巻いてもいいんじゃないかな、と思います。
今回、今治の工房織座と静岡の当店の仲を取り持つカタチになりました、
奈良の中川政七商店については、また項をあらためてご紹介します。