入荷速報。英ハーレィHarley of Scotland 、今年は9月に到着です。Voe True Shetland,2プライplainで5色展開は過去最大。4プライplainは百周年記念でwhiteのみ。

英ハーレィHarley of Scotland 到着です。いつものボゥ・トルー・シェトランドVoe True Shetlandです。
昨年は12月の入荷で皆さんをずいぶんを待たせてしまったので、
今年は早めに発注をかけて、過去最速の9月納品が実現しました。
Voe True Shetland,まずは最もスタンダードな2プライplain、
昨年展開の3色に、さらに人気の2色を加えて、過去最大の5色展開です。
価格はちょっとだけ値上がりしまして20,900円(税込)となりました。
昨年までの原稿を手直しするカタチで今年もご紹介をいたします。

☆2ply Plain 20,900円(税込)


おなじみVoe True Shetlandのシリーズ、8年連続。もう惚れ込んでます。
1プライplainも4プライribもディスコン(非継続)品番となった今、
今年は最もスタンダードな2plyPlainの丸首セーターを多色展開いたします。

※White Sheep。
(着用写真、私は40を着てます。ぴったり、ゆとりなし、です)

昨年から展開色に加えたホワイトシープWhiteSheep。
VoeTrueShetlandの羊のうち、白い羊から採集したナチュラルで染めてない天然のホワイトです。
だから晒した真っ白とはまったく違って、とても優しいトーン。
アランセーターで言うところのbaininボィニーンにあたります。
サイズ表示のタックラベルが真っ白なので比較できるかなと思ってタグもそのままにして撮りました。
1plyだと透けてしまうので今まで発注を避けてましたが、2plyなら透けません。
着用写真も赤いギンガムのシャツの着ていますが、ほとんど透けがないのがおわかりでしょう。
白は苦手だな、という人にもてらいなく着てもらえる優しいホワイトシープです。
昨年あっという間に完売してしまったので今年は多めに確保しています。
36”(レディス)、38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の5サイズ。

あ、やむなくモデルになっている私の体型、書いておきます。
身長164cm体重73kg胸囲96cm胴囲(スラックスのサイズ)88cm,腕は短くてシャツの裄丈で78cmです。
なので40”でゆとりなしのフィッティング、42”が適度なゆとりの最適サイズです。

※Grey Sheep。
(42を着てます。適度なゆとり、です)

2色目は、グレーシープGrey Sheepです。VoeTrueShetlandの羊のうち、グレーの羊から採集したもの、
ですから、無染色なので、実はグレーと言ってもモノトーンのグレーではなくて、茶系の色、
チャコール(炭)ではなくて、セピア(イカ墨)のトーン、
アランセーターで言うところのブラック・シルバーにあたります。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の4サイズ。

※Black Sheep。
(44を着てます。だぼっとしてます)


3色目、これも昨年から展開に加わったブラックシープBlack Sheepです。
黒い羊の無染色ですから、厳密に言うと黒ではなくてこげ茶です。
提げ札のベースカラーが真っ黒なので、その違いがわかるかなぁ。

モノトーンの黒ずくめが苦手な人(私です)にも着てもらえる、
とてもナチュラル、天然のブラックシープカラーです。
36”(レディス)、38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の5サイズ。

※Silver Sheep。
42″を着ています。

5年前の初登場以来、シルバーシープSilverSheepは一番売れている色なのですが、
意外にも2plyPlainでシルバーをやるのは初めてなんです。
つまり他所で買ったのでない限り、うちのお客様は持っていないはずなんです。
シルバーと言っても無機質で金属的な冷たい色ではなくて、薄グレーの羊から採集した無染色のナチュラルカラー、
アランセーターで言うところのオートミールにあたります。
迷ったらこの色、でしょうか。
36”(レディス)、38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の5サイズ。

※Fawn Sheep。
40″を着ています。

Fawnは子鹿のことなのでFawn Sheepという言い方は変なんですが、
他との整合性のためにあえてこう呼ぶことにします。
FawnはSilverが登場するまでは一番人気を誇っていた色で、
古くはエベレストでも最も売れていた色なので、VoeTrueを代表するカラーと言ってもいいでしょう。
色としては行き渡った感がありますが、実はこの色も2plyPlainではやったことがなかったのです。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の4サイズ。

さて、今年の隠し玉です。
☆4plyPlain 23,100円(税込)

42”を着ています。
初登場の4プライPlainです。
いっぺんやってみたかったんです。100周年の悪ノリだと思ってください。
whiteSheepだけの1色展開です。
なぜ一色だけをWhiteにしたのか、というと、
4プライなら絶対に下のシャツの色が透けないにすけないこと、
実はVoeTrueのうち、Whiteが一番コストの掛かる色であること(白い羊は少ないし、混じり色があってはいけないので)
2plyPlainのwhiteが昨年予想外の人気だったこと、
そんなところが理由です。
4plyだから2plyの2倍のウェイトがあるのかな、そんなに重いようには見えないけれど、と、実際に量ってみました。
そしたら、4plyは2plyの1.43倍でした。そうだよね、糸は2倍の太さでも、その分使っている糸の量は少ないわけだもんな。
正直、日本の気候では4plyPlainはオーバースペックだと思いますので、今年1年限りの限定展開の予定です。
38”(メンズS),40”(メンズM),42”(メンズL),44”(メンズXL)、の4サイズ。


記載のサイズ展開は入荷時のものです。色によってサイズの有無があり、今後もサイズ切れが発生しますので、
最新の色サイズの在庫状況はwebShopにてご確認ください。
そのままご購入へも進めますので是非。


さて、毎年のことなのでおなじみになりましたが、
Voe True Shetland について、もう少し詳しく話します。

実はかつての店の裏スペースにこんなポスターが貼ってありました。
ある方から譲ってもらったもので、シェットランドシープ63種が描かれています。
このポスターを制作したShetland Sheep Breeders Groupのサイトから
参考になる話がいろいろあります。
Voe というのは、Shetland本島にある固有の地名でも存在しますが、
一般名詞として、フィヨルドのような深い入江を指す言葉です。

で、このいくつもあるシェトランド島のvoeの一帯で、育てられているこのポスターのようなシェトランドシープのバージンウールだけを手作業で丁寧に刈り取って羊毛糸にしたもの、
それが、Voe True Shetland です。
一般的なシェトランドシープは割と硬めの風合いなのですが、
Voe Trueは子羊のバージンウールですので細くて柔らかい、独特の味わいが生まれます。
この羊毛を一躍有名にしたのが、1953年のエベレスト初登頂で、
ヒラリー卿が下着のように着用していたセーターがこの羊毛でできていました。
シェトランドシープには、ポスターのようにいろんな色の羊がいますから、いろんな色ができるのですが、
これを1927年に統一した基準を作り、12の色に分けることになりました。
もちろんどれも染めていない羊本来の色です。
今回仕入れた5色もこの11色のうちの一つで、他にVoeTrueShetlandのブランドは現在全部で7色の展開をしています。

ココ、大事なことです。つまりVoe True Shetland には無染色のナチュラルカラーしかないのです。赤や緑のカラフルな色は存在しません。
ところが、です。Voe True Shetland で検索を掛けると、いろんなセーターが引っ掛かります。これは、いろんな人がろくに調べもしないで安易に人の書いたものをコピペして流用し、しかも誤った適用をしたことから起こったことです。
ちゃんと調べればすぐにわかることなのに、それを怠っているのです。
もう一度言います。Voe True Shetland に、染めた色はありません。白も黒も例外ではなくこれも無染色なんです。
それから、HarleyではVoeTrueShetlandの羊毛以外にもいろんな羊毛を使ったセーターを製造しています。一番多いのはShetland Woolを模したsupersoftという糸で、これにはとてもたくさんの色があって、その中にはVoeTrueととてもよく似た色もあります。しかし当然ですがそれはVoeTrueとは異なるものです。
VoeTrueShetlandで編んだセーターには必ずVoeTrueShetlandの提げ札が付いています。